- Kontan_Bigcat
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(追記)
「淡水魚のSr90」 2012/7/2に環境省から公表。(末尾に追加)
チェルノブイリの知見では、河川水のCs濃度は急激に下がったが、Sr濃度はゆっくりと低下したことがわかっている。 http://t.co/f6hjopGI ( @shanghai_iiさんによる)今後も、環境中のSr、Csの観測を継続して行うことはむろん必要である。
2012-06-28 09:44:16海水と海産物
海に直接流出した汚染水の性状はどんなものだったか。昨年3月採取の「タービン建屋溜まり水分析結果(JAEA)」 http://t.co/wDfi3jMB では、汚染水の90Sr/137Cs比は、2号機で約5%、3号機で約9%となっている。
2012-06-27 21:20:43(論文)2012/2/15 西原健司他
「福島第一原子力発電所の滞留水への放射性核種放出」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/advpub/0/advpub_J11.040/_pdf
(参考)2011/5/23 勝川俊雄
「海洋の放射性ストロンチウムの放出について」
http://katukawa.com/?p=4422
(参考)汚染水流出事故そのものについては、@tsokdbaさんのブログ
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-category-36.html
に、いろいろな解析があります。
「海水中のCs-137とSr-90濃度の関係」(第一原発近傍のデータを除いたもの) 海水中の90Sr/137Cs比は、およそ3~4%。 (6/8東電公表のデータを追加) http://t.co/paKPFouj
2012-07-10 18:52:59http://t.co/paKPFouj - 事故前の海水の90Sr/137Cs比は50~100%程度あり、原発から遠い海域では、原発事故による影響は小さいため90Sr/137Cs比は高いが、これは心配ない。
2012-07-10 18:56:26http://t.co/paKPFouj - 現在では汚染の拡散によって、海水中のCs、Sr濃度は事故前の数値に向けて減少しつつあり、これに伴って90Sr/137Cs比は上昇してゆくが、これも心配する必要はない。
2012-07-10 18:57:39「海水中のCs-137とSr-90濃度の関係」(全て) 1F放水口、1F沖15kmで高い90Sr/137Cs比が出ているものは、12/4, 3/26, 4/5に起きた高濃度汚染水漏れ事故の影響。(6/8東電公表のデータを追加) http://t.co/lPdUNSsM
2012-07-10 18:59:39海水中の90Sr/137Csを推定できるデータはあまり多くないが、これは、第1原発沖15km、第2原発沖15kmの東電の調査において、放射性セシウムの検出限界が高かったため、Srの数値は出てもCsがNDだったためである。 http://t.co/ReOtmsVW
2012-07-10 19:01:47http://t.co/ReOtmsVW - 2011年の夏に、これらのサンプルだけでも放射性セシウムの検出限界を下げて測っておけば、海水の90Sr/137Cs比のデータがもっと取れたはずだった。つくづく残念なことだ。
2012-07-10 19:02:40「海水中の放射性ストロンチウムの測定結果とSr/Cs比(xls)」 http://t.co/kYlqjIZl 海水の汚染はすでにかなり低下した。今後は、新たな汚染水流出事故が起きなければ、ゆっくりと事故前の数値に戻ってゆくだけだろう。
2012-07-10 19:10:11「第1原発近傍における、海水中のSr、Cs濃度の推移」 3つ目の南放水口のグラフには、12/4, 3/26, 4/5の高濃度汚染水漏れの影響が表れている。 http://t.co/2ksqyPZm
2012-07-10 19:31:39http://t.co/2ksqyPZm - 最初のグラフ「取水口内海水」のCs、Sr濃度はずっと高いままだが、ここがどのような状況なのかは、あまり説明もなく、よく判らない。
2012-07-10 19:32:12海底土については、Csが粒子に吸着しやすいため、90Sr/137Cs比は海水よりもだいぶ低くなるようだ。海底土の90Sr/137Cs比は、F1港湾内で 0.1%程度、その他の地点でも最高 0.37%しかない。
2012-06-27 21:22:49(注)東電公表資料では、
海底土のSr濃度の単位は Bq/kg乾土、Cs濃度の単位は Bq/kg湿土
なので、90Sr/137Csの正確な計算はできない。
(但し、このままの数字で割り算しても安全側。)
尚、6/22公表分(4月分の再公表)では、 Bq/kg乾土 換算の
Cs濃度が初公表された。
海産魚の放射性ストロンチウムは、水産研究センターの調査で 13件調査されている。 http://t.co/19xkwWCp 90Sr/137Cs比は何れも1%以下と低い。
2012-06-27 21:23:1011/25 東海再処理施設周辺モニタリング(原子力安全委員会資料) http://t.co/2hmwqGqH には、貝類4件、褐藻類6件の放射性ストロンチウムの調査結果が記載されている。
2012-06-27 21:23:52グラフからの読み取りだが、貝類の90Sr/137Cs比は、最高 0.9%~最低 0.1%、褐藻類の90Sr/137Cs比は、最高 8.5%~最低 0.5%。
2012-06-27 21:24:062/24 厚労省資料「水産物中のAg-110m、Pu-239+Pu-240、Sr-90」(昨年6/21 小名浜沖採取) http://t.co/5vpLVx3L 90Srは 0.03Bq/kg以下と小さい。
2012-06-27 21:24:25海産物の場合、放射性ストロンチウムの調査はゼロではないけど、まだまだ物足りないのは明らかだ。しかし、これまでの海産物、海水の90Sr/137Cs比は10%を超えるものはない。
2012-06-27 21:24:48海産生物の濃縮係数 http://t.co/Gv4yLWkO 魚類や頭足類(イカ・タコ)の場合、Srの濃縮係数はCsより2桁ほど低い(骨は同程度)。
2012-06-27 21:25:04海水のSr/Cs比が10%で、魚の放射性セシウムが 100Bq/kgなら、放射性ストロンチウムは 0.1Bq/kg程度と推定できることになる。放射性セシウムの少ない魚なら、放射性ストロンチウムの摂取量はごく小さいだろう。
2012-06-27 21:25:21(参考) 2011/5/24 勝川俊雄さん
「魚を骨ごと食べたときに、心配なのはセシウム。ストロンチウムじゃないよ」
http://katukawa.com/?p=4449
また、甲殻類や二枚貝では、Srの濃縮係数はCsと同程度だが、これらの放射性セシウム濃度はすでにNDレベル(福島でCs計15 Bq/kg程度)まで下がっている。魚以外で今でも高いのはウニ(棘皮類)くらいだ。
2012-06-27 21:25:49