誰もそれを個として観測できない筈の世界で、それでもそこに観測者の視点を持ち込むことが出来たからこそあの姿として視認出来たとかそんな感じの。
2012-06-09 02:35:03たとえば窮極無限円環態にしても、アレを観測したのはほむら唯ひとりであり、恐らくそれは概念レベルに散逸したまどかを認識する縁として「究極の理想」みたいなものを投影したのがアレであったのだろうと思う。
2012-06-18 02:02:23契約者たちが力尽き斃れるとき。見えるものが、あるのだと云う。それが何なのか。むろん、それを知るものは即ち無に還るのだから、正しく知るものなど、居はしないのだが。ただ、その最期に立ち会ったものは、酷く懐かしさを覚える桜色の光を見たと、口を揃えるのだ。
2012-06-26 02:59:17窮極無限円環態のあれは服じゃないと云うネタ推論の結果に到達するなど。皮膚の概念が存在するかどうかも怪しいんじゃないかなとか思ってたりもする。
2012-06-18 00:34:47それは真珠の如き艶を秘めた柔肌と、その身を纏い幾重にも折り重なる極光色の薄衣……を、模したもの。彼女の願いが、祈りが、刻の果てで見せたユメ。憧憬と思慕が、「彼女があるがままその途を窮めたら」と云うifを縁にせめて刹那、見たかった/見せたかった姿を示して。宣言は、そして高らかに。
2012-06-18 02:34:53もし、それを見通すものが居たとすれば。恐らくのこと、それは優美な一つの結晶として観測されたのだろう。節理の破綻することなく、一にして全なるもの。無限と零、始原と終焉を繋ぐ環の象徴。嘗ての現し身を象るそれは、ヒトであった頃に思い抱いた理想、その窮極。何人も見える能わざる、円環の理。
2012-06-18 02:44:15インタフェースユニットとしてのQBについて
一応IDくらいの差異はあるんじゃないかとは思ってるけれど、各話で出てきたそれが「同じもの」だとは微塵も思ってない訳でね。担当のIDでデバイスにログインするけれど、前任者が若干のカスタマイズを加えている可能性はあって、それがまあ個性っぽく見える、と云うような話。
2012-06-11 13:40:00まあそう考えると軌道上、或いは月面にでもコアと云うか母船と云うか、そう云うモノが存在する必要はあるのだけれど。量子クラウドネットワークとでも云うべきモノに接続された、群体の拠り所となるサーバ的な端末が。
2012-06-11 13:43:53いつかの回想
円環、とは。よく云ったものだ。この小さな、機械仕掛けの円盤を十二等分して、巡る。彼はどこで、この意匠を見つけたと云うのか。否、何故この模様を、誰が知っていると云うのか。あり得ない……こともない、のか。記憶の一隅に残る、それは——あの日の記憶で、常に左腕に携えていたものだった。
2012-06-12 01:41:19無論、全く同じであろう筈がない。かつてのわたしには、時を縛ることしか出来なかった。あの円盾の意匠を知るものなど、”こちら”には居る筈もないのに。それでも彼は、何処でかこの——鈍色の機械を、見つけて来たのだ。その鎖に、小さな指環を絡めて。あれはもう、どれほど昔のことだろうか?
2012-06-12 01:57:35それを、今でも。だからわたしは、左手に二つの指環を嵌めていることになる。涼しげな音をさせて鎖が揺蕩い、掌の中で懐中時計を開く。確かに時を刻むムーヴメントの律動に安堵する。「貴男が刻を教えてくれる限り、わたしはヒトで居られるわね」そう、それが何時の、何処であったとしても。
2012-06-12 02:08:40後になって思えばそれは、やはり奇跡だったのだろう。稀に指環が消えずに残ることもあるのだと、そう云えば聞かされたこともあっただろうか。とにかく、小さな音を立ててその指環は、静けさを取り戻したタイルの上で鈍い光を放っていた。じきに、人払いも解ける。そろそろ、立ち去るべき時だった。
2012-06-23 03:41:42あいつ、そんなに細い指してたか。たわむれに通してみた指に、思っても見なかったほど馴染む。あの晩拾った指環は、そんな訳で今あたしの手にある。常人には見えないのをいいことに、そいつはあたしの隣、左の薬指に収まっているなんて。今更にしちゃあ、悪い冗談が利いてるじゃないか。
2012-06-23 03:52:32小ネタ集
古来その契約は姫巫女の、恐らくは務めであったろう。それも恐らくは、二人目の娘。彼女らは「願い」を生むに足るだけの智慧を与えられ、”それ”の顕現を待つ身。
2012-06-11 20:17:22「ハイドロフォビア」「爪、と見せかけて大鋏」「二本を投げ、もう二本で受けつつ断つ」「開いて打ち合い、不意に閉じる」こんな感じかなあ
2012-06-21 21:29:18