川井康郎(プラント技術者の会)『日本のストレステスト評価の最前線から』 @松山( 2012年2月17日)

川井康郎(プラント技術者の会) 『日本のストレステスト評価の最前線から』 2012年2月17日@松山市コミュニティーセンター会議室 大飯3、4号機は再稼働へと舵が切られましたが、まだまだこれから審査が進められる原発が列をなしています。 続きを読む
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しまなみ @shimanamis

川井康郎(プラント技術者の会)『日本のストレステスト評価の最前線から』@松山市コミュニティーセンター会議室(2012年2月17日)

2012-07-05 22:19:10
しまなみ @shimanamis

川井康郎:ストレステスト意見聴取会委員・後藤政志氏の随行員をつとめる。プラント技術者の会メンバー https://t.co/G124aJ3q 地元八千代市で「脱原発八千代ネットワーク」を立ち上げる。大飯原発砕波帯調査申し入れなど、精力的に活動中。鹿島アントラーズサポーター。

2012-07-05 22:20:31
しまなみ @shimanamis

川井康郎1 川井です。四国に来るのは初めてで、温泉にでも入りたいところだが、意見聴取会(正式名称「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価にかかる意見聴取会」)があり、月曜日(2月20日、伊方3号機の審査が始まった)には戻らねばならない。

2012-07-05 22:23:14
しまなみ @shimanamis

川井康郎2 私は後藤政志さんの随行員として、意見聴取会に同行している。意見聴取会には11名の専門委員がいて、その中に東大名誉教授の井野博満さん、そして昔、東芝で格納容器の設計に携わっていた後藤政志さんの二人が“市民派”として出席している。

2012-07-05 22:23:57
しまなみ @shimanamis

川井康郎3 保安院としては、反対派も入ってストレステストの結論を出したという形を作ろうとしたところ、この二人の抵抗が激しく、ストレステストの欺瞞性が、報道やメーリングリストを通じて広く拡散しているのが現状。

2012-07-05 22:24:51
しまなみ @shimanamis

川井康郎4 今日は大きく二つのテーマについて。一つは、ストレステストそのものについて。去年の夏ごろから話題になり、「ストレステストは茶番だ、欺瞞だ」と脱原発側から大きな声がある。その通り。ではなぜそうなのかということを掘り下げ、問題だということをより自信を持って主張できるように。

2012-07-05 22:25:51
しまなみ @shimanamis

川井康郎5 もう一つは、東京の経産省で行われている意見聴取会。出席者は先ほど話した11名の委員、保安院、原子力安全基盤機構(JNES)、事業者(電力会社)。この聴取会の現場からの報告。そして、Ustreamなどで既に知っている人もいると思うが、≪続く

2012-07-05 22:27:43
しまなみ @shimanamis

川井康郎6 続き≫来週からおそらく伊方がメインの議論になるので、みなさんから伊方に関する情報や意見をもらいたい。例えば中央構造線の問題や、南海地震が起きたらどうなるか。それを井野さん、後藤さんを通じて発表し、全国に発信したい。そういう連携を強めたい。

2012-07-05 22:28:17
しまなみ @shimanamis

川井康郎7 ではストレステストについて。①ストレステストとは?②EUのストレステストについて③ストレステストの基本的な問題点④意見聴取会と審査⑤まとめ、と進める。

2012-07-05 22:29:15
しまなみ @shimanamis

川井康郎8 ストレステストとは何か?保安院の計画書から引用。プラントの設計ベースで、「福島事故を踏まえ、地震・津波などの想定を超える受賞に対して、プラントがどの程度の裕度(頑強性)を有しているのかを評価する」「事象に対する防護手段の多重性を確認し、脆弱箇所を認識する」。

2012-07-05 22:30:05
しまなみ @shimanamis

川井康郎9 中越地震後の2006年に耐震設計審査指針が改訂されて伊方は基準地震動が570ガルになったが、元はもっと低くて1・2号機が473ガル、3号機が450ガル。設計ベースの570ガルをどこまで上回ったら、設備がダメージを受け炉心溶融に至るか。 

2012-07-05 22:31:13
しまなみ @shimanamis

川井康郎10 機器がダメージを受けても炉心溶融に至らなければ、クリフエッジ、崖っぷちには至らない。津波についても何メートルなら炉心溶融に至るか。技術的見地のみからはその通り。それに応じて耐震補強など行う。

