ヨウカイスレイヤー第一話「コウマカン炎上」#7
「今の状況が分からんのか、愚かな人間が。貴様はここで死ぬ運命なのよ!」レミリアはグングニルの槍先をヨウカイスレイヤーの首元に当てる。「痛みつけて始末すると言ったな、良かろう。望み通り貴様を痛みつけて、始末してやろうではないか」グングニルを振りかぶるレミリア!24
2012-07-08 18:51:51恐るべきレミリア・スカーレット!ヨウカイスレイヤーはこのままなすすべなくやられてしまい、異変を解決できることなく死んでしまうのか?「ヨウカイ……殺すべし……」「くだらん戯わ言!イヤーッ!」レミリアは巨大槍を振り下ろした!25
2012-07-08 18:57:55「イヤーッ!」「ヌウーッ!」暗闇の向こうから突如飛来したレーザー光線がグングニルに直撃し、矛先が変化!ヨウカイスレイヤーの首筋をかすめるように床に突き刺さる!「ウヌーッ何奴!」レミリアはレーザーが飛来した7時の方向を見やる。26
2012-07-08 19:03:54レミリアの暗闇に特化したヨウカイ視力は、8角形のコンバーターを構えた金髪の少女の姿を捉えていた。「ドーモ、お取込み中のようだがシツレイするぜ、ほとんど見えないがな。タカギ・マリサです」マリサは暗闇の中でオジギをした。レミリアもオジギを返す。27
2012-07-08 19:09:37「ドーモ、タカギ・マリサ=サン。レミリア・スカーレットです。貴様がパチュリー=サンを倒したと聞いたが」「ん?ああ、あいつか。今ごろフートンの下敷きになっていると思うぜ」「……フン、下種め。貴様も同様に始末してやろう。これは運命なのよ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」28
2012-07-08 19:12:42突如吹き飛ぶレミリア!「……スゥーッ!ハァーッ!スゥーッ!ハァーッ!」足元に倒れていたヨウカイスレイヤーはすでにチャドー呼吸を整えており、渾身のキックが無情にもレミリアの顎に直撃したのだ!マリサは発光する刺さったグングニルを頼りに、手探りでヨウカイスレイヤーの元へ駆け寄る。29
2012-07-08 19:16:26「オイオイ、大丈夫か?」「……平気だ」チャドー呼吸により人間離れしたヨウカイ回復力を促進させ、血中ダンマク濃度を回復させてゆくヨウカイスレイヤー。「ウヌ……ウカツをとられたか、だがもう平気だ」その向こう側で立ち上がるはレミリア!30
2012-07-08 19:18:34「一撃当てたところで依然ワタシが無敵なことは変わらぬ!人間が一人二人増えたところで、ヨウカイの帝王である吸血鬼にかなうはずがあるまい!」「随分と傲慢な奴だなァ」「フン、ほざけ。所詮地べたを這いずる虫に、イーグルの思考は理解できんのだ」31
2012-07-08 19:23:15「ほざけ?黙るのはオヌシだ、レミリア=サン」ヨウカイスレイヤーは冷たく言い放った。「黙らせるだけでは飽き足らぬ。オヌシをこの世から消させてもらう」「口ばかり達者な。ワタシを殺す?そういって自分が死にかけたのをもう忘れたのか!」32
2012-07-08 19:25:26そう言い放つと、またもレミリアは荘厳な仕草で両手を胸元へかざした。そして現れるグングニル。その柄を掴み、構える。「先にアノヨに送られたいのは誰だ!ヨウカイスレイヤー=サンか、マリサ=サンか!」レミリアが声を荒げる。33
2012-07-08 19:28:38「悪いが私が死ぬのは太陽が死んだ後だぜ」マリサが緊張感のない声で言う。「……先に死ぬのはオヌシだ、レミリア=サン。ヨウカイ殺すべし。ヨウカイ、殺すべし……ヨウカイ!殺すべし!イヤーッ!」ヨウカイスレイヤーのタタミ針投擲!34
2012-07-08 19:31:43「イヤーッ!」レミリアは巨大槍を回転させタタミ針を弾き返す!「ムッハハハハハハハ、無駄なことを!」レミリアが高らかに笑う。「ムッハハハハ!こんなに月も紅いから……本気で殺すわよ!」35
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