【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと(あんこーる)

ライトノベル・『ほうかご百物語』(峰守ひろかず著、電撃文庫) http://goo.gl/BI3Kh のシリーズに登場する妖怪の元ネタ・モチーフと思しき妖怪譚などについての呟きをまとめるリスト。 ※このまとめは覚書です。じっくり精査するのではなく、思い付いたネタやちょっとだけ調べた事項をまとめておくためのものです。 ※個人のメモですので、緩く見てください。 ※「作中との比較」の部分は、「この部分は文献を参考にするとこういうことであるに違いない!(断定)」ではなく、「もしかしたらこういうことなのではないだろうか?」という一つの可能性の「提案」を行うものである、ということを予めご了承ください。 続きを読む
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アルム=バンド @Bredtn_1et

影鰐は島根県邇摩郡温泉津町地方に伝わる妖怪。船が航行中、海に映った船員の影をこの影鰐が飲むとその船員は必ず死ぬという[1][2][3][4]。

2012-07-09 22:29:30
アルム=バンド @Bredtn_1et

ある船員が航海中に影鰐に飲まれそうになったので、逆に撃ち殺した。ところが、航海を終えて浜を歩いていたら魚の骨が足の裏に刺さり、それが元で死んでしまった。その骨は影鰐の骨だったという[4](参考: http://t.co/zl8SXnnJ )。

2012-07-09 22:29:38
アルム=バンド @Bredtn_1et

また、影鰐はアバヤの海洞という場所に棲んでいるという話もある。こちらは、アバヤの海洞の沖で二人の漁師が魚を獲っていたところ、漁師の一人が忽然と姿を消し、散々捜索したが、着物しか見付からなかった、という話である[4](参考: http://t.co/X5GKLQev )。

2012-07-09 22:29:44
アルム=バンド @Bredtn_1et

なお、鰐はこの地方で鮫のことである[1][3]。ということで以上まとめ。

2012-07-09 22:29:53
アルム=バンド @Bredtn_1et

このように、影鰐に狙われたら死は不可避のようだ。恐ろしい。また、山陰地方で鮫のことを鰐という、という話は個人的に因幡の素兎を想起する。

2012-07-09 22:30:07

※作中との比較

アルム=バンド @Bredtn_1et

といったところで『ほうかご百物語』あんこーるの作中との比較。

2012-07-09 22:30:15
アルム=バンド @Bredtn_1et

作中では影を飲んで誰かを殺す、ということはなく、動きを封じるために甘噛みしたのみ(それでも怖いが)。影に対して何らかの所作を行うことで動きを封じる、というのはいわゆる影縫いからの連想だと考えられる。役割としてはそれくらいかな。ということで以上。

2012-07-09 22:30:38
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