激論!音楽批評とは? -高橋健太郎 vs. 微熱王子-

5月9日昼に始まり、11日昼に終結した高橋健太郎氏(@kentarotakahash)と微熱王子氏(@BN2OG)の論争を、時系列を無視し極めて恣意的にまとめました。 すでにあぶさん氏(@absolute_empty)がこの激論を「音楽批評についてのやりとり」(http://bit.ly/KOb0pE)としてまとめています。全ての呟きが時系列で並び、要点を押さえたツイートが選択されているため、本記事よりも短く、従ってずっと読みやすくお勧めです。このまとめ記事は少しでも理解したいために、私がわかりやすようにかなり手を加えたものです。 高橋氏は、その荒ぶる呟きを通し2年ほど前に知り、その後音楽ライターとして長く活躍していたこと、現在はプロデューサーとして、あるいは音楽配信サイトototoyの運営者として活躍していることを知りました。 続きを読む
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片山文雄 @fkatay

@kentarotakahash 渋谷さんの姿勢は、どちらかというと、音楽に負けずに批評も「一次的なもの」であるべき、という風に僕は理解してきました。一次的・二次的の区別を受け入れない点では共通するかもしれませんが、小西さん的な姿勢とは異なるようにも思えます。

2012-05-10 00:20:00
kentarotakahashi @kentarotakahash

@fkatay はい、その通りだと思います。小西くんは、もう新しい音楽など生まれ得ない、という諦観が音楽家としての原点にあったと思います。今もそうかどうかは分かりませんが。渋谷さんは音楽評論もロックであるべき、というような考え方だったんでしょうね。

2012-05-10 00:47:56
片山文雄 @fkatay

@kentarotakahash ご返信感謝です。僕は健太郎さんの評論やご著書を読んできて、渋谷さんの「ロック魂」とも違い、なおかつ小西さんの「諦念」とも違う面白さを感じてきたんですよね。それはまた、とうようさんの音楽歴史社会学的アプローチとも一致はしないような。

2012-05-10 00:59:19
片山文雄 @fkatay

@kentarotakahash 二次的でしかない自分(とその表現)に、しかし、諦めてはおられない。そういう印象を受けてきたし、今もそうですね。

2012-05-10 01:06:00
kentarotakahashi @kentarotakahash

@fkatay なるほど。でも、とうようさんのアプローチが音楽歴史社会学的というようなものだったかというと、僕は疑問なんですよ。あれは物凄く個人的な情念も怨念もこもった歴史観の構築だったと思います。ただし、音楽がどう聞こえるかは、個人の体験に属し、その交換可能性はそもそも低い。

2012-05-10 01:25:25
kentarotakahashi @kentarotakahash

@fkatay そう考えると、とうようさんの音楽評論も、実は個人史観を表現したものでしかなく、だからこそ、とうようさんは平岡正明さんや今野雄二さんと通じあえたんじゃないかと、今は思ったりします。

2012-05-10 01:28:58
kentarotakahashi @kentarotakahash

いや、評論はほとんど通ってないです。インタヴューワーとしては、大変に尊敬しています。 QT @wms 健太郎さんも渋谷陽一を通っていたのか。意外な感じだ。

2012-05-10 01:34:11
片山文雄 @fkatay

@kentarotakahash なるほど、とうようさんのこと、そのとおりですね。ただ、読むに足る歴史叙述はすべて「思い」を背景に込めており、それが鋭さになっている(そうでない叙述は、結局のところ、誰かが調べた「データ」の切り貼りにすぎない)とも僕は思いますけれどもね。

2012-05-10 01:47:15
kentarotakahashi @kentarotakahash

@fkatay はい、さっき書いたことはとうようさんの欠点を指摘するものではないです。むしろ、だから偉大だったと思います。同様に小西くんも、 彼の音楽は音楽史に対する批評であり、編集的な手法を駆使したものですが、その底には非常にエモーショナルなものがあります。だから偉大です。

2012-05-10 01:51:55
片山文雄 @fkatay

@kentarotakahash うーん、とても面白いです! 『プレイボーイ・プレイガール』も、野本かりあ「東京は夜の7時」も、冷徹な視線のなかのエモーションに触れ、何度聴いても泣きそうになるのです。そんな小西さんの魅力の一端が理解できた気がします。ありがとうございます!

