妄想兎虎

まるる @kbtml

でも、どうしても会いたいからと、電話番号から住所を割り出して、事務所に向かって。最初はけんもほろろの対応なんだけど、何度通っていたらオーナーが出てきて。長身、黒人肌のピンクの髪のおかましゃんが……「あんたの言う、おじさんってどんな人なの？」ってやっと話を聞いてくれて。

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あの夜のおじさんの特徴を告げると、大きなため息をつくオーナー。「ああ…それ知ってるわ」と言われて喜ぶバニー。だけど。「でも、会ってどうするの？」って聞かれて、謝りたいとか言ったとしてもこれまたけんもほろろで。「あんたみたいな子とは違う世界の男よ。さっさと忘れなさい」と言われる。

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その言葉に激怒するバニー。「違う世界？そんなわけない！僕はあの人と話した！触れた！！ちゃんと同じ世界にいる！！！」って怒鳴るバニーに、ピンクのオーナー姐さんは苦笑いしちゃって。「仕方ないわね……こう言ってるんだし、会ってあげなさいよ、タイガー」と、隣の部屋からあのおじさんが！！

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「……おじさん」茫然とするバニーと、照れくさそうなおじ。「あーごめんなバニーちゃん……俺……」って謝るおじを強く抱きしめるバニー。「……あんた達……30分だけよ？」ってピンクのオーナー姐さんが部屋を出ていって。「……やっと出会えた」ちょっと涙目のバニーがおじさんにキスをして

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それでおじさんのネタばらし。おじさんとオーナーは友人で、あの日は事務所に誰もいなくて、かかってきた依頼の電話を断るだけの留守番としておじさんは入っていたんだけど。バニーからの電話で、ついつい話をして、どうしても放っておけないと思って。おじさんが行けば諦めるだろうと思って

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それで行ったら、超ハンサムで。これはやっぱり、はじめては好きな人とするべきだ…と思って、あれこれいらん世話を焼いちゃったおじさん。「…ということは、あなたはデリヘルの一番とかでは…」「……ごめん。全然違う」「……ってことは、あなた後ろの経験は……」「うん、バニーがはじめて……」

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ｴﾝﾀﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

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その告白を聞いて、バニーはもう色々とたまらんくて、はじめてなのに無理させちゃってごめんなさいとか、でもあなたすごく慣れてるように思った！ずっと僕をリードしてたから！って言われて、おじさんも、だってだって、俺だってはじめてで怖かったけど、やっぱ年上てきにリードしてやらなきゃって

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そうしてバニーが時計を見て、「あと２０分ありますね」って呟くの。何が？って不思議そうなおじさんに「オーナーとの約束ですよ」って言って耳元でエロい声で囁いて。いやいやちょっと待て！ってなってるおじさんを手籠めにしつつ、そういえばってなって。

まるる @kbtml

「あなた。なんて名前なんですか？」ってバニーに聞かれて、おじさん、今更だな～って笑いながら名前を言って。「……虎徹さん、か……いい名前ですね」って言ってバニーちゃんが、その場でまたまたおじさんを襲う！！　　　　　みたいな、バニーちゃんとデリヘルおじのお話を妄想しました！

まるる @kbtml

「……なにこれ？」虎徹はぽかんと口を開けて見入った。バーナビーの家の壁一面に映し出されたCM。軽快な音楽と共に、30秒ほどあるそれは男性物の香水のそれで、確かにバーナビーとワイルドタイガーで撮影されたものだった。ワイルドタイガーである虎徹はあくまでもサブだった。それはいい。

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だから確かに別々の撮影だった。正確に言えば、バーナビーの方は先に一人で撮影していて、後でワイルドタイガーが合流した、が正しい。だが、なんだこれは？こんな、こんな……「虎徹さん？」キッチンから戻ってきたバーナビーに声をかけられ、虎徹は飛びあがった。そして見る。相棒で、恋人の顔を。

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そこで、再度同じCMが流れた。虎徹は再度テレビに見入る。軽快の音楽と共に、バーーナビーが指を鳴らし、挑発的な視線を寄越す。時々現れる自分の姿もまたあれでそれだが、それよりも何よりも。「あ、これ…前に撮ったヤツですね」そう言って、バーナビーがごく自然に虎徹の横に座る。

