(多分)一番やさしいIMF支援の解説 (自分用まとめ)
- cladegifan
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畑違いなんだけど、ひどいなってのが良く解る経済ネタが、麻生政権時代のIMF支援に対するバッシング。昨日、図書館に行った際、支援の実体を調べてみて`バッシングとそれをやった人間のどうしょうもなさが良く理解出来た`。TVの経済専門家って本当に専門家なのだろうか?
2012-06-11 10:53:43まず、IMFへの資金援助とはあくまで`貸す`物であるということ。そして、IMFに貸したお金は必ず返ってくること。特に後者が重要。IMF自体はお金を持っているわけでもなく、お金を稼げるわけでもない。だから、国家からの出資が唯一の資金源。従って、何が何でも資金を返済しなければならない
2012-06-11 10:57:42取り立てに失敗して信用を失えば、国家からの資金を得られなくなる。そうなれば、IMFはお終いだからだ。そのため、破綻した国家へは融資を条件に絶対的な権力を持って乗り込んでいく。要は、GHQみたいなもんですね。貸し付ける上で、IMF融資条件てのが前提になり、これが厳しい。
2012-06-11 11:05:31国の経済と労働市場の構造を完全に変更してしまう代物で、橋下改革なんて次元の物ではないわけです。結果、破綻からは回復するが後々まで悲惨な傷跡を残したりする。例として、韓国経済を調べてみたが、実質、欧米の経済植民地である。7大メガバンクの内6つが欧米資本になっている。
2012-06-11 11:10:31日本で言えば、みずほも三菱UFJも欧米資本ということ。いかに異常な状態か理解出来るだろう。だから、IMFに支配された経験を持つ国は、2度とIMFの支援を受けたくないと考える。韓国が典型で、民主が「特定の国への支援も行うべき」大騒ぎしていたのは正にこの理由による。
2012-06-11 11:12:27日本なら踏み倒し出来るから。逆に言うと、IMFから借りた金は絶対に踏み倒せない。だから、日本がIMFに拠出した資金は無駄遣いではないということ。まあ、ここまでは知っていたのだが。今回知ったのは、それが、外貨準備からの拠出という実に頭の良い方法であったこと。
2012-06-11 11:17:18要は、日本が保有するアメリカ国債を貸し出したということ。日本大量のアメリカ国債を保有していることはご存じだと思う。実質的なアメリカへの資金援助であり、アメリカに対する防衛という意味合いも持つ。で、これは捨て金というか、売ることが出来ない国債なんですよ。
2012-06-11 11:19:5610兆円分のアメリカ国債を売却したら、確実にアメリカ経済は破綻しますから。ドルが暴落してとてつもない円高になる。いや、その前に世界経済が連鎖的に破綻する。いや、その前にアメリカと戦争になる。笑い事ではなく、
2012-06-11 11:25:31日本国初代大統領桜木健一郎 http://t.co/AAnfkZkq には、アメリカ国債を売却すると発言した日本に対し、アメリカが宣戦布告するシーンがあったと思います。その時にアメリカ大統領が「核を使用すると宣言したに等しい」とコメントしていた様な。
2012-06-11 11:27:43これには元ネタがあります。橋本龍太郎の発言ですね。1997年6月、当時の橋本首相が、「米国債を売りに出したいという 誘惑にかられたことがある」と発言したとたん、NYダウが暴落しました。
2012-06-11 11:30:28また、民主党の金融対策チームが財務省を視察し、 外貨準備の規 模が大きすぎるとし、外貨準備の規模を、約10年間で10%程度まで 半減を目指すべきとの考えを示しただけで、ロイターは速報で配信しています。 要は、それくらい`売ることの出来ない物`であるということです。
2012-06-11 11:31:09でまあ、ここまで読んでくれば、当時言われていた「そんな金があるのなら、国内のために使え!」という大合唱がいかにナンセンス極まりないか理解出来ると思います。売れない物を国内のために使うことは出来ません!。逆に、保有以外使い道のない物の利用法として理想的だったわけです、IMF支援は。
2012-06-11 11:36:01当時、この事実を正確に報道したマスコミは多分一つもなく、中川さんの失態だけが大々的に報じられた。更に言えば、それを政権交代の材料として利用さえされた。ちなみに、当時、外国の報道を調べたのですが、支援を決定してくれた大臣を何故更迭するのか??という批判の報道の方が圧倒的に多かった。
2012-06-11 11:39:53もちろん、支援される側としては当然の反応と言えるわけですけど、少なくとも`国際的な恥とは認識されていない`という印象を受けました。そういう意味で、中川さんは日本のマスコミに殺されたと言えるのかもしれませんね。
2012-06-11 11:41:36