中島 智
@nakashima001
「個人美術館ものがたり:大川美術館篇」赤瀬川原平 http://t.co/jqWgXd2g 「とりわけ絵を描くのでもないごくふつうの人の気持ちの中に、絵を見る心、それを蒐める欲求というのが自然発生していく姿が…」
2012-05-22 23:46:14
中島 智
@nakashima001
大川栄二氏の、スクラップブックでの手製画集からはじまる蒐集のプロセスがいい。赤瀬川氏が指摘するような「暗中模索」型作品へのシンパシー説もまた、リアルだ。それにしても、「飽きない」とわかるまで眺められる作品たちの、幸せなこと。この基準は重要。
2012-05-22 23:51:59
中島 智
@nakashima001
ただし「飽きない」ことを誠実な作家がその作品出品の基準にすえた時、いっときしか作品に触れない人々にとっては「インパクトのない」「つかみようのない」作品に見えてしまうということがある。特にそれは消費社会においては憂慮すべきこと。
2012-05-22 23:56:27
中島 智
@nakashima001
ミュゼオロジーのレポート添削をやりながら、やはり情報として消費しえない何かとしての「飽きなさ」について、様々な考えが過ぎっていく。そのことをもっとも熟知しているのが作家やコレクター、あるいは美術館職員だろう。だが個人コレクション展はあっても、学芸員が蒐集物を選別して台なしとなる。
2012-05-23 00:37:11
中島 智
@nakashima001
個人コレクションには嗜好があり、その背景にはライフストーリーがあり、また蒐集物どうしがジャンルや市場価値を越えて対話し合う生態系のような様態もある。つまり、個人コレクション展は(美術史を捨てて)慎重にやらなければならず、やれば極めて貴重で豊饒なテーマが引き出せるものなのだが。
2012-05-23 00:44:37
中島 智
@nakashima001
「絵とは判るものではない」という大川栄二氏の認識は、美術作品との長期にわたる同棲生活へ踏み出すコレクターならではのものだろう。
2012-05-23 02:14:23