かおるさとーさんの『氷菓』#6 解説

4話以前はこちらをどうぞ。 http://togetter.com/li/310337
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かおるさとー @kaoru_sato

自分のことさえわからないものですしね。

2012-06-02 23:14:31
かおるさとー @kaoru_sato

千反田さんの「疲れるから」発言は、奉太郎にとって軽い衝撃と感銘を与えたようです。これぞまさしく天使。灰色世界に降り立つ大天使・チタンダエルです。……冗談ですけど。

2012-06-02 23:17:23
かおるさとー @kaoru_sato

「食べ物を粗末にされると怒ります」。私、これ好きです。千反田さんは、きっと茶碗に米粒一つ残さないでしょう。米粒を残すと目が潰れる、という話がありますが、私も絶対に残しません。みなさん、食べ物を残してませんか? 食べきれないならともかく、好き嫌いはいけませんよ。特にお米は。

2012-06-02 23:21:15
かおるさとー @kaoru_sato

お米が嫌いな方には会ったことありませんけどね。

2012-06-02 23:21:37
かおるさとー @kaoru_sato

そこで奉太郎が、やめておけばいいものを、何気なく五時間目の話を訊ねました。その瞬間、千反田さんのスイッチが入ります。三ヶ月の付き合いから、奉太郎は経験則として、「この」千反田さんがいかに厄介な存在か、身にしみてわかっています。大きな目がキラキラ輝きだして、さあ謎解きの時間です。

2012-06-02 23:26:20
かおるさとー @kaoru_sato

普段の千反田さんは、実にお嬢様然としていて、清楚といっていい女の子だと思いますが(2話や5話で読書をしている様子など)、好奇心にとらわれてしまうと、どうにも自分を抑えきれないきらいがありますね。アニメだと特に押しが強くなってしまって、強引過ぎるように映ります。

2012-06-02 23:30:32
かおるさとー @kaoru_sato

少なくとも、机の上に乗り出して下から顔を覗き込むような真似は、お嬢様には似つかわしくありません。行儀悪いですし。ただ、そんな典型的なお嬢様的イメージを当てはめるのは、あれです。傲慢の罪です。いろいろな面を併せ持っているのが人間ですから。

2012-06-02 23:39:34
かおるさとー @kaoru_sato

先ほどの灰色世界の天使とは打って変わって、今度は薔薇色の堕天使・ちびえるが現れます。一匹一匹(あえて匹で数えさせていただきます)はかわいいのですけど、あんなにまとわりつかれたら……みなさん、あれを容赦なく潰すことができますか? 奉太郎は振り払えませんでしたね。

2012-06-02 23:47:00
かおるさとー @kaoru_sato

「前世がキリギリス」と摩耶花が言います。これは「アリとキリギリス」の話ですね。怠け者のキリギリスと働き者のアリ。しかし、奉太郎はキリギリスではありません。彼は、厳しい冬の到来が事前にわかっているのなら、最低限の努力を惜しみません。「やらなければいけないことなら手短に」、です。

2012-06-02 23:51:01
かおるさとー @kaoru_sato

……まあ、アリではないことは確実ですけど。

2012-06-02 23:51:23
かおるさとー @kaoru_sato

「考えさえしてくれればわかるはずです」というのは、千反田さんの期待の表れですね。出会いから文集「氷菓」にまつわる話まで、奉太郎の能力を目の当たりにしてきた千反田さんには、きっと奉太郎が自分にはない力を持った頼りになる人間として映っているのでしょう。頼りすぎな気もしますが。

2012-06-02 23:56:13
かおるさとー @kaoru_sato

摩耶花に「脳味噌使ってよね」と突っ込まれる場面が好きです。ちょっと考えればページが進むというのはありえないと気づくはずですが、たぶん奉太郎はテキトーに考えたのでしょう。そこを突っ込まれたのですから、さすがに何も言い返せません。少し身を入れて考え始めます。

2012-06-02 23:59:15
かおるさとー @kaoru_sato

……だいぶ長くなってしまっていますが、続けます。

2012-06-02 23:59:50
かおるさとー @kaoru_sato

珍しく摩耶花が気になると言い出します。千反田さんがどうして尾道先生に一言言ってやろうという気になったのか、それは本人にしかわからないことですが、言葉じゃうまく表せません。自分のことというのも、案外わからないものなのかもしれませんね。この世はわからないことだらけです。

2012-06-03 00:04:07
かおるさとー @kaoru_sato

だから奉太郎が頼られるのですけど。

2012-06-03 00:04:21
かおるさとー @kaoru_sato

今回の小道具は千反田さんが持ってきたクッキー。「a」を作るのに「R」を使うというのがおもしろいですね。「d」は「P」をひっくり返せば事足ります。そして奉太郎の絵。テキトーにもほどがあります。しかし微妙に特徴を捉えているあたり、あなどれません。絵心があるんだかないんだか。

2012-06-03 00:14:18
かおるさとー @kaoru_sato

小文字なら勘違いもありうると奉太郎は説きました。千反田さんが納得したので、奉太郎はほっとします。「片付いた」と。彼にとっては、とにかく千反田さんを納得させて、この場を切り抜けることが大事なのですね。ひょっとしたら「メモを取る癖があって~」の方が真相に近かったかもしれませんし。

2012-06-03 00:19:14
かおるさとー @kaoru_sato

それでも千反田さんは納得しました。だから奉太郎にとってはもうそれでいいのでしょう。おしまいです。しかし千反田さんにとっては? 千反田さんが何を思い、何を考えているかは本人にしかわかりませんけど、奉太郎の推理を聞いてすっきりしたで終わらなかったことは、彼女を知る上で重要なことです。

2012-06-03 00:30:49
かおるさとー @kaoru_sato

いえ、すっきりはしたと思いますけど、そのすっきりした推理を通して、さらに自分なりに物事に結論をつけようとしています。これは彼女が、自分と周りに対してとても真摯であろうとしている姿勢の表れではないでしょうか。好奇心はありますが、それはそれだけで成り立つわけではないのでしょう。

2012-06-03 00:34:22
かおるさとー @kaoru_sato

何かを知った上で、それを通して自分の考えをまとめたり、結論付けたりする。これはとても大事なことです。好奇心旺盛な彼女ですけど、ただの知りたがりではないのだと、私は思います。物事は、知って終わりではないのですから。

2012-06-03 00:38:31
かおるさとー @kaoru_sato

奉太郎は、その能力によって、千反田さんがどうして怒り、どうしてその理由を知りたがったか、少し想像を巡らせることができました。それが正しいかはわかりませんけど、千反田さんの内面に思いを巡らせたことが、今回は大事だと思います。省エネ主義の奉太郎が、少しずつ変化を遂げていきます。

2012-06-03 00:46:39
かおるさとー @kaoru_sato

まあだいたいこんなところですか。またまた長くなってしまいましたが、この話は4人がとてもコミカルに動いていて、見た目にも楽しい回でした。

2012-06-03 00:48:27
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その1。奉太郎の右隣と、右斜め前の生徒の名前が、スタッフロールで確認できます。「佐山」さんと「井上」さんです。女子生徒1、女子生徒2ではないのですね。細かいですね。どちらが佐山さんで井上さんなのかまではわかりませんけど。声優に詳しい方ならわかるのでしょうか。

2012-06-03 00:57:07
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その2。奉太郎の読んでいる本は篠田節子さんの『夏の災厄』という小説です。日本脳炎に似た謎の病気がある町に蔓延するという話らしいですが、私、読んだことがありません。『ホット・ゾーン』のような内容なのでしょうか? 今度読んでみたいですね。

2012-06-03 01:01:30