フラッシュファイト・ラン・キル・アタック #2
「グワーッ!」ゴーゴンの舌から鋭利な針状のものが飛び出し、庇ったクローンヤクザの首の後ろを貫く!突き飛ばされたナンシーは転がりながら身を起こし、駆け出す!彼女は仲間の犠牲的動作をセンチメントでむざむざと無駄にする弱者ではない!「待てい!」サイサムライの踵部の車輪が駆動! 47
2012-03-07 18:57:15ゴウランガ!これはサイサムライのサイアーマーに内蔵された様々なUNIX制御システムのひとつ、車輪でダッシュするサイローラーシステムだ!いまだ遠い位置にいたサイサムライは地面を滑るように加速接近!おお、そして、エーリアスはどうなったか! 48
2012-03-07 19:09:15「フシューッ、クローンヤクザは……つまらん……」「グワーッ!」クローンヤクザ(エーリアス)がのたうつ。徐々にその身体の自由が効かなくなってゆく。これが恐るべきイシ・ジツ!遅効性の石化毒なのだ!ゴーゴンはクローンヤクザにおぶさるようにのしかかり、さらに深く舌針をうずめた。49
2012-03-07 19:12:15「フスッ!フーッス!」ゴーゴンは痙攣するクローンヤクザを押さえつける!「グワーッ!」「フーッス!」押さえつける!「グワーッ!」「フーッス!」押さえつける!「グ、ル……ルール。1。ルール1だ」「フーッス……アバーッ!?」ナムサン!?悲鳴をあげたのはゴーゴンである! 50
2012-03-07 19:18:47シュイイイ!その横を猛スピードで通過しようとするサイサムライめがけ、ゴーゴンがいきなり回し蹴りを放つ!「イヤーッ!」「ヌウッ!」サイサムライは咄嗟にサイローラーをドリフトさせ、サイサムライケンの柄で蹴りを受ける! 「イヤーッ!」さらにゴーゴンが蹴りを繰り出す! 51
2012-03-07 19:23:36「イヤーッ!」サイサムライは流麗なブリッジを繰り出し回避!そして掌にも仕込まれた車輪を駆動!ブリッジ姿勢のまま、滑るようにタタミ三枚分間合いを取る!「乱心したか?いや、違うな」回転しながら起き上がり、サイサムライケンを構える。「憑依か!エーリアス=サンだな?油断ならぬ奴」52
2012-03-07 19:31:14「実際油断し過ぎだな、ゴーゴン=サンは!俺のジツを知りながら、あんなノリノリになっちまうンだから。何かやってくるって考えなきゃ」ゴーゴン(エーリアス)はカラテを構えた。「しかし、こんな気持ち悪い奴でも、やッぱ男のニンジャの身体は調子イイぜ……慣れてるからな!」53
2012-03-07 19:42:25(第三部「不滅のニンジャソウル」より:「フラッシュファイト・ラン・キル・アタック」 #2 終わり。#3へ続く)
2012-03-07 19:43:33