アマゾンの密林で狩猟採集生活するヤノマミには、「現代文明人」と同様の“内部化された集団心理”があるか?
- hijijikiki
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@kapok_kopak 『要らない赤子をすぐに火にくべてしまうのとトイレや押し入れで産み落として知らん顔』>出産直後に嬰児を精霊のまま天に返すか、人間の子どもとして育てるかは、ワトリキ(集落の名前)では母親が決めることで、周囲はそれに従う、と国分氏。(続く
2012-06-12 19:16:35@kapok_kopak 続1)他方、講演会では、ワトリキ以外の集落では、母親でなく男が決める村もあるらしい。その場合はたぶん悲惨になると思う:講演録p39とのこと。『「いらない」と思う事は同じ』>言葉を持ってしまった人間の、動物との違いでしょう。
2012-06-12 19:17:03@kapok_kopak 続2)しかし、言葉を持っている以外の条件が我々とは極端に違う。文字がなく、成文の規則はなく、長老が決めた決まりや、ヘレアムゥという朝昼二回毎日開かれる全員参加の会議・訓話があり、誰が何を話しても良いという会合がある:「ヤノマミ」p68。
2012-06-12 19:17:39@kapok_kopak 続3)そしてワトリキは167人の集落で38の囲炉裏=世帯があり、ほぼ全員が何らかの血縁関係がある、いわば大家族で食べ物を融通したりする相互扶助がある:同p116。この規模なので、お互いの行動はほぼ筒抜けで、噂はあっという間に拡がるとのこと。
2012-06-12 19:18:17@kapok_kopak 続4)内部にも外部にも強い権力を持つ支配者がいない小規模な集落であるようです。また、先述のように能力を測定し記録し、その結果を評価することが無く、それで他者の評価の視線に曝されることが極めて少ないと思われる点が我々とは異なるので、
2012-06-12 19:18:42@kapok_kopak 続5)自分の子どもを「いらない」と思って遺棄するようなことは、ワトリキのような環境では考えにくいように思えます。ワトリキの付近に保健所が設置されてから新生児死亡率は30→2%へ激減した(同p267)
2012-06-12 19:19:01@kapok_kopak 続6)ことが嬰児を精霊のまま天に返すことが多くなったことに関係しているのかもしれません。しかし人間の子どもとして育てることになれば、相互扶助や養子が普通にあって、親がいなかったり、育てられなくても、多分誰かが面倒を見るのだと思います。
2012-06-12 19:19:22@kapok_kopak 続7)『取り繕っている面をさらけ出して生きてる世界。素のまま生きる彼らに「自殺」はあるのか』>ワトリキでの自殺については、確か記述がなかったと思いますが、印象としては喧嘩や争い事はあっても、自殺は少ないような気がします。
2012-06-12 19:20:09@kapok_kopak 続8)一般的に、先住民が「文明化」される=文明に収奪されると、自殺が増えるというのを別の書物で読んだことがあります。自分の属する集団や価値観が急激に変動したこと(今の社会は常にそうですが)が要因かと。なんか長くなったので今回はこの辺で。
2012-06-12 19:21:25