スマトラ沖M8.6地震、その後の考察とコメント
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hashimoto_tokyo
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Mamoru Kato
@mkatolithos
地震３兄弟にも入れてもらえなかったアウターライズ地震（プレート内地震という点では次男の仲間なんだが）。http://t.co/009jrhXt http://t.co/UdkPtwXB 聞きなれない仰々しい名前に気を取られずにちょっと津波大きめの余震だと思えばいいと思うのだが。
2012-04-13 15:45:35
Mamoru Kato
@mkatolithos
海洋プレートが沈み込むときはプレートを下に曲げるような力がかかって変形する。下敷きを折ろうとすると曲がるのと同じようにプレートが曲がって海底地形が少し盛り上がるところができる。これがアウターライズ。沈み込むプレートと下に潜り込まれるプレートの間の接触面はごつごつしている。
2012-04-13 15:48:35
Mamoru Kato
@mkatolithos
押し込まれていると時々ごつごつの引っかかりが外れてズコっと前に進む。これが海溝型地震。普段アウターライズ付近は後ろから押されて前に進めないので横方向に圧縮されている。海溝型地震が起きた直後にはその圧縮力がやや減って沈み込み方向に伸ばす力（引っ張り力）が若干かかる。
2012-04-13 15:49:46
Mamoru Kato
@mkatolithos
海溝に並行な走向を持つ正断層型地震がアウターライズで起こるのはこの沈み込み方向に働く引っ張り力が原因（の一部）だとされている。11日の北スマトラの横ずれ断層もそのようは引っ張り力と矛盾しないズレ方。あの場所はプレートが海溝に向かって斜めに沈んでいるのでちょっと複雑らしい。
2012-04-13 15:52:10
Mamoru Kato
@mkatolithos
というわけで大きな海溝型地震の後にアウターライズ地震が起こるシナリオがあるのだが、調べた範囲では過去の例でもきれいに対応してるように見えず時間差もいろいろ。メカニズムが違うと言っても日本周辺では正断層地震は少ないというだけのことであって、、、
2012-04-13 15:59:24
Mamoru Kato
@mkatolithos
昭和三陸地震はアウターライズ地震の例だが、1933年は震源速報も津波警報もなかった時代。断層までの距離が遠いために体感の揺れは小さく不意打ちの津波になってしまった。今回も予測モデルはあるのだが１例であってこれが起こるわけでもなく。http://t.co/Z0P9y300
2012-04-13 16:03:45
Haya
@shining_falcon
まじかよ....USGSのGavin HayesさんのFInite Fault Modelが出てたけど、最大滑り量が70m近くになってる。Shao & Ji の解析結果も最大54m。これ3.11の値を超えた可能性もあるのかな(^ ^;) http://t.co/DQJnIKGt
2012-04-13 16:16:54
Haya
@shining_falcon
まぁ横ずれタイプの巨大地震の場合、１枚の断層でモデリングすること自体が危ういのかもしれないけど。速報値の段階で、ただスケーリング則にのっとったような解を出してる気象庁よりかはHayesさんは面白い結果だしたね(^ ^)
2012-04-13 16:25:42
Haya
@shining_falcon
ちなみに横ずれ型巨大地震の参考としては、1998年3月25日にはMw8.1の地震が南極地域で発生。菊池&山中の解析では多重震源として複数の断層が同時に動いたとしている。やはり横ずれ型だと深さ方向がとれないので断層面積をいかにとるかが難しい http://t.co/frS7Ylog
2012-04-13 16:36:38
Mamoru Kato
@mkatolithos
誰かがテレビで「安全だ！」と言ったからという理由で安全だと信じるのと、誰かがテレビで「危険だ！」と言ったからという理由で危険だと信じるのとは、全く同じなのだが気が付いていない大人は多いという会話を学生さんと交わす。初めての話題でも自分で裏トリする習慣が大事である。
2012-04-13 18:29:05
Mamoru Kato
@mkatolithos
アウターライズ地震の記事でも祇園の事故の記事でもマスメディアは特定の短いキーワードを使ってセンセーショナルに書きたてることが多いようですが、それが事実や背景の理解につながっているのかは再確認したほうがいいと思います。南海M9の数字の独り歩きに関しても同様。
2012-04-14 07:21:03