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「うわああ」虎徹は慌てて退いた。「……虎徹さん？」バーナビーが不思議そうに見て、目が合った。たったそれだけで、顔に血が集まってくる。「バ、バニーって……」思わず手で口元を覆い、視線を逸らした。いやいや、こんなの絶対に口に出来ない。「……なんですか？」バーナビーが怪訝な表情になる。

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「……いや、なんでもない」返した途端、バーナビーとの距離が一気に近くなる。「あ、」「どうしたんですか？僕に内緒で、また何かあったんですか？……それは僕には言えないことなんですか？どうなんですか、虎徹さん？」バーナビーの表情も声も次第に荒くなる。「ち、違う」虎徹は頭を左右に振った。

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「……違うんだ、バニー……」虎徹は真っ赤になった顔を見せまいと両足を抱え、膝の間に顔を埋めた。だが、耳やうなじまでもが赤く染まっていることはバーナビーにバレバレである。「……その、あの……CMが……」「CM？」さっき流れたCMを思い出し、バーナビーは小首を傾げた。「それが何か？」

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「……お、おまえって……」虎徹の小さな声にバーナビーは耳を傾けた。「……ほんと、かっ、…こいいんだな……」「……は？」バーナビーはぽかんと口を開けた。「……あー、うそ！！いまのなし！！！」勢いよく顔をあげた虎徹が両手と頭を振って否定する。だが、バーナビーは呆けたままだ。

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その顔を見て、虎徹は押し黙る。一人は呆然と、もう片方は真っ赤な顔で黙ったまま向き合うという、なんとも情けない時間が過ぎていく。「……今頃ですか？」バーナビーがポツリと呟いた。「い、今頃って、お前な！？」虎徹はムキになったように同じ言葉を繰り返した。「ああ、今頃だよ！悪いかよ！？」

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「え、だって、」虎徹の逆切れのような状態にバーナビーは焦る。「あなた、僕の顔大好きじゃないですか！？」「……は？」バーナビーの言葉に、今度は虎徹の方が呆けた。「いつも僕に見惚れながら、目をハートの形にして」「んんなことしてねぇ！！」「いいえ、してます。ほら、今も」

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一瞬の隙をつき、バーナビーは虎徹の顔を、目を覗き込む。琥珀色の瞳は大きく見開いた後、羞恥からかすぐに視線を逸らす。「……ほら……そうやって僕の顔を見て、そんな風に視線を逸らして。僕を誘う……あなたは本当に悪い人だ」囁きは甘く、虎徹の耳を濡らす。「……バニー……」恨めし気に呟いて。

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名前を呼んだ唇を、バーナビーの唇が塞いだ瞬間、またあのCMが流れた。「……」二人は至近距離のまま固まり、視線だけ壁のテレビへと向ける。そのまま二人、黙ってCMを見ていた。「……僕がカッコイイのは当然ですが」バーナビーがそう言ってため息を吐くのを、虎徹は苦笑いして受け止める。

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「あなたがカッコイイのは許せないな」「……はあ？？」虎徹の素っ頓狂な声にバーナビーは虎徹を睨む。「だってあなたがカッコイイってわかったら、またあなたのファンが増えるじゃないですか！？」「ふぇ？」虎徹の開いた口が塞がらない。こういうのを、自分のことは棚に上げて、というのだろうか？

まるる @kbtml

「あなたがカッコイイことも、可愛いことも、知っていいのは僕だけだ」そう言いながらバーナビーは虎徹の唇に軽く触れる。ちゅっと小さな音がして、虎徹は我に返った。「…ばにぃ…」どうしよう？また顔が熱くなる。自然、口元が緩んできて、それを誤魔化すように笑って。

まるる @kbtml

「お前の方がカッコよくて、可愛いよ！俺のバニー！！」宣言するように言って、虎徹はバーナビーの唇に自分のそれを押し付けた。途端、バーナビーの両腕が虎徹の体を強く抱きしめた。口付けは熱く、深くなり、二人の体は床へと転がった。　　終

まるる @kbtml

【手書き】タイバニで海外CM【未完成】 (0:31) #sm18803236 http://t.co/OKINZ2rU　っていうのをこれを見て妄想したよ！！！！長々と失礼！そして何度も宣伝ごめんなさい！！！　でもまだの方はぜひ見てくださいー！！！