もしニーチェがカント・シュティルナーを読んでいたら?-ハイデッガーとシュタイナーの指摘-
- Abraxas_Aeon
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@Abraxas_Aeon (続)ないと思われる。その種の認識は、記憶のための新しい学識を求める人ではなく、少なくとも生のための哲学を求める人々にとっては役に立たない。結局そんなものを実際に究められることはできそうに思えないという結論に落ち着くのだ。
2010-06-29 23:45:10さて、「ゲーテ」読了。特に、「精神の探求者の父としてのゲーテ」(原題)という講演録は、「自由の哲学」を再読する前に読んで良かっと思う。ファウスト論とメルヒェン論は、サッパリ分からなかったことがちょっとわかった気がする。あと、遍歴時代の「あるいは諦念の人々」の諦念のこととか。
2010-06-29 23:49:48@iwri おお、またしても興味深い。ちなみにそのシュタイナーが引用しているニーチェ(まさしくニーチェっぽいですねw)について、シュタイナー自身はなんと言っているのですか?
2010-06-29 23:51:04@Abraxas_Aeon この引用はある種文献学的に、シュタイナーの主張の根拠を示すためのものですね。大雑把に言えば、ニーチェにとって、「真理」とか「論理的正しさ」は意味が無かったと。ニーチェにとっては、生を増進させるかどうかだけが問題だった、というような感じでしょうか。
2010-06-29 23:55:05@Abraxas_Aeon そういえば、前もツイートしましたけど、シュティルナーの研究書で、ニーチェはシュティルナーを読んでいたようだという記述を見つけたことがあるので、そのあたりは曖昧です。ただし、シュタイナーはニーチェ文庫立ち上げに関与していて、ニーチェの蔵書も見ています。
2010-06-29 23:58:01@iwri >ニーチェにとっては、生を増進させるかどうかだけが問題だった 今参照していた『権力への意志』804番でも、それは核心ついてると思いました。「美そのものは、善そのもの、真そのものと同じく現存してはいない」「美とは、有用で有益で生を上昇せしめるもの」「権力感情を増大」。
2010-06-30 00:01:29@iwri ありがとうございます、このところ私の質問・お願いに応えていただいてばかりで、私としては大変ありがたく、iwriさんのご厚意には感激しています。
2010-06-30 00:10:02@Abraxas_Aeon 芸術について「ニーチェ」の中で述べられているのは、シェリングやヘーゲルが引き合いにだされてますが、ドイツの美学論は「美の理念を模写しているから美しい。」という立場なので、それは奴隷道徳とかと結局同じだ、ということですね。
2010-06-30 00:11:18@iwri 今そちらのツイートをみたら、もう『ゲーテ』を読了してたことにいま気付きました。早いっすねw今見たらページ数はそんなにない小冊子ですか。
2010-06-30 00:46:36