理由・因果・法則: ジョン・マクダウェル『心と世界』第四講義「理性と自然」注2&6

amazon:http://ow.ly/b3KRn 版元:http://ow.ly/b3L5y ■注2 「… ラッセルの指摘によれば、因果関係という考えは、自然科学の捉える世界の基本的構成原理の役割という点では、法則に基づく過程といった考えにとって代えられるべきである。それゆえ、理由の空間との正しい対比にあるのは原因の空間ではなく、本文にあるように法則の領界なのである。(…) 続きを読む
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OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 文献が手元にないので記憶を頼りに書いていますが、「基礎物理学においては法則関係は微分方程式などで表され、その両辺の関係は因果的であるとは解釈できない」というのがラッセルの一つの主張だったかと思います。

2012-05-22 10:15:02
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 なので、ラッセルは「因果性なき法則性」を認めています(実際にはさらに強い主張をしていますが)。マクダウェルはこうしたラッセルの「自然法則には因果関係を表していないものがある」という主張に多少なりとも賛意を示しているように思えます。

2012-05-22 10:33:21
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 なので、「後者の条件文は明らかに偽で、だれも肯定しようとしない」というわけではないのだと思います。ラッセルの議論のその後の展開は寡聞にして知らないので、現代では否定派の方が多いのかもしれませんが。

2012-05-22 10:38:29
縮限 @contractio

@autochromatics @kasa12345 @tamurais これまでいただいたツイートをトゲらせていただきました: 「ジョン・マクダウェル『心と世界』第四講義「理性と自然」注2」 http://t.co/9OXNEkdM

2012-05-22 10:47:54
igshrmshk @igshrmshk

野家啓一編『ヒトと人の間あいだ』(岩波書店)の最初の総論では、ラッセルを引きながら、因果性を「生活世界的カテゴリー」として理解する方向性(物語的因果性)が示唆されていますので、関心のある向きはどうぞ。

2012-05-22 10:50:56
igshrmshk @igshrmshk

×『ヒトと人の間あいだ』⇒○『ヒトと人のあいだ』

2012-05-22 10:52:29
縮限 @contractio

「因果」はむつかしいですよ。なるべく触りたくない。

2012-05-22 10:52:55
igshrmshk @igshrmshk

「因果」はむつかしいですね。触りたいけど時間がない。

2012-05-22 10:53:56
OGU_MIN @autochromatics

あれ、kskさんのツイートを読み違えているかな。いま移動中なので訂正がしづらい。車内に傘忘れたし。

2012-05-22 10:59:32
ta_mu @tamurais

帰宅。僕の念頭にあったのは注6でした。注6は、この注の付された本文の該当箇所とともにデイヴィドソンのanomalous monismの特徴づけの一部になっています。(続く)

2012-05-22 11:04:17
縮限 @contractio

タイトルを変更したでござるwwww 「ジョン・マクダウェル『心と世界』第四講義「理性と自然」注2&6」 http://t.co/9OXNEkdM

2012-05-22 11:06:42
ta_mu @tamurais

MはDとともに、理由が原因でありうることを認めるが、Dと違い、その背景に法則性が成り立つ必要はないと考えている、ということが、このあたりの記述から窺えると思います。(昨夜も同じようなことを書いたような。。。)ラッセルのところは今から考えます。(続く)

2012-05-22 11:21:34
ta_mu @tamurais

寝オチしそうなので、続きはしばらくしてからになりそうです。

2012-05-22 11:24:54
縮限 @contractio

@autochromatics ゆっくり気長におねがいします。

2012-05-22 11:29:49
ta_mu @tamurais

@contractio 正確に言うと、注2の最終段落も念頭にありました。原因としての理由という考えをめぐるMとDの微妙な関係が気になっていたと言ってもよいです。

2012-05-22 11:35:19
縮限 @contractio

@tamurais では、あたらしいタイトルで適切になったということで(^_^

2012-05-22 11:38:14
ta_mu @tamurais

「理由の空間vs. 原因の空間」というローティ流の対比に反対する論拠が注2では二つ挙げられている、というのは共通了解でいいんですよね?ラッセル由来の論拠と(おそらく)デイヴィドソン由来の論拠。

2012-05-22 11:52:35
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 さて、数時間ネットを離れますが、その前に少しつぶやいておきます。kskさんは「因果法則でない科学法則がある」ということは認めていらっしゃるのですよね?この点は私が読み違えていました。

2012-05-22 12:32:07
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 その上で、私が理解できていないのは、「法則の空間であっても、因果の空間ではない」がどういう言明かという点です。これがfor all x, if x is governed by a law, x is not causalから導かれるのであれば、(続)

2012-05-22 12:32:55
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 確かに誰も肯定しないと思います。しかし、for all x, if x is governed by a law, x is not necessarily causalから導かれるのであれば、こちらは因果法則でない科学法則の存在から認められると思います。

2012-05-22 12:35:00
OGU_MIN @autochromatics

@kasa12345 この背景にあるのは、「二つの論理空間が互いに区別されるためには、両者を構成する関係が相互排他的でなければならないか、それともそれらの外延に違いがあればよいか」という問題ではないかと思います。私はマクダ先生は後者の弱い立場に立っていると解釈しているのですが。

2012-05-22 12:37:03
Masashi Kasaki @kasa12345

@autochromatics 返答ありがとうございます。まず、因果法則でない自然法則はいくらでもあるので、後者の条件文が偽だということは、やはり自明だとしか思えないです。

2012-05-22 13:21:27
Masashi Kasaki @kasa12345

@autochromatics 次に、for all x, if x is governed by a law, x is not necessarily causalというのが、どういう文なのかわかりません(量化のかかり方が…)。

2012-05-22 13:22:50
Masashi Kasaki @kasa12345

@autochromatics for all x, if x is governed by a law, x is causalの否定は、some x is governed by a law but not causalなので…

2012-05-22 13:23:46
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