2012-05-10 01:56:20
片山文雄 @fkatay

コステロがどこかで、「音楽は結局エモーションを表現するもの」というようなことを言っていた気がする。真剣に味わうに値するエモーションのかたち・つくりかたが、時代によって変わるということなのかもしれない。

2012-05-10 02:01:58
片山文雄 @fkatay

社会的想像力の裏づけがエモーションを強めた時代。個人的叫びがリアルに見えた時代。自己の叫びがオリジナルなものではなく二次的なものにすぎないという諦観こそがエモーションを輝かせた時代・・・。

2012-05-10 02:03:23
片山文雄 @fkatay

僕にはどうしても薄っぺらに見える、定型的なエモーション表現こそがリアルに感じられるという時期に入っているのかも知れず。

2012-05-10 02:04:23
片山文雄 @fkatay

個人的エモーションいらんわ、という時期に入っているのかもしれず。だんだんさびしくなってきたわ。

2012-05-10 02:06:20

高橋氏、TLをさかのぼったのか言及されたツイートにコメントを加え始める。自ずと微熱王子氏にも@が飛ぶことに。

kentarotakahashi @kentarotakahash

矛盾の指摘を揚げ足取りと言った時点で、彼は自分のレベルを見せてしまったんです。 RT @pleocen: @BN2OG あなたは「何か言わなきゃ気がすまない」だけのようですね。あげく「もういいです」って。ぜんぜん揚げ足取りじゃないと思うよ。 @kentarotakahash

2012-05-10 02:52:31
kentarotakahashi @kentarotakahash

それは物書きは言っちゃいけないと思うよ。面白いか面白くないかは読み手が決める。 QT @andoh3 高橋さんは「面白いことを言える」というとき、どういうのが「面白い」かを説明すればいいと思うし、微熱さんは「きちんと語る」の「きちんと」が、一体どういうことなのか言えばいいと思う

2012-05-10 02:59:12
kentarotakahashi @kentarotakahash

「きちんと」も同様で、物書きがこんなことを誇ったら終わり。QT @BN2OG その音楽のバックボーン、アーティストの考え方、シーンの立ち位置、歴史、現在のシーンのモード等などを理解したうえで、必要な情報を取捨選択、整理して説明するということです。 RT @andoh3 微熱さんは

2012-05-10 03:04:08
kentarotakahashi @kentarotakahash

人からよく調べてますね、と褒められるのは悪いことじゃないけれど、自分はこれやってるなんて誇るのはカッコワルイよねえ >その音楽のバックボーン、アーティストの考え方、シーンの立ち位置、歴史、現在のシーンのモード等などを理解したうえで、必要な情報を取捨選択、整理して説明

2012-05-10 03:09:40
kentarotakahashi @kentarotakahash

だいたい、そんなルーティンだけで、面白い原稿書けたら苦労ないし。

2012-05-10 03:10:34

起床し、非公式RTで高橋氏からコメントが付いていたことに気づいた微熱王子氏が応戦。

微熱王子 @BN2OG

. @kentarotakahash ではその矛盾の指摘にある話をきかせてもらえますか?言葉遊びはしたくないので切り上げさせてもらっただけです。

2012-05-10 07:13:29
微熱王子 @BN2OG

誰もそれも誇れなんていってないでしょ。"説明"はプロとして当然のレベルの話だと思ったから絡ませてもらっただけですよ。何か気に食わないければ反論どうぞ。 RT @kentarotakahash: 「きちんと」も同様で、物書きがこんなことを誇ったら終わり。

2012-05-10 07:16:47
微熱王子 @BN2OG

自分のレベル?くだらねぇ。 RT @kentarotakahash: 矛盾の指摘を揚げ足取りと言った時点で、彼は自分のレベルを見せてしまったんです。

2012-05-10 07:25:01
kentarotakahashi @kentarotakahash

意味不明。矛盾の指摘は矛盾の指摘。 QT @BN2OG . @kentarotakahash ではその矛盾の指摘にある話をきかせてもらえますか?言葉遊びはしたくないので切り上げさせてもらっただけです。

2012-05-10 09:54:56
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