Cold Color's 140 story 3rd

またつくっちゃった
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「お、おい一ノ瀬っ」「んー……何でみなさんこちらを見ているのです?ひじりかわさんは、わたしのものですからね!」腕がさらに強くまとわり付く。さほどのアルコールも感じさせない一ノ瀬の呼気はしかし、熱く俺の頬をかすめる。「ひじりかわさん、だいすきです」潤んだ瞳でそんな事を言うな。

2012-05-15 15:01:37
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「っちょ、いち、のせ、離せ」「どうしてにげるのですかー!きのう抜かずに三回したのはもう謝ったではな」「頼む、頼むから黙ってくれ!!」「ま、マサ……」「一十木そんな目で俺を見るな…!」「あなただって中にだしてって泣きながら、いたい、いたいですひじりかわさん」「……聖川…お前……」

2012-05-15 15:02:03
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「神宮寺まで……」「あのぅ、トキヤくんにお水持って来ましたよぉ」「那月にしては気が利くな!」「ああ、助かる…一ノ瀬、飲めるか」「のめるか、ですって…わたしはひじりかわさんからじゃなきゃのみませんよ」酩酊したかのような、ふらつく瞳で一ノ瀬はそう言い、また俺の身体を横から抱く。

2012-05-15 15:02:50
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「だそうだよ、聖川…どうするの」「ど、どうする…とは…」「この場合の飲ませるってのは、…まあそういう意味だろうな、トキヤめちゃくちゃ口開いて待ってるし」「わぁー、ふたりちゅうするんですか?!」「えっマサもトキヤも大胆!!俺ドキドキしてきた!」「…し、仕方、あるまい……」

2012-05-15 15:03:21
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「い、いくぞ、一ノ瀬」「どうぞ」「、……ぐ、」「ん、っ、ごく、ごく、」「……っ、!?」「ふふ、んんっ、…ちゅ、じゅる、っふ、…ちゅうっ」「んんんっ、む、!?」「ちゅ、っちゅ、くちゅ、……ぬちゅ、……は、んん、っふふ、……ひじり、かわさん」「…おま、え、っ、ちょっ、と」

2012-05-15 15:03:56
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「どうしたんです…?わたしは、のどがかわいていただけ、ですよ…ふふふっ」「……絶対嘘だ……!お前、酔っているというのも……!」「はいはい、そこまで。……おチビちゃんとイッキ、見てらんないって逃げちゃったじゃん」「レンくんも目を覆ったフリして、指の隙間から見てましたよねっ」

2012-05-15 15:04:26
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「シノミー…よく見てたね…」「とりあえずトキヤくん心配なので、真斗くんとふたりで先に帰った方がいいと思いますよぉ」「あとはホテルでも家でも、しっぽりやってくれよ…あんなの見せられて誰も聖川に手出そうなんて思わないから、安心しな、イッチー」「……ふふ、ありがとうございます」

2012-05-15 15:04:46
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「さて一ノ瀬」「なんですか」「もう二人きりだぞ、本当の事を言え」「…よってるのはほんとうですよ…ただ、少しそれを利用しただけ…です…」寄りかかってくる一ノ瀬。暗い夜道、腕に重さがずしりと掛かる。「うそなんてありません、だましてません、…わたしは、あなたがだいすきなんですから」

2012-05-15 15:05:06
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「だいすきです、だいすき…あいしてます、ひじり、かわ、さん」……悔しいことに、俺はこいつのこの一言に、……なにも言い返せず。半分眠りそうな一ノ瀬の腕を、しっかり掴み直しただけに、なってしまった。夜風に吹かれた顔。……その涼しさに、熱を持っていたことを自覚させられた。……

2012-05-15 15:05:56
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私がミント、あなたが薄荷。口に放り込んで、ふと尋ねる。ミントと薄荷、結局のところ何が違うのでしょう?あなたは頬をぷくりと、飴玉の形に膨らませて、さあ、と首を傾げた。どちらも清涼感がある、というのは似ているな。飴ならばどちらも大抵は、白か青だ。そうですね、では何が違うのか。

