- Sucha_Para
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1.議題
(1)関西電力株式会社への追加質問に対する回答について
◆ご質問への回答(関西電力株式会社配布資料)
[配布資料1]http://www.pref.osaka.jp/attach/15927/00096670/kaitouzenntai.pdf
※大・中項目までをざっくり紹介
◇佐藤参与より関電報告の考察・検証
佐藤参与:200問にもなっていたので大変な労力だったと思うが、原子力・安全文化の話しが途中にあったわけで、こういう質問が社内でも常に議論される文化が重要。今回の回答も非常にテクニカルで社員の勉強にもなるのではないか。活発に技術的なチャレンジが行われる事を希望したい。
2012-04-25 11:11:35全体の印象を簡単に。回答の中でグッド・プラクティスだと思った点。65P-原子炉の緊急対応事故に対してのシュミレーションをやりコードを用意され技術者を養成している事はとてもよいこと。今回の福島の事故を見ても、東京の対策本部と現地発電所のコミュニケーションが全然ちぐはぐになっていた。
2012-04-25 11:58:21共通コードをベースにして、事故を議論する。そういうことをすれば、もっと統率のとれた行動が出来たように思う。他の電力会社にもコードの導入をして欲しい。67Pの後に、私の用意した10分間のシュミレーションを実際にやっていただいた。これもグッドプラティクスだと受けとめている。
2012-04-25 12:02:3476P-これはまだ設置されていないが、放射能の大量の放散を抑えるために、フィルターベントをつける予定になっている。これは国の30項目の対策にもあった。これについては1000分の1以下に下がるという効能に対しての検証。これがバイパスされる可能性も無い訳ではないので…
2012-04-25 13:50:28…ポテンシャルについてのレビューをやる必要がある。どこまで担保をとれるか検証も厳しくやる。80P-安全文化に関して、外部のレビューもやっていると言う事で、この辺り全般活発に安全文化についての取り組みをやっていると思う。どんどんチャレンジし励ましながら技術の蓄積にしていって欲しい。
2012-04-25 14:36:55以上が、グッドプラティクス。後はいくつか気付いた所。32P-緊急対策所について、関電の発電所に現在備わっている説明だが、福島の事故では非常に厳しい状態が起きている。例えばスペース300平米とあるのは対策室部屋一つの面積だと思うが、福島第一第二では大変な状況で数百人がたてこもった。
2012-04-25 15:26:47現在免震棟を建てている所はあちこちにある。そういう所ですら、発電所の非常用電源と一緒になっていて、SBO(ステーションブラックアウト)が起こると停電になってしまう所もある。関電はそこを独立した設備にすると言っているが、まだまだ不十分な部分がたくさんある。
2012-04-25 16:37:55福島第二の場合、1階が津波で使えなくなった。そういう所を考慮し適切な場所に建てる。今の緊急対策所でこれで当面だと思うが、事故はいつ起こるか分からない。備えだけはしておかなきゃいけない。代替を用意しておく。
2012-04-25 19:17:5342P-これも緊急対応に関係した所。ここでのポイントは厳しい状況下で社員や協力会社の従業員が危険さらされながら対応するという状況がある。そういう状況にならないよう計画すると書いてあるが、現実にはそうではなくて労働安全衛生法も労働基準法も通用しないような状況下で働くこともある。
2012-04-25 19:27:26もし事故が起きれば必ずそういう事になる。そういう場合に対しての、強制的なものではなく、覚悟して受け入れられるものか。現実は非常に厳しい。実際に福島で起こった事は、ここで書かれてる事と全く違う状況が起こったという事で、そういう事も想定しなくてはならない。
2012-04-25 19:45:08設計基準に関係した考え方の問題。10P-地震に起因した火災、配管が破断した事による溢水といった事象等を考えなくてはいけない。思いつきで言ってる事ではなくて、アメリカNRCがタスクフォースを作りそれの勧告として載っている項目なので、それは起こらないと切り捨てられると議論もできない。
2012-04-25 21:10:12もっと深く考えないといけない事象。 51P-2次評価アプローチとして、回答の中に地震・津波のハザード解析、これを日本原子力学会規格基準を参考にして実施すると書いてあるが、実際にやるとなったら簡単な問題ではない。さっきの台風の時でも、過去の観測データに基づいて合理的に決めるとあるが
2012-04-25 21:16:56世界的にそういう時代じゃない。確率論的ハザード解析は発生頻度を数字で出す。数字で出さないと、この後のPSAというのは出来ないはず。イギリスなどでは地震・津波・台風等自然の驚異すべてに、1万年に1回という設定をしてる。ストレステスト等々ヨーロッパで一番早く出したスロベニアにしても…
2012-04-25 21:29:23地震については5万年洪水については1万年に1回と、必ず頻度を出す。数字で出さないことには議論出来ない。2次評価のアプローチ、IAEAが出しているグローバルスタンダードが出来ているのかいないのか、議論が出来ない。安全というのが分かりにくいままで解決されない。
2012-04-25 21:33:56テロの問題。核防ということで門前払いになる。・・・設定脅威が示されない。情報提供をお願いした時、核防を理由に出せないというが、何故それが核防上出せないのかという理由も示されない。非常に不透明。周りは変わってきていて、アメリカの場合だと両者について箇条書きで示されている。
2012-04-25 21:51:55関電というより国の方針の問題だが、核防については納得できないものがある。テロの問題は間違いなく原発に対する脅威のひとつ。故障・ヒューマンエラー・自然災害に加わる脅威。いつまでも不透明なままでいいとは思えない。
2012-04-26 22:52:40◆原子力発電所の再起動問題(安全性に 安全性に いての ついての公正な議論を始めるための条件)
[資料1]http://www.pref.osaka.jp/attach/15927/00096670/7_siryou1.pdf
佐藤暁特別参与
再起動の条件というより再起動前の条件として考察をまとめたもの。スライド6「原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準」というものを4大臣連名で出しているが、非常に違和感のある文書。再起動ぐらいで、4大臣が文書を出すのは、非常におかしい。
2012-04-25 23:04:27アメリカで20年延長を許認可する権限を持つのは原子力規制局長(日本の課長級)建設認可レベルでNRC委員長が承認する。再起動は判断の基準が下なのに、大臣連名で文書を出す事にとても違和感あり。国による国民への安全への押し付け、事業者に対する再起動へのプレッシャー、そういう事を感じる。
2012-04-25 23:09:48技術的な背景として、保安院の作った30項目の技術的知見という文書がある。文書自体レビューしていいこともたくさん含まれている。問題というか説明の足りないような所もある。スライド16-対策7・10への指摘。電源の多重性・多様性で、たくさん発電機を用意して強化したとおっしゃってるが…
2012-04-26 01:42:10本来の外部電源を喪失する。ディーゼル発電機のバックアップも働かない。(交流電源喪失したまま)それに対する更にバックアップ。もうひとつの電源=3つ目の電源を作るというのが趣旨。アメリカの規制には10分以内に3つ目の電源を使える状態にする。厳密に言えば10分でなくてもいいのですが。
2012-04-26 01:53:09