芝村裕吏さんの姓氏の話

自分用にまとめ
8
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri こんにちは、一つ話題を。仕事柄、珍しい姓をお持ちの方とお会いする機会が多いのですが、何故そんな姓を授かったのかが気になって仕方有りません。姓の由来にはどういった法則があったのでしょうか? ここ最近でスゴイと思ったのは 大王 鳳凰 釈迦野という姓でした。

2012-06-01 14:50:44
芝村裕吏 @siva_yuri

一つ話題を。仕事柄、珍しい姓をお持ちの方とお会いする機会が多いのですが、何故そんな姓を授かったのかが気になって仕方有りません。姓の由来にはどういった法則があったのでしょうか? ここ最近でスゴイと思ったのは 大王 鳳凰 釈迦野という姓でした。ですか。

2012-06-01 14:52:05
芝村裕吏 @siva_yuri

日本は名字が沢山あって、中国や韓国の人からしばしばあきれられることが多いものです。 十四万以上あります。 世界の中でも異様に多いレベルにあります。

2012-06-01 14:53:19
芝村裕吏 @siva_yuri

なんでそうかといえば、明治以降、激増したことが主としてあるのですが、姓と名字、氏が別だったことも主因としてあります。

2012-06-01 14:55:03
のま@養生中 @nowmas

……◆◆野、は地名の場合、わりとこー、墓地系の意味合いじゃなかったっけ。いや、京都限定かもしれんけど。…住んでた地域が「**野」の異様に多い地域だったんだが、授業でズバリそう言われて、うわあ、ってなった記憶がある。ちなみに住宅地域で寺も多いとこ。まあ数百年単位の昔話らしいですが。

2012-06-01 14:57:06
芝村裕吏 @siva_yuri

中国と同じようにして言えば、すなわち姓名で言えば、姓の数は限りなく少なく、例えば私と海法、是空は姓が全部同じだったりします(笑) でも日本じゃ姓では余りに同じすぎるということで、地名などをとって名字とすることが一般化しました。鎌倉以前の話です。

2012-06-01 14:57:33
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri 地方によっては名主さんが適当につけたとかいう噂も聞いた事があるくらいですが、14万は予想外に多くてびっくりです

2012-06-01 14:59:00
芝村裕吏 @siva_yuri

結果、日本の地名は全部名字になっているという状況が生まれます。 習志野の藤原姓が習志野さんになったごとく、です。 この他、漢字間違いとか略して書き始めたのが代々のこって今に残るバリエーションになったりしています。島崎 嶋崎 島﨑とかですな。

2012-06-01 14:59:54
ササダンゴ𝕏パンダ@ぽんすけ @pons_k

レア名字気味の人間としてはレア苗字晒しはやめてほしいかも…他の名字と母数が圧倒的に少ないからその気になったら個人情報めちゃくちゃ調べやすいんだよ…マジで。

2012-06-01 14:59:59
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri 﨑、嵜、崎で涙目になることが多々ありますorz

2012-06-01 15:01:31
芝村裕吏 @siva_yuri

地名で山中の権兵衛さんが山中権兵衛になったようなケース以外でも、名字というのは色々な成り立ちがありまして、貰った道具、こだわる道具に端を発する物、例えば芝村の分家に藤巻という刀の柄巻に由来する名字があったりしますし、扇とかもそうですね。

2012-06-01 15:02:06
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri 姓と名字で意味が違った事をいまさらながら知りました(汗)

2012-06-01 15:06:08
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri 分家と本家で違いを出す為にということでもあったのですね

2012-06-01 15:07:45
芝村裕吏 @siva_yuri

さて、名字帯刀と申します。 江戸時代はどうだったのかといえば、江戸時代でも農家や商家は区別の必要上、非公式に名字に相当する名乗りを持っていました。正式に名乗るときは出自(村)の名をあげて名乗ることにしていましたが、それだと村の中で困るということで。

2012-06-01 15:07:58
芝村裕吏 @siva_yuri

この辺は村の中での書き付けなどの古文書を見ると多く発見されますね。 それがそのまま明治になって名字になったこともありますが、これを期に格好良くなったケースも見られます。豊臣さんとか。江戸時代では名乗れなかった名字ですね。

2012-06-01 15:09:26
芝村裕吏 @siva_yuri

ということで、まとめていうと。 1.系譜を表す姓、職能を表す氏に対して、名字は区別ののために作られた。 系統や職能を示さない(日本の名字ではアメリカみたいにスミス=鍛冶とか基本ない。名乗る場合は加持とかの漢字変えで) 2.名字は増殖しまくった。

2012-06-01 15:13:17
DEN @den_trpg

@siva_yuri 確か関東の何処かに江戸時代の「屋号」を非公式通称として今も使ってる街があったように思います。 今は床屋やってる「魚屋」さんとか。

2012-06-01 15:13:49
芝村裕吏 @siva_yuri

3.そのあとで(ここ重要)日本人は過去を忘れた。 イマココ。 こんな感じです。

2012-06-01 15:14:07
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri お会いした事は無いですが、その流れで一番強いから「無敵」と名乗りなさいという形で名字が「無敵」になったという話を聞いた事があります。

2012-06-01 15:14:49
芝村裕吏 @siva_yuri

日本の行政でも姓名、氏名、名字名前と混在してますし、まあ、綺麗に忘れていますね。 日本では大陸風の血統主義が根付かず、地縁主義、また独自の看板主義が育ったんですね。なんでまあ、同姓結婚も大陸のようにタブーではないです。結果夫婦別姓にもなりませんでした。

2012-06-01 15:16:43
芝村裕吏 @siva_yuri

どっちかというと小さなブランドである看板、すなわち名字を永続させたり発展させるために、積極的に選手獲得に出たんですね。 これは武士も農民も商人もです。 家名存続といいます。 結果、有力選手(江戸時代は選手は男です)の囲い込みと名字与えが蔓延します。

2012-06-01 15:19:14
芝村裕吏 @siva_yuri

商家では女系で有力選手を外からとる、さながら野球でいえばFA選手によるメジャーリーグ的話になり、武家も上の方では断絶をおそれて養子合戦という大変な大事件が連発しました。 熊本の細川氏から東京の電車宣伝で良く見る喜連川藩に養子がでたりと、養子大戦の様相でした。

2012-06-01 15:22:24
ソーニャ @sonia_statice

@siva_yuri ある意味ブランドのようなものなのですね

2012-06-01 15:22:47
芝村裕吏 @siva_yuri

まあ、噺家の名跡と同じでして、ホントにこのあたりはブランドは血より重要となっていたのが分かります。 あ。噺家も基本は養子で女系でした。これは江戸時代を見るとはっきりしております。

2012-06-01 15:24:49