佐々木隆治(マルクス研究者)によるベルンシュタインの意義

気鋭のマルクス研究者・佐々木隆治によるベルンシュタインをめぐる論争まとめ。
経済 現代思想 哲学 マルクス経済学
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Гегель-Маркс @rotsternschapka
1)それからこれは練り上げられているわけではないのですが思いつきだけいえば、僕は資本制生産様式が支配する社会の政治構造を、二元的な右翼・左翼という概念枠組みで適切に分析できるとは思っていません。そうした見方が政治活動のさいに(つまり敵を同定するのに)便利であることはわかりますが。
Гегель-Маркс @rotsternschapka
3)つまりイデオロギー的・政治的にはリベラルは啓蒙主義の伝統を汲む左翼に位置づけられるであろうが(哲学でいえばカントとその系統)、蓄積レジームからみれば保守的右翼となる(市場経済を民主主義の基礎とみなし、その維持につとめるという点では、社民=ケインズ主義もネオリベも同じ)。
Гегель-Маркс @rotsternschapka
5)たとえ明示されていないにせよMやEの政治テキストに適用された分析方法に近いのではないかと思うのですがどうでしょう? ともかく今回の原発事故の件で右翼・左翼の同盟を言うのも、両者の敵対関係を強調するのも、Marxistan笑いとして問題設定そのものが間違っているように見えます。
marx kenkyu @marukenkyu
@rotsternschapka 興味深い定義ですね。たしかに、マルクスはそういう言い方をしないなあ。ただ、社民を保守的右翼とみるのは疑問です。彼らの主観的意志にかかわらず、ヨーロッパ社民の政策はかれが労組を基礎に置いてるかぎりにおいて、物象化を抑制するものだからです。
marx kenkyu @marukenkyu
@rotsternschapka その点では、ただ観念的に資本制を批判するだけで、物象化抑制に関心をもたない「左派」はむしろ保守的であるということになるでしょう。植民地主義の評価が根本的に誤っているにもかかわらず、私がベルンシュタインを一定程度評価するのはそういう理由からです。
marx kenkyu @marukenkyu
@rotsternschapka ただ、現実政治においては左翼とか、右翼とかいうアイデンティティが一定の役割を果たしているわけですから、その言説効果をまったく無視するわけにはいかないでしょう。それをイデオロギーとして自立化させるのはまったく誤りではありますが。
Гегель-Маркс @rotsternschapka
7)さらには疎外の克服をつうじた共産主義の実現というMとEのプロジェクトから完全に離反していると思います。ご存知の通り、『ゴータ綱領批判』など見れば分かるとおり、Mは「自由国家」など歯牙にもかけないわけですから。
marx kenkyu @marukenkyu
@rotsternschapka そうですね、この点は結構違いますね。ただ、私はベルンシュタインの正統派批判は半分は正しいと思ってます。それに、マルクスの自由国家論批判とベルンシュタインの国家権力奪取型革命論批判には通底するものがあると思います。
marx kenkyu @marukenkyu
@rotsternschapka ベルンシュタインやラクラウの理論はたんに表象に関わるのではなく、変革主体の構成にかんする本質的洞察を含んでいます。端的にいえばヘゲモニー論ですが、これはたんなる言説戦略ではなく、現実の社会構造との深い結びつきにおいて言われているものです。

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