「研究者によるアカデミアの外への説明」に関する@kinabaさんの意見

研究者は、自分たちの研究成果をアカデミアの外へ向けて、どのように 発信すべきかということに関する@kinabaさんの考察。@kinabaさん 以外のつぶやきはとりあえず入っていませんが、単に作業が面倒で さぼっただけなので、気づいた人が入れてくれるとありがたいです。
6
kinaba @kinaba

こういう系の話 http://bit.ly/9hcNaP で一足飛びに小中学生だとか、要は「すべての人」に向けての説明をしよう/させようとするのは無駄だと思うのだけどなあ。具体的にどういうメリットがあると思ってこういう話になるのだろう。それより先に見るべき層があるだろうと。(続)

2010-06-14 00:57:28
kinaba @kinaba

(続) たとえば計算機科学なら、研究者じゃないけれども計算機のプロであるエンジニアやプログラマという層が何十万人もいるわけだし、"最新の研究成果"を実際に社会に役立てるのは彼らなんだから、明確にそこにターゲット絞って交流するべきだし、作るならそういう制度を作って義務化すべきと思う

2010-06-14 00:57:52
kinaba @kinaba

「研究者によるアカデミアの外への説明」が「小中学生にもわかる説明」だけでは、それって結局、専門用語や概念を全て封じた状態で「なんとなく雰囲気伝えるだけ」の説明にしかならないじゃない。それ何の役に立つの?っていうか、そんなもんを「科学研究の成果を見せた」と評価していいの?というか

2010-06-14 00:58:20
kinaba @kinaba

いやまあ、こういう話になってしまうのは研究者の側が「一般のプロ」向けの説明を怠っているからだと思いますけども正直。そういう活動では評価されないという現状がある(のかどうか知らない)にせよ…。

2010-06-14 01:07:50
おしいれのぼうけん @osiire

@kinaba 研究者と「一般のプロ」という枠組ですら溝が大きいと思います。その間の溝を埋めるのは、その溝を埋めてビジネスをする人々、もしくはその溝を埋められる人材が少ない事を利用して自身の競争力に転嫁するビジネスをする人々だと思います。

2010-06-14 01:23:48
おしいれのぼうけん @osiire

@kinaba そうすると、そういうビジネスをしている人々に向けて説明するのが効率いい啓発活動かもしれません。

2010-06-14 01:25:38
hskwk @hskwk

@kinaba アカデミアの外の人間に、雰囲気ではなく本質、計算を追及してみたいと共感してもらえる動機付けって何があるでしょうか。「データ構造と写像方法を解析したい」と普通の人に思わせる体験型タスクを思いついたら勝ちだとは思うのですが。

2010-06-14 09:16:56
kinaba @kinaba

@osiire その溝は自分はあまり感じないんですよね。勿論、研究的な話に最初から興味ゼロの人にまでリーチしようと思うと確かにそれをビジネスとする人々がいないととは思うんですけど、(公開講座等に来ようと思う∩その分野の応用技術を本業としている)人とギャップを感じたことはないなあと

2010-06-14 11:30:24
ReiOdaira @ReiOdaira

自分たちの研究について「それは何の役に立つんだ?」という詰まらない質問をされたら敏感に反応する人たちが、自分たちの研究を一般人にもわかるように講演しろと言われたら「それは何の役に立つんだ?」と反応するのを見ると、共感はするものの人類の業の深さを感じる。研究と教育という違いはあれ。

2010-06-14 11:35:08
kinaba @kinaba

@osiire なので、昨晩書いた「何十万」の辺りはまだ確かに対象広いかもとは思うんですが、前提知識はその母集団をベースに絞って、あとはその母集団の中から興味のある人に向けてアプローチ、という戦略で。

2010-06-14 11:39:05
kinaba @kinaba

@hskwk 「わからない」のが正直なところです。例えばLOGOやProcessingの巧いチュートリアルを用意して綺麗なアニメ作ってもらって「プログラミングしたい」と十分に思わせた状態をベースとすれば、そこで初めて「計算」の追求みたいな話にも持ち込めそうですが、ひとっ飛びには…

2010-06-14 11:59:36
kinaba @kinaba

@ReiOdaira 逆に見えてどちらの方向も言ってる事は同じように感じます。予算の無駄の削減にせよアウトリーチにせよ、「役に立つ」ようにやるやり方を研究者の側はわかっているのに提言してない感があって、仕方なく外野が撃ち込んだ弾が、見当違いの所に着弾して「それ違う」と言っている

2010-06-14 12:54:49
おしいれのぼうけん @osiire

@kinaba 確かにその辺りが妥当なのかもしれません。とすると、そういう「場」を作って提供してくれる企画会社みたいのが欲しいですね。既にあるのかもしれませんが。あっ、サイエンスカフェみたいなのもその一種ですか。

2010-06-14 13:17:19
ReiOdaira @ReiOdaira

@kinaba 私も本当の一般人よりかは開発者向けの講座のほうがいいと思いますですよ。 http://twitter.com/ReiOdaira/status/12454473014

2010-06-14 15:15:49
natsutan @natsutan

@kinaba @Cryolite 小中学生レベルまで落としてくれないと、僕たちには分からないよ!って人がいるとか。

2010-06-14 18:47:58
natsutan @natsutan

@kinaba @Cryolite 中高生辺りだと、進路の選択もあるし、無駄じゃ無いと思いますね。

2010-06-14 18:50:31
kinaba @kinaba

@natsutan それは誤解だと思うんです。学者先生の話が「むずかしい」のは、小中学生レベルに落とそうとする余り変に逆に語彙を縛っちゃってるからで、最初から例えばバリバリのプログラマ相手です、と用語を解禁してあげればもの凄くわかりやすく話せるのにもったいないことをしていると思う

2010-06-14 19:58:44
kinaba @kinaba

@natsutan はい、教育とかそういう効果狙いでやるのはとても良いことだと思うんですが、でもそれ、税金を投入した成果を社会に還元・報告することには結局全然なってない、別の問題だと思うんです…という。

2010-06-14 20:06:20
natsutan @natsutan

@kinaba 小学生の方はネタで書きました。ごめんなさい。

2010-06-14 20:45:07
natsutan @natsutan

@kinaba この研究を続けると、将来宇宙で生活できます、台風や地震が来ても安心です、お肉やお魚の値段が安くなります、ゲームがむっちゃ面白くなります、そういうレベルの方向性を伝えたいんじゃないですかね。

2010-06-14 20:51:52
kinaba @kinaba

@natsutan まさにそれですよ。ナンチャラもホゲホゲも理解できるプロが何十万人もいて、そこと結びつければとてもよく話が通じるのに、いつも""そこをすっ飛ばして""普通の人向けの説明機会に直結しちゃうの、もったいなさすぎる。もちろんその面接の場でとか必要な場面はあるんですが。

2010-06-14 21:17:27