それでも作家になりますか?-笹本先生のつぶやき-

笹本祐一先生のラノベデビューする作家についてのつぶやきまとめ (ラノベ)作家を漫画家とか原型師に置き換えても通用するなー これが発端?→http://goo.gl/J4jTm
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笹本祐一 @sasamotoU1

ふと、年間デビューするラノベ作家の数を調べてみたらこんなページが。 http://t.co/bIANgVLK 2011年で104人だそうです。てことは、やっぱり作家になるのは東大に入るより、アイドルデビューするより難しい。東大の新入生の数、新人アイドルの数の方がずっと多いから。

2012-05-11 01:07:06
笹本祐一 @sasamotoU1

しかも、デビューして三年後、五年後、十年後に現役でいる作家の数はどんどん減っていく。十年後生き残ってればその後の生存率はどーんと上がるけど、そこまでが長い。毎年新人が一杯出てきて、生き残るのはほんの一握りなんてのはラノベ業界に限った話じゃないけどさ。

2012-05-11 01:10:28
笹本祐一 @sasamotoU1

しかもなにが怖いって、この業界、十年選手のベテランでも収入の保証なんてないのよ。書いた分しか本にならないし、刷った分しか印税にならない。書いたって没る可能性はあるし、本になったって売れる方が珍しい。生き残るのだって難しいのに、再版であと三年大丈夫なんてのは数えるほどしかいない。

2012-05-11 01:15:15
笹本祐一 @sasamotoU1

本人にやる気があっても、不慮の事故、病気や怪我でも書けなくなったら、きれいに収入が無くなる。だから、作家に転職する時はたとえ兼業で実績があっても三年は食えるだけの貯金をしてから、ってのが昔はよく言われてたけど、最近はどーなんだろ。

2012-05-11 01:17:18
笹本祐一 @sasamotoU1

それでも作家になりたい?生活は安定しないし、保証もないし、アニメや映画や本も全て自分の純粋な娯楽じゃなくて仕事のための参考になるような見方しなきゃならなくなるけど、そんな生活、50になっても60になっても続けることは考えてる?

2012-05-11 01:19:28
笹本祐一 @sasamotoU1

これからあとの話は、それでも作家になりたい、話を書きたいってえ人だけに。まず原稿を書け。原稿を書きはじめたら、次は終わらせろ。小説を書きはじめる人は多いけど、最後まで書くとなるとどーんと数が減る。最後まで書いた人なら、作家になれる可能性は高い。

2012-05-11 01:23:41
笹本祐一 @sasamotoU1

最初の話を終わらせられたら。次はもっと難しい段階にはいる。新しい話をはじめるのだ。そして、終わらせる。次はもっと難しいぞ。また別な話をはじめるのだ。そして、これがまた大変なんだが、こいつもちゃんと終わらせなきゃならない。

2012-05-11 01:24:48
笹本祐一 @sasamotoU1

ひとつでも話を終わらせられれば、作家志望者の力量は自分でもわかるくらい上がるはず。二つ、三つも終わらせた話があるなら、文章も話も相当うまくなるはず。量さえこなせば文章力は付けられる。あと必要なのは運だ。運がよければデビュー出来るし売れるし生き残ることも出来る。

2012-05-11 01:27:13
笹本祐一 @sasamotoU1

運が悪い?じゃあいっぱい書け。下手な鉄砲も数撃ちゃあたる、かもしれない。いくつもいろんなものを書けば、それだけ当たる確率だって増える。生き残ることも出来る。当てる唯一の方法は、当たるまで続けることなんだから。

2012-05-11 01:29:30
笹本祐一 @sasamotoU1

という訳で、作家なんて到底お薦め出来ない職業なんだけどなあ。

2012-05-11 01:30:07