@hicksianさん、公共選択論とヴァージニア学派を語る

リフレ賛成派であってリフレ以外の経済学の話題。パブリックチョイサーのアルファブロガーでもある@hickisianさんが、公共選択論を存分に語る! ジェームズ・ブキャナンJr(ノーベル賞)、タロック、Virginia大学、ジョージメイスン大学
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- @Lito_tweet

@hicksianさん、ちょいと唐突なのですが、公共選択論の文脈でのヴァージニア学派ってどういう内容なのですか? Wikiは経済学全般が余りにも酷すぎなので直接お伺いしてみます。少なくも当方、ヴァージニア大学経済学大学院教員で目ぼしい人は

2010-07-02 17:51:15
ナイト @night_in_tunisi

@Lito_tweet たしかジェームズ・ブキャナンがバージニア大学にいたんだと思う。その後ジョージ・メイソンに移って、今はそこが公共選択のメッカかと。詳細はhicksianを待て!

2010-07-02 18:15:35
- @Lito_tweet

@night_in_tunisi 承知。ただ経済学においてさほど隆盛とは感じられません。公共選択理論が政治学でもあるから鴨とRT たしかブキャナンがバージニア大学にいたんだと思う。その後ジョージ・メイソンに移って、今はそこが公共選択のメッカかと。詳細はhicksianを待て!

2010-07-02 18:45:16
@hicksian

ごっつぁんです。RT @kyounoowari: ええ、買い物しゃはりましたなぁ。RT @hicksian あとアマルティア・セン 『集合的選択と社会的厚生』とかか。この本某ブックオフで100円で買ったな。

2010-07-02 19:16:20
@hicksian

@Lito_tweet ↓はジャーナルの名前に関しての話です。時期は忘れましたが、ヴァージニア工科大学付属のパブリック・チョイス・センターがジョージ・メイスンに移行して今に至ると。

2010-07-02 19:23:57
@hicksian

@Lito_tweet 公共選択論というと、ケインジアンに反発するかたちで登場したかのように捉えられることもあるかもしれませんが、実際のところは市場の失敗論への反発(あるいは懐疑)が根っこにありますね。

2010-07-02 19:26:33
@hicksian

@Lito_tweet 市場の失敗論への反発=市場の失敗の存在からただちに政府介入を正当化する見解(市場の失敗を政府介入の十分条件とみなす見解)、への反発or懐疑ということです。

2010-07-02 19:28:00
ナイト @night_in_tunisi

@Lito_tweet 経済学の中では全然流行してないと思います(というとhicksianにおこられそうだけど)。でも学問ってそういうモノだからねぇ。流行ってるものに飛びついた時にはだいたい遅いし。何が流行るかも予測つかないし。

2010-07-02 19:33:53
@hicksian

@Lito_tweet 市場が失敗しているからといって市場以外の制度(例えば政府)がその失敗にうまく対処できるかどうかはアプリオリにはわからない

2010-07-02 19:33:53
@hicksian

@Lito_tweet →市場以外の制度、特には政治の場に(市場ではうまく対処できない)問題の解決を委ねた場合にどのような結果になるかを検討する必要がある→

2010-07-02 19:37:06
ナイト @night_in_tunisi

@hicksian @Lito_tweet この辺が面白いところだよねぇ。比較制度分析。市場も制度の一つにすぎないわけで。

2010-07-02 19:37:53
@hicksian

@Lito_tweet 市場の失敗を放置した場合と市場以外の制度にその失敗の解決を委ねた場合とを比較したうえで、よりコストが低い制度に問題解決を委ねるべき、と。そういうわけで、場合によっては市場の失敗を放置したほうが社会的にみて低コスト、という可能性もあると。

2010-07-02 19:37:58
- @Lito_tweet

@hicksian お、早速ご教授ありがとうございますm(__)m ふぁぼれるレベルですな(^皿^) 創始者が当時在席していた大学や地域からとってるわけですな>学派。ん?ヴァージニア工科大学…あれ、銃乱射で…

2010-07-02 19:39:59
@hicksian

@Lito_tweet ただ一般的なかたちでどうこういえるわけではなくて、個々のケースごとにどの制度に問題解決を委ねるべきかを判断する必要があるというわけで、

2010-07-02 19:40:55
- @Lito_tweet

@hicksian チュニジアさんが言うにはそれらの研究が、日銀政策委員や財務省幹部の選ばれ方にまで応用分析可能である、とのことなんです。ミクロ経済学的な市場のパレート最適に止まらず。 >公共選択論

2010-07-02 19:43:38
@hicksian

まさにその通りで。RT @night_in_tunisi: @hicksian @Lito_tweet この辺が面白いところだよねぇ。比較制度分析。市場も制度の一つにすぎないわけで。

2010-07-02 19:46:23
@hicksian

「本論文で私が主張したいことは、政府の市場介入を正当化するために外部性を持ち出すなということではない。

2010-07-02 19:50:36
@hicksian

私が言わんとしていることは、市場における外部性の解決策として市場を利用すべきか政府を利用すべきかという点を論じる際に、市場での外部性だけではなく政府が生み出す外部性もまた考慮に入れるべきであるということである。

2010-07-02 19:51:18
@hicksian

問題は政府と市場のどちらが最もうまく機能するかということであり、問うべき問いは、ある具体的なケースにおいて市場と政府それぞれが生み出す外部性のうち負の外部性のかたちをとりそうなのはどちらであり、

2010-07-02 19:51:37
@hicksian

またどちらの負の外部性が社会全体に対して深刻な害を及ぼすことになりそうかということである。すべてのケースに普遍的に妥当する原則というものがあれば喜ばしいところだが、そのような原則はなく、個々のケースごとに仔細な検討が必要となるであろう。」

2010-07-02 19:51:55
@hicksian

「ここで公共選択論の中心的なテーマの一つを繰り返すならば、そしてあえて強調するならば、我々は2つ(引用者注;この場合は市場と政府)のそれぞれ不完全な手段のうちから選択を行っているということである。」

2010-07-02 19:53:13
@lispered

RT @hicksian: @Lito_tweet この公共選択論の核になる「ものの見方」は以下のタロックの論文にはっきりと表れていると思います。つ タロック著「外部性と政府」< http://bit.ly/9AlVEF

2010-07-02 19:55:20
@hicksian

@Lito_tweet 政府に問題解決を委ねる(集合的意思決定に委ねる)場合のコストはhttp://bit.ly/cE5JczのFigure.3ですね。この点は公共経済学のテキストなんかでも紹介されています。

2010-07-02 19:59:29
@hicksian

@Lito_tweet @night_in_tunisi さんのお話に追加すると、政府という「組織」が持つインセンティブ構造の分析に加えて、政府と市場との相互作用なんかも分析対象になります。例えば、レントシーキングとか(レントシーキングの概念はタロック発)。

2010-07-02 20:01:34
ナイト @night_in_tunisi

@hicksian わ、すごい、全文読めるの!?

2010-07-02 20:01:38