@DogRuskin 難しい理論の要約をありがとうございます。これは面白い思想じゃないですか。SNSの発達により、現代はよりイェイツ的な仮面の問題を抱えています。実に興味深い問題設定だと思います。
2012-06-10 23:26:59@mitani_oto イェイツの仮面はただのペルソナ、ともちょっと違うのですけれどね。隠すための仮面ではなく、理想とする自我、そして最も遠い自我、anti-selfです。でも、匿名空間で別の理想的な自分を生きることに価値を見出すことと共通性はあるかもしれません (続
2012-06-11 00:04:37@mitani_oto イェイツの仮面について。能の面とかギリシア悲劇の仮面を想像してみてください。あれは「隠すもの」ではなく「神々を憑依させるもの」です。人はダイモーンに導かれ「自我」と反対の性質を持つ「仮面」を選び取り、それを生きる。そのために内的な葛藤がある。(続
2012-06-11 00:08:58@mitani_oto 続)「仮面」をまとった「自我」は葛藤を抱えながら、この世界という舞台に立つ。そこである台本を渡される。それが「運命体」。「仮面」にはすんなりなじむ物語の筋書き。でも、「自我」には苦しい。そのために、即興でアドリブを入れてそれを乗り切る。それが「創造心」(続
2012-06-11 00:13:09@mitani_oto 続)「自我」にとって最も厳しい現実を生きなくてはいけない。演じなくてはいけない。そこには外的な葛藤と内的な葛藤がある。イェイツはそれを、double warと呼んだ。そこから、詩は生まれてくるのだと彼は信じた。イェイツの仮面の理論の一部、こんな感じかな
2012-06-11 00:16:02詩というか、「レトリックを伴った詩」が生まれてくる、かな。イェイツいわく、"We make out of the quarrel with others, rhetoric, but of the quarrel with ourselves, poetry."
2012-06-11 00:19:24イェイツ自身の説明をもとにしているけど、「運命体」と「創造心」の説明が言葉足らずかな。「運命体」はこの世界、つまり「認識対象」。それはどう見ても無茶振りにしかみえない運命にしか見えない。それを読み解くのが「創造心」。これが「認識者」です。この「創造心」を働かせることによって、(続
2012-06-11 00:26:01続)この「創造心」を働かせることによって、その「認識対象」である課せられた運命、自分にとって最も過酷な台本、その人にとってのこの世界、「運命体」を読み解き、なんとか生き抜くしかない。そんな感じかな。
2012-06-11 00:28:59@DogRuskin 人間、というか詩人には二つの葛藤があると。アングロ=アイリッシュという民族的な二重の自我を抱えたイェイツらしい理論です。もしもダンセイニがこれを知ったら、(ダンセイニもそれなりに読書家でしたが、たぶん晩年のイェイツの著作は読んでいないと思います)、(続
2012-06-11 00:44:03@DogRuskin 無意味だと一蹴したでしょう。人間はただ世界との葛藤があるのだと。ある意味で単純な自然賛美のひとで、また生活苦がなく、貴族としてすでに理想の自分そのものであったダンセイニにとって、葛藤の区別は馬鹿馬鹿しいものに映ったはずです。
2012-06-11 00:47:55さて、ダンセイニはイースター蜂起で友軍を助けようとして車で移動しているときに、革命軍からの銃弾を顔面にあびて負傷した。そして敵軍に捕まり、そこで丁寧な看病を受けた。ダンセイニが文学面でアイルランドを捨てなかったのはこのためじゃないかと思う。
2012-06-10 23:22:32これは知りませんでした!大切な逸話の紹介をありがとうございます。これももっと知られるべき、ですね RT @mitani_oto ダンセイニはイースター蜂起で (中略)ダンセイニが文学面でアイルランドを捨てなかったのはこのためじゃないかと思う。
2012-06-11 00:02:25@DogRuskin もっと知られるべきとは思うのですが、このエピソードを紹介した解説を書いた『戦争の物語』は品切れ再版予定なしで、ダンセイニの自伝でも触れられているのですが、これを翻訳したペガーナロストはいまいち売上が伸びないという、情けない次第なのです。再版したいなあ……。
2012-06-11 00:26:09クランベリーズは好きなバンドなのですが、そのYeats's Graveなどを聞く限り、モード、イェイツ、マクブライドの三人の三角関係のみを見つめているみたいで。それがイェイツの一般的な理解のひつとの形だとするなら、彼の計算はうまくいったわけですよね
2012-06-10 23:10:35The Cranberries -Yeats' Grave (acoustic) http://t.co/nD7C4cje アコースティックライブ音源しかないのか あと間奏時に入るNo Second Troyの詠唱がかっこいいのに 歌詞 http://t.co/ANMNTXgr
2012-06-10 23:13:00「ふっ…これが第13円錐の選択か…このケルトの魔術師にして詩人、魔法名Demon Est Deus Inversusが、貴様らをtranslunar paradiseに送ってやるぜ…」 とか言ったらマジ厨二病どころじゃないな、イェイツ…というか、リアルでも言ってたっぽいからなぁ
2012-06-11 00:57:55@mitani_oto イェイツの詩「塔」の第3部に出てくるフレーズです。http://t.co/ltDQQ3ev Dream and so create / Translunar paradise.
2012-06-11 01:08:08「とらんするなー☆ぱらだいす」:「ぷらとん」と「ぷろてぃぬす」は元部活の先輩であこがれのお姉さま。でも、あたし気づいちゃったの。二人の教えてくれた技じゃバドミントンの試合に勝てないって!だからあたしは編み出したのよ!世界を超える奥義、トランスルナー・パラダイスをね☆ 作:いぇいつ
2012-06-11 01:19:16いま『W・B・イェイツ全詩集』を参照して『とらんするなー☆ぱらだいす』の内容を検討してみたが、概ね正しいという実に馬鹿馬鹿しい結論が出てきました。原詩だと死亡フラグ立ちまくりなので、メインヒロインは第一作で死ぬこと間違いなし。
2012-06-11 01:25:20トランスルナー・パラダイス、「月の彼方なる楽園」と訳されている。ダンセイニの愛読者なら『魔法使いの弟子』のラストシーンを思い出すと思う。
2012-06-11 01:29:19@DogRuskin パッケージング次第では売れる本に仕上げることもできると思いますよ。あとは広告次第かなあ。同人誌でよければ、原稿書いていただければ私が編集を引き受けますけど。
2012-06-11 01:27:14