理由・因果・法則: ジョン・マクダウェル『心と世界』第四講義「理性と自然」注2&6:その2

http://togetter.com/li/307884 の続きです。
10
Masashi Kasaki @kasa12345

そもそも僕は何故マクダウェルを読んでいるのか問題。

2012-05-23 20:30:22

また夜が明けて

ta_mu @tamurais

(出先からぼそっと。いろいろな評価の仕方があると思いますが、販促の妨げになるようなツイートは避けて頂けるとありがたいです。もう少しオブラートに包むというか。いや、むしろ販促になっているのかな。)

2012-05-24 02:42:30
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais 僕のことだとしたら申し訳ないです。僕は『こころと世界』の重要性を全く疑ってはないです。90年代の哲学書のランキングをつければ、間違いなく上位にあげられるべきでしょう。ただ、この本には、現行の分析哲学の評価基準以外の規準を要求する箇所があるというだけです。

2012-05-24 03:46:32
ta_mu @tamurais

@kasa12345 意図されているかもしれない議論の再現という目的から話が逸れ始めたなと思いまして。その指摘については、業界ではわりと普及している認識だと思います。

2012-05-24 08:53:11
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais それるというか、僕的には、これ以上は議論がないので進めないということを受けてのオチだったつもりでした。「何故僕は…」は、この議論の数日前に、「何故みんな…」というツイートをしていたので、それとの対応で言ったまでで、議論と関係させる意図はなかったです。

2012-05-24 09:25:42
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais ともあれ、いろいろすいません。

2012-05-24 09:36:23
ta_mu @tamurais

@kasa12345 いえいえ。探求に値するかもしれないアイデアを提示しながら静寂主義が災いしてそれで終わるというMの側面は、僕も日頃から不満を感じることがしばしばです。いずれにせよ、当該注をめぐるやりとりは、僕にとっては、日課のPerfumeチェックを忘れるほど楽しかったです。

2012-05-24 09:49:53
ta_mu @tamurais

栄養ドリンクもって出かけます。

2012-05-24 09:50:58
ta_mu @tamurais

@contractio 出かける前に参考になりそうな文章を引用してみます。@kasa12345

2012-05-24 09:54:43
ta_mu @tamurais

「そのスタイルについて言えば、『心と世界』は「エッセイ」のスタイルで書かれているとさえ言えよう。同様に「エッセイ」を目指すパトナムと違って、マクダウェルには、テクニカルな議論を持ち出して読者を恐れ入らせるという趣味はない。(続く)

2012-05-24 09:57:21
ta_mu @tamurais

(続き)しかし、彼がローティほど広範囲の多数の読者を獲得することはまずありえないだろう。それは、互いに関連している二つの理由からきている。一つは、マクダウェルの議論が、言語哲学の最盛期の議論の多くを引き継いでなされていることであり、(続く)

2012-05-24 10:00:28
ta_mu @tamurais

(続き)もう一つは、彼の議論が、けっしてテクニカルではないが、入り組んだ精緻な構造をもっていることである。『心と世界』の読者は、デイヴィドソンやエヴァンズによる、それ自体入り組んだ議論を相手とするマクダウェル自身の弁証法的議論に付き合わなければならない。(続く)

2012-05-24 10:03:55
ta_mu @tamurais

(中略)『心と世界』は、専門化した哲学が忘れかけていたかのように見える大問題ー心を世界の中にどう位置づけるかーにまともに取り組み、しかも、それを大きな歴史的展望のなかで遂行しようとする野心的な試みである。」(飯田隆「クワインとクワイン以後 分析哲学2」『哲学の歴史11』

2012-05-24 10:11:05
ta_mu @tamurais

@contractio 以上です。おかげさまで、ローティと比べての予言は外れそうな勢いです。(先月の出版社内部での売り上げは3位。)@kasa12345

2012-05-24 10:14:03
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais ありがとうございます。知覚の哲学というのは、本来、近、現代哲学の花形で、興味を持っている人は(分析系内外)に多いと思うのですね。そこら辺の読者を捕まえることができるのは、英米圏では今はマクダウェルしかいないので、売上は理解できます。@contractio

2012-05-24 10:28:35
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais 知覚の哲学は専門でないので、認識論に関して言えば、マクダウェルの提出した、証拠に関する外在主義、知覚の不可謬性、知識に関する選言主義はが全て8年後にウィリアムソンによって引き継がれて厳密に展開されることで、マクダウェルの先駆性は@contractio

2012-05-24 10:32:42
Masashi Kasaki @kasa12345

@tamurais 初めてまともに認知されて、認識論者も取り上げるようになりました。さらなる展開として、もうすぐ以下の本もでますので、マクダウェルの洞察を継承した認識論は、今後も注目を集めていくでしょう。http://t.co/fPylfeZi @contractio

2012-05-24 10:37:04