2012-05-15 23:19:40
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食べてみれば早いのでは。なるほど一理ある。しかし、飴はもうない。いえ、ありますよ、ここに……。開かれた口の隙をついて、舌を滑り込ませた。口の奥にころりと転がる硬い感触を、彼の舌といっぺんに味わう。透明な味がする。くちゅ、と触れ合う粘膜の音。味わい終えて口を離す。赤い顔。

2012-05-15 23:20:14
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一ノ瀬、その、……俺にも食べさせてくれるか。可愛らしい言葉に口元が綻んだ。どうぞとばかりに迎え入れる、先ほどと同じ甘い香り。とろとろと彼の唾液で溶け出した薄荷。私のミントの飴もきっと同じ。いま、啜られているそれは、混じりあってとけあって、ただただ、透明になっていくばかり。

2012-05-15 23:20:41
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違いが、わからない。わからないからもっと。お互いの口の中を舐め合う。なめあう。飴玉なんてとうに、なくなっているのに。こうしてふたりで、混ざり合って同じくなって、一つになっていくのだろうか?喉が鳴る。思考はとうに放棄した。考えるよりもただ、感じていたいだけ。……とうめいな、関係を。

2012-05-15 23:22:00
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ちょっと前になお様が言ってた兄弟設定のトキマサのタブー感に気がついてから動悸がやばい

2012-05-16 14:38:13
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「いけない事だと分かってはいます、……でも、私は……」「にい、さ」「今は、トキヤ、と…呼んでください……私はあなたの兄ではなくて……ひとりの男になります」「……トキヤ」「愛してもいいですか?あなたを」

2012-05-16 14:49:42
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弟のせにヤられる兄さん真斗ってのもヤバイな 背徳感尋常でない

2012-05-16 14:58:00
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「兄、さん……ッ」「あ、ああっ、……やめ、ろ、トキヤ、!」「ずっと……ずっと耐えていたんです、……今更、止めることなんて出来やしない……!」「んぅ、ふっ、……あああっ、や、だ、」「兄さん、にいさん……は、……きもち、いいですか、兄さん……!」

2012-05-16 15:04:31
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ババババババ……「んな、こんな深夜にヘリ ?!」バリーンガシャーンドカーン 「神宮寺ぃぃぃー!!!抱かれにきてやったぞ!!!!ありがたく思ってさっさと俺を抱け!!!」

2012-05-16 18:58:11
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洗脳の媒介に、真斗に指輪させるみたいな話が見えた

2012-05-17 14:17:45
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「貴方は私の駒、私の所有物。わかりますね、逆らうことは赦されない。私の言葉にのみ従い、私の命じるままに動きなさい」「……はい」「……いい子だ。証をあげましょう、手を」「……」「この指輪をつけている限り、貴方は私のモノです……貴方の全ては私のためにある」「……はい……」

2012-05-17 14:31:12
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指輪に唇を落とす。ちゅ、と音を立てて。それが契約の証。これで彼は私の手中に堕ちた。朦朧とした目が私の方を見つめている。…どうしてか、唇に目が引き付けられた。薄く開かれたそれが誘うように見えて。…気がつけばそこにも、キスをしていた。私のかわいい人形は、なんの反応も見せはしなかった。

2012-05-17 14:43:17
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モブマサ→嫉妬トキヤ×真斗→モブマサ(?!)→トキマサ

2012-05-18 00:10:57
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紆余曲折を経て恋人らしい関係に戻ったトキヤと真斗。当たり前の日常を当たり前に享受する、それが嬉しくて。かわらず仕事のときには隣り合った席。公私ともにパートナー。その事実がふたりを満たしていた。そう、…その日までは。

2012-05-18 00:22:15
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営業課の部長にある日呼びだされた真斗。翌日の取引のことだという。夜は接待でアルコールも入るから、そう言われた。まあよくある話だ。そう思って聞いていた。…部長の眼の色が変わった。君、もっと上を目指す気はないか。上、ですか。そうだ。今回の取引先、…気に入られれば、君はもっと…

2012-05-18 00:24:20
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