小倉利丸」http://d.hatena.ne.jp/araiken/20110823/1314065281 より

@Carnot_1824さんの連続twまとめました。(最後におまけ付き)
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Carnot1824 @Carnot_1824

「測定とミクロの権力 放射能汚染問題をめぐって 小倉利丸」 http://t.co/N3FsamXe より、以下引用。長いから5連ツイくらいで適当に区切ります。

2012-06-23 11:36:34
Carnot1824 @Carnot_1824

1) “もうひとつの荻野の批判は、R-DANの運動論に関わるものといえる。第一に、R-DAN器導入に先立って政府・自治体の警報体制を整備させるような運動がなされたのかどうか、また信用できない体制や科学者しかいないとして、信頼できるものを作り出そうとしてきたかを問う。”

2012-06-23 11:36:50
Carnot1824 @Carnot_1824

2)“R-DAN運動が限定されたネットワークによって展開されるにとどまるとすれぱ、それは、このネットワークに参加する人々のみの安全(?)を確保するものになる可能性かある。「核シェルター」と言われるゆえんである。”

2012-06-23 11:37:11
Carnot1824 @Carnot_1824

3)“この「幸いにして』に、藤田の科学者と市民運動の関係についての具体的な認識が凝縮されている。つまり、従来の両者の関係は、教える者と教えられる者、指導する者と指導される者という関係になりがちであったことに対する藤田の反省がある。”

2012-06-23 11:37:32
Carnot1824 @Carnot_1824

4)“「運動に関わる科学者も先生として登場し、無知なる住民に自分の知識を教えたがるという傾向が強い」し、それが昂じて、住民たちは知識漬けとなり、「無知であることを恥じる住民たちは、結局自らの問題を再び専門家に任せてしまうという経過をたどる。」―――”

2012-06-23 11:37:55
Carnot1824 @Carnot_1824

5)“専門家が専門家たるゆえんは、知識の独占にある。知識の解放(開放)は専門性を解体させてゆく。従来の運動が常に ”先生” 主導であり続けたのは、”先生” がきちんと知識の解(開)放という役割を担っていないからだと思う。”

2012-06-23 11:38:09
Carnot1824 @Carnot_1824

6)“学校の勉強は嫌いだけれど、運動の研究会も馬耳東風、広瀬隆はオモシロイから読んでも『原子力白書』は読まない……ということで果して敵に勝てるか? 自分が変わるか? とも思う。”

2012-06-23 13:30:35
Carnot1824 @Carnot_1824

7)“住民たちが知識漬けになり、身動きできないという藤田の指摘は、確かにそうであることの現実は理解できるにしても、そうなってしまうのは知識を解(開)放する方法が、学校教育の方法から抜けられないからであって、知識そのものにその原因があるのではない。”

2012-06-23 13:30:55
Carnot1824 @Carnot_1824

8)“一言だけ言っておくと、実感も現にある社会が生み出したものに他ならず、原発を生み出した社会と切り離されてあるのではない以上、実感への過剰な信頼はどこかでブレーキがかけられる必要がある、ということである。自分の運動や自分の実感を冷静に客観化する余裕が是非必要だ。”

2012-06-23 13:31:14
Carnot1824 @Carnot_1824

9) “藤田は、食品汚染については、測定器が高価なことでもあり、行政に測定器設置の運動を進める必要があることを認めた上で、行政のデータ隠し、ごまかしに対処するために市民自身でも測定器を確保すべきだという。”

2012-06-23 13:31:35
Carnot1824 @Carnot_1824

10)“藤田が市民主導の監視ネットワークの形成を優先させるのに対して、汚染きれた食べ物の「処理」をどうするのかについての意志決定問 題を優先的な解決課題と考えるのが湯浅である。私も、湯浅のいう問題提起への一定程度の解決ないし方針の策定ぬきに測定を先行させることには疑問がある。”

2012-06-23 13:31:51
Carnot1824 @Carnot_1824

11)“これは、自分が(自分の属するグループが、でも同じこと)食べさえしなければ、その食べ物がどう処理きれようとさし当りは関知しない、という立場に立つことへの批判である。”

