「迂回ルート論法」と「認知的不協和理論」
- waferwader
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プラトカニス&アロンソン「プロパガンダ」(誠信書房)第1章2-①一般に人間は心理的簡便法を利用することにより認知的エネルギーを節約しようとし、②自分の考えや行動が理にかなったものに見えるよう合理化しようと努める。プロパガンダは、これら人間の基本的傾向を利用している。
2012-03-07 00:35:34プラトカニス&アロンソン「プロパガンダ」(誠信書房)第1章3-問題を真面目にとりあげる「中心(思考)ルート」で吟味すれば簡単に同意できないことでも、そのようなことをしない(多数の群衆の)「周辺(思考)ルート」に乗せさせれば、周囲の意見、快感などの単純な手がかりで多数を説得できる。
2012-03-07 00:37:02ガレキ問題にしても、消費税にしても、TPPにしても、「中心ルート」での真面目な議論が存在しても、それが全体で力を持つ前に、メディアを使って多数の民衆が「周辺ルート」で判断するように誘導する。もともと歴代の権力+メディアの手法だろうが、小泉氏以降、橋下氏等、特に露骨な感じを受ける。
2012-03-07 00:44:50@st7q 小泉元首相の演出はうまかったですもんねえ、どんどん敵を作ってはそれを攻撃して大衆受けを狙う。 私も一時は引っ掛かりました、悔しい。
2012-03-07 00:53:42原発も「迂回ルート論法」で国益に反した。国民は、なぜ迂回させようとするのか思慮すべき。RT @st7q ガレキ問題にしても、消費税にしても、TPPにしても、「中心ルート」での真面目な議論が存在しても、それが全体で力を持つ前に、メディアを使って多数の民衆が「周辺ルート」で判断するよ
2012-03-07 03:44:45プロパガンダの父E・バーネイズ80年前の古典「プロパガンダ」とW・リップマン「世論」もお勧め。RT @st7q プラトカニス&アロンソン「プロパガンダ」(誠信書房)第1章2-①一般に人間は心理的簡便法を利用することにより認知的エネルギーを節約しようとし、②自分の考えや行動が理にか
2012-03-07 04:43:25プラトカニス&アロンソン「プロパガンダ」(誠信書房)第1章4-人間は、自分が合理的であると他者にも自分にも見せようとする→自分の行為を正当化する方法を探し出す。フェスティンガー「認知的不協和理論」提唱。矛盾した二つの認知の不調和を提言する為に、歪曲、否認、自己説得をやってのける。
2012-03-07 23:48:52「認知的不協和の低減」例-タバコ好きな人が「喫煙が肺癌の原因になる」という証拠に直面→行動を変えられない(禁煙できない)→自分の認知を変える→①友人が吸っているから危険じゃない、②フィルターがあるから大丈夫、③低タールなら大丈夫、④楽しみなしの人生よりまし→情報への抵抗力を強める
2012-03-07 23:49:09「認知的不協和理論」-放射線が癌の原因→放射線を避けられない→自分の認知を変える→①見た目何も変わらない、②専門家が大丈夫と言う、②チェルノよりまし?と聞いた、③除染するから大丈夫、④避難は健康を害する…【本来は、被曝を避けられずとも、最低限、リスクを意識から消してはならない!】
2012-03-07 23:50:18「認知的不協和理論」-ある行動にコミットすればするほど、人はその行動を脅かす情報に対して抵抗力を強める。タバコの危険性を信じることが最も少ないのは、禁煙に失敗した人(喫煙に一番コミットしている人)。不協和を低減することにより、人は自我を守り、プラスの自己イメージを維持できる。
2012-03-07 23:50:42プロパガンディストは「合理化の罠」という形で、この不協和低減を利用する。①宣伝家は、自尊心に脅威を与えることによって、意図的に不協和を喚起(罪悪感、恥辱感、不適切感を喚起)→②宣伝家は一つの解決策を与える。宣伝家の頭にある要求に従うことによって、その不協和を低減するという方法。
2012-03-07 23:51:06避難、食品、ガレキ処理の問題など、あらゆる放射能汚染問題に、①汚染情報の曖昧化、②メディアを利用した(思考の)中心ルート→周辺ルートへの移行、③認知的不協和を起こさせ利用し、間違った解決策を与える、という方法が利用されている→将来の日本の苦境を促進する、立場に関係ない自殺的行為。
2012-03-08 00:05:35政府、メディアに対して、①詳細な汚染情報を提供し、②周辺ルート活性化策をやめ、③認知的不協和の利用を中止し、④「正確な汚染情報に基づく国民自身の最善の判断による政策選択の道」を要求しましょう。このような手法の道具となっている人々も騙されているのだから、この方法は有効と思います。
2012-03-08 00:06:12