確かに幻想郷は平和である。時折、異変が起こるが大体が博麗の巫女によって解決するからだ。 騎士として戦う機会は少ないだろう。
2010-06-22 19:12:03咲夜「ちょ、ちょっとまってくださいお嬢様!」 突然、咲夜が言う。 レミリア「ど、どうしたのよ咲夜…」 咲夜「騎士はわかりますが、執事とは…!?」 レミリア「良いじゃない、彼が執事をしてくれれば咲夜の仕事も少なくなるのよ?」 咲夜「ですが…」
2010-06-22 19:12:16しばらく二人が話し合う。一方ローガは少々困った顔をしながら ローガ(俺は…どうやら嫌われてるようだな…) そんな事を思った。
2010-06-22 19:12:27レミリア「ああ、ローガ。館の中を見て回ってきなさい。見かけによらず広いから、迷わないように」 ローガ「は、はい…」 部屋を出る時、まだレミリアと口論している咲夜が一瞬ローガを見て、睨んだ。ような気がした。
2010-06-22 19:12:43ローガ「あの…」 美鈴「?…あ! …えーっと」 ローガ「ローガです。ローガ・クレセントムーン。 今日から紅魔館の騎士兼執事となりました。よろしくお願いします。」
2010-06-22 19:13:37美鈴「あ、私は門番の 紅美鈴です! こちらこそよろしくお願いします!」 ローガ「美鈴さん、ですね。わかりました。」 (ん…そういえばこの人は…) ローガは自分を紅魔館まで背負って運んでくれた人物が美鈴だと思い出した。
2010-06-22 19:13:56ローガ「あの、美鈴さん 私を紅魔館まで背負ってくれましたよね?」 美鈴「え? はい」 ローガ「重かったですよね? ありがとうございました」 美鈴「いえ、気にしないでください。こう見えても力には自信があるんです!」 握り拳をローガ見せる。
2010-06-22 19:14:18ローガ「凄いですね。武術の達人とお聞きしました。よろしければ今度武術を教えてくれませんか?」 美鈴「はい、良いですよ! えっと、これからよろしくです!」 ローガ「はい」
2010-06-22 19:14:30美鈴と握手をした後、紅魔館の中へ戻るローガを見ながら美鈴は思う。 美鈴(ローガさんか…見かけはちょっと怖いけど良い人だったな。良かった。) 新しい仲間が増えた事に喜びながら、美鈴は門番の仕事へと戻った。
2010-06-22 19:14:40紅魔館の中へ戻ったローガは館の中が外観以上に広いと気づいた。 ローガ(魔法か何かか…? お嬢様の言っていた見かけより広いと言うのはこう言う事か。) 長い廊下を歩いている途中、大きな扉を見つけたローガは軽く扉をノックして入っていった。
2010-06-24 18:56:21図書館のようだ。中には巨大な本棚がいくつも並び、さらに本が所狭しと並べられていた。 床に詰まれて放置されている本まである。
2010-06-24 18:56:30ローガ(図書館か、凄い本の数だな…ん?) 部屋の中央当たりで椅子に座り本を読んでいる女性を見つける。 女性もローガに気づいたようだ。
2010-06-24 18:56:40パチュリー「あら、いらっしゃい。ローガ」 ローガ「! 何故私の名を?」 パチュリー「ここから見えていたわ。」 パチュリーが指差した先には綺麗な水晶玉があった。
2010-06-24 18:57:07よく見ると水晶玉にレミリアの部屋が写っている。咲夜とレミリアが話し合っているのが見える。 まだ咲夜はローガが執事になる事に納得できなようだ。
2010-06-24 18:57:17パチュリー「貴方、相当咲夜に嫌われてるわね。」 ローガ「どうすれば親しくなれるでしょうか…」 パチュリー「人間は新しいものに慣れるのに時間がかかるわ。心配しなくても良いんじゃない。」
2010-06-24 18:57:28ローガ「紅魔館の中が広いのは、パチュリー様の魔法ですか?」 パチュリー「いいえ、これは咲夜の能力よ。」 ローガ「メイド長の? メイド長の能力は時を止める事では?」 パチュリー「時を操る事は空間の操る事と同じ…だから咲夜は空間を広くする事もできるの。」 ローガ「なるほど…」
2010-06-24 18:58:07パチュリー「貴方も、面白い能力を持っているようね。」 ローガ「…私の能力、ですか?」 パチュリー「これに、力を込めてみなさい。」 そういうと、パチュリーはローガに空の小瓶を手渡した。
2010-06-24 18:58:19ローガ「力を…?」 パチュリー「頭の中で黒をイメージしてみなさい。そうすればその瓶は貴方の思い通りになるはず。」 ローガ(黒…) 言われた通りローガは頭の中で黒い色をイメージし、瓶に軽く力を込める。 すると瓶は黒色に染まった。
2010-06-24 18:58:32ローガ「こ、これは…」 パチュリー「貴方の能力 漆黒で支配する程度の能力よ。」 ローガ「漆黒で…支配…?」 パチュリー「黒色に染めた物体等を、貴方の思い通りにできる能力よ。なかなか素晴しいじゃない」 ローガ「…支配、か」
2010-06-24 18:58:44