短歌について
昨日(4/2)からの響乃さんの発言を受けてのつぶやきをまとめました。やっつけ仕事ですので、どなたか編集にご協力いただけるとありがたいです。 RT @lull_nagi: 「短歌について」をトゥギャりました。 http://t.co/Mh6HoK92
2012-04-03 13:27:0316 昨日から、短歌分解酵素という言葉を使って考えているのは、「町」の批評会で、斉藤斎藤さん@saitohsaitoh が言われた「カマンベールチーズ発言」に影響を受けています。
2012-04-03 14:15:5217 斉藤さんは、歌集「町」の批評会でこういう趣旨の発言をされました。「カマンベールチーズって、最初食べたとき、うまくはなかったでしょ。何度も食べているうちに、だんだんうまくなってきたでしょ。だから、カマンベールチーズなんだよ」と。
2012-04-03 14:22:4218 この発言が、穂村弘さんの発表の後だったか、前だったか、すでにはっきりした記憶がないのですが、「町」の批評会で配られたレジュメで、一番わたしが驚いたのは、穂村さんのレジュメでした。
2012-04-03 14:28:5219 穂村さんのレジュメは、穂村さんがわかっていい歌だ、と思う短歌が前半に、どう読みといていいのか、わからない短歌が後半にのっていました。
2012-04-03 14:36:2020 歌集の批評会や短歌の勉強会にまだ参加したことのない方のために補足しておくと、この手の解説では、たいてい、パネリストが事前に用意したレジュメが、参加者に配られます。作り方は、いろいろですが、手元に配られたレジュメをもとに、パネリストは話を進めます。
2012-04-03 14:40:05私は分からないものを避けがちだけど、ある日どこからか強風が吹き荒れてかかっていたもやが晴れたように歌自体がすーんと丸裸で入ってきてその日から急に愛誦しだしちゃうこともごくたまにあったから、分からない歌は置くようにしている。また最近は分かりたいと考えるようになってきてなお楽しい。
2012-04-03 15:11:4824 わたしが批評会に参加する楽しみのひとつに、「自分の選歌眼をためすことができる」というものがあります。事前に歌集を読んで、いいと思った歌に付箋をつけたり、鉛筆で丸をつけておきます。(渋谷ゆきの電車、とても混んでいます。運良く座れました)
2012-04-03 16:30:0525 批評会で配られるパネリストのレジュメや発言から、各パネリストの歌の好みと、自分の好みが、どれくらい一致するか、とか、自分がとてもいいと思って二重丸をつけた歌が、どのパネリストからもノーマークなのはなぜだろう、とか、まあ、そんな感じです。
2012-04-03 16:37:2326 穂村さんが、「読めた歌」=これまでの短歌リテラシーで読み解けた歌。これが10首。「読めなかった歌」=これまでの短歌リテラシーでは読み解けなかった歌。これが6首。
2012-04-03 16:57:0527 穂村さんが、レジュメについて、そう解説されたときに、わたしはとても驚きました。え、穂村さんが読み解けないって言っちゃうんですか? と。
2012-04-03 16:59:1928 唐突ですが『ちくま2012年4月号』の森村泰昌「美術、応答せよ」から引用します。【この(デュシャンの)「便器」について全国ネットでわかりやすく語れないようでは、美術を多くの人々に広めていくという想いには限界が出てきます。「便器」を全国ネットにする「わかりやすさ」とは?】
2012-04-03 17:51:0029 この連載は、毎回各分野の方が森村さんに質問し、森村さんが答える形。今回の質問者はNHKの石澤アナ。ラジオ深夜便で、アートのコーナーを担当されているそうです。引用部分は、森村さんが石澤さんの質問の意図を推測しているところの一部にあたります。
2012-04-03 18:20:3330 で、27の件に戻るわけですが、これまで、わたしの中に分解酵素がなかった短歌に関して、さまざまな調理技術をもちいて(批評の言葉を通じて)短歌の味わい方を提示してくれたのが、穂村さんの評論活動だったからです。
2012-04-03 18:35:1131 つまり、わたしは、「どう受け止めたらいいのか手がかりがまったくない、一群の短歌」について、穂村さんなら読み解いて、食べやすく提示してくれるんじゃないのかなあ、と、期待していたのだと思います。それが、今回の歌集「町」の批評会では、なかったんですね。
2012-04-03 18:53:0632 「町」さん、「町」さん。@machi031 ずっと見守っていてくださり、ありがとうございます。ところでまだ、歌集「町」のバックナンバーはありますか? わたしのフォロワーさんで、歌集「町」を購入したい人がいるかもしれません。
2012-04-03 19:03:0733 また、斉藤斎藤さんが、「今回は、批評会用のレジュメが作れなかった。今までの批評会で、わたしがレジュメを作れなかったことはなかったのに」と話されたのも印象に残っています。穂村さんも、斉藤さんも、歌集「町」に対しては(部分的にかもしれないけれど)これまでの武器が使えなかった。
2012-04-03 19:22:3834 批評会に参加されておられた、西崎憲さんも、批評会前に、こんなツイートをされていました。 http://t.co/JvPCCDC0
2012-04-03 19:39:52『町』は早稲田短歌会関係の方数人が作った同人誌です。短歌の同人誌は少なくはないのですが、目に通した限りでは21世紀最高だと思いました。穂村弘以降短歌にとって最も重要な出来事は二つ、歌葉新人賞と『町』だったと将来短歌史に書かれるのではないかな。続くのは『未来』、カンタン短歌等か。
2012-03-26 11:07:2635 パネリスト水原紫苑さんのレジュメは、コクヨ ケー70の原稿用紙に手書きされたもの。4首ひいたあとに、〈爆発的抒情、限りなく短歌でありあるいは短歌を殺す?初めての口語〉と、あります。限りなく短歌なのに、(なので?)短歌を殺してしまうかもって、なんだ、この迫力は。
2012-04-03 21:13:58いまのRT、私がレジュメを作れなかったのは、「作る気がしなかった」というニュアンスです。ふつうの(作者が一人の)歌集では、意識的なコンセプトにせよ、無意識的な認識の型のようなものにせよ、一冊を通してなんらかの一貫性を見出すことができ、それを軸に、レジュメを組み立ててゆく。→
2012-04-03 20:49:43