2012-07-05 22:31:59
しまなみ @shimanamis

【注】伊方1・2号機の設計地震動は200ガル(耐震強度はその1.5倍の300ガル)。これが旧耐震指針に基づく基準地震動(S2)で473ガルに引き上げられた。

2012-07-05 22:35:48
しまなみ @shimanamis

川井康郎11 経過としては7月7日に菅首相が「ストレステストをする」と発表し、11日に枝野、海江田、細野各大臣による声明が出て、一次評価が原発再開の条件になった。ここがボタンの掛け違いの出発点。

2012-07-05 22:36:45
しまなみ @shimanamis

川井康郎12 直後に(7月22日)、保安院がストレステストの計画書を提出。10月23日の大飯3号機を皮切りに、今日までに16冊の報告書が出され、併せて意見聴取会が8回開催されている。既に大飯3、4号機は審査が終わった。

2012-07-05 22:38:27
しまなみ @shimanamis

川井康郎13 再稼働までの流れ。電力会社による評価書が提出され、保安院が発注したJNESの技術審査、ストレステストの意見聴取会のアドバイス、IAEAによるレビューを受け、原子力安全・保安院による審査が行われる。

2012-07-05 22:42:05
しまなみ @shimanamis

川井康郎14 審査を通過すると、電力会社からのバックチェック報告と、地震・津波に関する意見聴取会を受け、原子力安全委員会が審査を行う。安全委員会で安全性が確認されれば、地方自治体の同意と首相と関係閣僚による政治判断、どちらが先ということではなく相互に、を経て、再稼動という流れ。

2012-07-05 22:43:42
しまなみ @shimanamis

川井康郎15 大飯原発3、4号機再稼働では、新幹線を金沢から敦賀まで延ばすから、という話が新聞に出始めた。愛媛県が伊方で何をもらうか分からないが・・・。3月に福井県議会があるので、今根回ししているところ。耐震バックチェック再開という流れは、10月28日に保安院からリリースされた。

2012-07-05 22:45:27
しまなみ @shimanamis

川井康郎16 次にストレステストの評価手順、細かいので主な段階だけ読み上げる。「建屋、系統、機器等における安全裕度の評価→安全設計における安全裕度の評価→燃料の重大な損傷を防止するための措置の評価」。

2012-07-05 22:46:40
しまなみ @shimanamis

川井康郎17 まず個別の機器、圧力容器などに対して裕度がどれくらいあるか。次いでシステムとしての評価。伊方であれば地震に対して裕度は1.86、津波は14メートルなど。そして非常用電源車を手配する、空から消防の支援を受けるなどの措置を評価する。

2012-07-05 22:51:22
しまなみ @shimanamis

川井康郎18 伊方3号機のストレステスト結果の実際。地震に対しては570ガルだが、1060ガルまでは炉心溶融を起こさない。津波なら14.7メートル。全交流電源喪失には10.7日。この対策は電源車だから重油さえ持ってくればどんどん伸びるが、敷地内にある燃料だと10.7日大丈夫と。

2012-07-05 22:52:32
しまなみ @shimanamis

川井康郎19 水源、冷却源がなくなった場合でも炉心損傷に至らない、と。使用済み核燃料プールなら28日。こういった結果が出ている。

2012-07-05 22:53:16
しまなみ @shimanamis

改めて、これって両方ダメになったらとかは考えてのだろうか?福島第一だと重油タンク流されたし・・・。

2012-07-05 22:54:49
しまなみ @shimanamis

川井康郎20 パソコンを持っている方は、原子力安全保安院( http://t.co/iKaQ3jb5 )にアクセスして、「ストレステストの進捗状況」を見ると一覧が出てくる。大飯3号機を筆頭に、一番新しいのは2月1日の志賀原発。伊方は2番目。四電の報告書の内容が見られる。

2012-07-05 22:55:30
しまなみ @shimanamis

川井康郎21 500~600ページあって完全に技術的内容だが、この部分はぜひ見てほしい。(http://t.co/qfP33MGL 4-1-23~)どの断層がずれるとして設計の基準地震動を求めているか。四電も断層を把握してはいるが、動くとする断層はどれか。南海地震などについても。

2012-07-05 22:56:51
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