放射線による症状(宿酔)の可能性について、Michelettoさんとのトーク
不定愁訴っていうのは、いらいらする、疲れが取れない、目眩がする、とか身体的自覚症状があるにも関わらず、病気が特定出来ないような状態を指します。
2012-05-27 01:32:22不定愁訴は原因の病気は不明ですが、身体のどこかに何かしらの異変が自覚症状に繋がっているのは確かです。神経系かもしれませんし他の組織かもしれません。しかし、いずれにしてもまとまった組織における異変が想定されます。
2012-05-27 01:34:56@Micheletto_D 御意。不定愁訴の原因が確定したら、〇〇による眩暈などに病名は変わりますね。
2012-05-27 01:35:18神経系という組織も複数の細胞から構成されている事は誰もが知っているでしょう。そうした組織は非常に多くの細胞から成り立っていることもご存知の通りです。
2012-05-27 01:40:47確定的影響が出るような高い放射線では、どうのようなことが起きるかというと、組織の多くの細胞で同じような影響、例えば、染色体がずたずたになってしまって細胞が死んでしまう、ようなことが起きます。多くの細胞で起きてしまうので、組織として全体的なダメージを負います。これが確定的影響です
2012-05-27 01:44:15一方、低線量では、例えば、0,1Gy当り1つの細胞で数個のDNA二重鎖切断しか起きません。塩基の変異にしても〜3千程度です。そして染色体は6x10^9塩基対で構成されていますから、同じような変異というのはまれにしか起きません。つまり、ただちに組織全体の異常には繋がないのです。
2012-05-27 01:52:05つまり、遺伝子の変異では組織全体の表現型を代表する事はできないのです。唯一、1つの細胞の変異からさらに不死化の過程を経たがん細胞だけが、長い時間を掛けて組織全体の異常を出現させることができます。
2012-05-27 01:55:13まとめますと、低線量被曝で起きる遺伝子変異のような、組織の細胞全体に同一の影響を与えられない変化は、不定愁訴の原因にはなり得ません。
2012-05-27 01:57:26糖尿病でも同じ。低線量被曝で起きるような遺伝子変異では膵臓のβ細胞の機能を欠損させるような変異が多数の細胞で同時に起こる事はほとんどない。だから糖尿病も低線量被曝では起きません。
2012-05-27 01:58:54@newingnew 人間はよく出来ていて、一個の細胞がダメになったくらいじゃ全然平気なのよ。どかんと放射線浴びて、どかんと組織がやられなければすぐには影響が出ないのですよ。
2012-05-27 02:00:59@ambk_mtkz 狭義にはそうです。自律神経失調症の症状として理解されます。 ここまでの話は、神経系も一群の細胞集団からなる組織として捉えております。
2012-05-27 02:02:58@Micheletto_D さんはin vitro experiment (試験管やシャーレ内の実験)からの知見でそのように考えられることは理解しました。ところで実際の臨床では、放射線宿酔はすべての人に起こるわけではなく一部の人に起こります。
2012-05-27 02:02:09@Micheletto_D 具体的には、放射線治療を開始して、初回~数回程度から生じ、照射を重ねるに連れて、症状が軽減することが知られています。
2012-05-27 02:04:07@Micheletto_D さんの論理で行くと、照射するたびに組織が破壊されて宿酔もひどくなるはずですが、多くの場合はそうではありません。
2012-05-27 02:05:51@Micheletto_D 週に5回、英国では毎日、トータルで1~2か月間照射します。その間、当初の宿酔が回復する理由は、Micheletto_Dさんの説明だけではつきません。
2012-05-27 02:09:47@Micheletto_D そっか( ・´ω・`)内臓とかフルボッコに浴びるからとかじゃないのか。c⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...
2012-05-27 02:10:37@Micheletto_D 遺伝子発現レベルの適応理由だけで宿酔が軽減するなら、その分、がん病変への治療効果も落ちると考えられませんか?
2012-05-27 02:19:02@Todaidon 照射によって細胞増殖抑制効果がある組織と、宿酔に適応する組織(おそらく中枢神経系)は異なると思います。
2012-05-27 02:22:16