2012-06-23 19:34:03
Carnot1824 @Carnot_1824

12)“自分たちは食べないという選択かできる。その選択を可能にしているのは、測定の装置をもち、測定結果の情報をもち、代替品を入手しうる手段をもつ、という位置にいるからである。”

2012-06-23 19:34:18
Carnot1824 @Carnot_1824

13)“と同時に、情報が開かれれば開かれるほど、いざ異常値が出た場合の対応も大変なものになる。それをどのように解決していくかを、各地域ごとに試行錯誤する覚悟が必要なのではないか。測って、データをネットワーケだけに流せばいいという性質の問題ではない、ということである。”

2012-06-23 19:34:38
Carnot1824 @Carnot_1824

14)“吉村は、彼の関わりのある反原発運動がR-DANに対して高い関心を示さない理由として、「結果が自分らで使えそうもないこと」という点を挙げている、つまり、事故をいち早く知ったとして、だからどうできるのか、というところで立ちどまらざるをえないということである。”

2012-06-23 19:34:59
Carnot1824 @Carnot_1824

15)“行政側のごまかしを明らかにするための必要条件として、最良なのは、行政と同一の測定器を持ち、行政も納得する専門スタッフが測定するということだろう。

2012-06-23 19:35:19
Carnot1824 @Carnot_1824

16)“勿論それですら行政は自らの否を認めるかどうかわからない。繰り返すが、「真実」や「事実」の決定権、認定権は残念ながら私たちにではなく、彼らにあるのだ。だからこそ彼らは行政権力の担い手たりえているのだ。”

2012-06-23 21:43:51
Carnot1824 @Carnot_1824

17)“これは、中南によって、この論争ではじめて本格的に問われた論点である、ある物質が先天異常を起こすと警告することが障害者差別につながりかねないという問題をどう考えるか、という重大な問題である。”

2012-06-23 21:44:13
Carnot1824 @Carnot_1824

18)“中南は、「自分では有害物質のはんらんに対する警告のつもりであるが、先天異常に対する恐怖心をつのらせ差別を助長するという好ましくない一面を持っていることも否定できない。もっと意地の悪い見方をするならば、私達の運動は恐怖心によりかかった運動だと言えないこともない。」”

2012-06-23 21:44:34
Carnot1824 @Carnot_1824

19)“恐怖心は、それを引き起す対象を排除したいという欲求や、それから逃がれたいという欲求を生み出す。だから、恐怖心の対象が障害の発生に向けられるとき、容易に障害者への差別を生み出す。ではどうすべきか。中南は、こうした警告をやめれば問題の解決になるとは考えない。”

2012-06-23 21:44:55
Carnot1824 @Carnot_1824

20)“最後に小出[11]が論じている点で重要だと思われるところを紹介しておきたい。この論文では以前の論点に加えて、放射能汚染問題は、国境を境界とする内側の「安全」と外側への「危険」の排除という問題だけではなく、同様の構造が国内にも恒常的に成り立っているということを指摘している”

2012-06-23 21:45:18
Carnot1824 @Carnot_1824

21)“小出はかれの2つの論文を 通じて、実践的な提起としては汚染測定を徹底させ、その情報を正確に全ての人々に伝えることを主張し、汚染食品の規制にたいしてはむしろ消極的である。”

2012-06-23 21:45:43
Carnot1824 @Carnot_1824

22)“彼の主張は「測ってなおかつ食べる」ということになるが、この点は測ってしまえば規制を求める方向にゆかざるをえないのではないかという湯浅の主張と対立することになろう。” /引用終わり。

2012-06-23 21:46:05
Carnot1824 @Carnot_1824

「新通史 日本の科学技術 第1巻」より、「2-13 再生可能エネルギー政策の急展開」(飯田哲也)から以下引用5連ツイ。

2012-06-20 21:07:19
Carnot1824 @Carnot_1824

1)「1998年には、固定価格制(Feed-in Tariff:フィードインタリフ)を巡る政治論争が生じた。固定価格制とは、再生可能エネルギー発電からの買取価格(タリフ)を法律で定める方式である。普及を促すことで低価格化を目的とするもので、」

2012-06-20 21:07:43