日博協研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」事例報告

2012/03/08 日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」における、岩手県立博物館専門学芸員の鈴木まほろさんの事例報告「さまざまなネットワークを活用した自然史資料救出・保全の取り組み」をまとめました。
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SEIICHI OKUYAMA @soku26

(23/29)そして現地・合宿形式で洗浄・整理作業が行われた。地学系学芸員MLで呼びかけ、23機関31名の専門家が8月・10月に集合して作業を行った。日本地質学会・日本古生物学会の支援もあった。  問題点と将来展望についても話したい。 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:44
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(24/29)今回の修復作業には大小様々なネットワークの協力があった。個人的ネットワークによる支援は、「反応がはやい」「柔軟である」「(相手を知っているので)信頼できる」という長所がある反面、「経済力がない」「バックアップがない」という欠点がある。対して、 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:44
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(25/29)大きな組織による支援では、「経済的持続性」「社会的信頼がある」が長所であり、短所は「(組織が大きいゆえに)反応が遅い」「文書主義」である。互いの短所を補えるような、例えば個人的ネットワークを支えるように機能する、 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:45
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(26/29)頼れる大きな組織づくりが必要なのではないだろうか。  今回の活動における最大の問題点は「初動のおくれ」であり、大きな反省点。これを繰り返さないためにも、支援要請がなくても救援活動をスタートできるような仕組みが必要なのではないか。 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:45
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(27/29)また支援を受ける側でも、公的かつ速やかに支援要請を発信できるようにする仕組み作りも、必要になるのではないか。  災害に備えるためには平時のシステムの充実もまた大切。具体的には「収蔵環境の整備、専門家の配置」、「人的ネットワークの充実」、 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:46
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(28/29)「各館の収蔵資料に関する各種情報の共有」などが必要になるのでは。個人レベルでも館レベルでも、「つながる博物館」になる事が、今後の大きな課題ではないのだろうか。  最後に、自然史資料救出・保全の取り組みに対し、皆さんから多大な協力を頂いた。 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:46
SEIICHI OKUYAMA @soku26

(29/29)標本の修復協力に携わって頂いた皆さん、物資・資金のご提供を頂いた皆さん、作業ボランティアとして力を貸して頂いた皆さん、そして全国からの様々なあたたかいご支援に対して、心からお礼を申し上げる。 #jmuse0308

2012-03-09 23:52:47
Suzuki Mahoro @mahoroszk

喋ったことは「海洋と生物」196号(2011年10月号)に書いたことの要約なので、詳しくはそちらをご覧いただくのも良いかと。(でもちょっとだけタバスコがかかってたかも。)

2012-03-10 00:27:28
Suzuki Mahoro @mahoroszk

@soku26 ありがとうございます。補足・修正ツイートをくっつけてもよろしいでしょうか。

2012-03-10 00:35:17