「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説について

「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説7/7 に対して、宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。 臓器移植の事実が先行し、議論は後回しになっている現状について、もう一度考えたいと思います
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島薗進 @Shimazono

1「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説7/7  http://t.co/MfPOIUob「移植を受ける人や、ドナーとなった子どもの両親を批判しようとするものでは毛頭ない。だが、改正臓器移植法に内在している困難についてあらためて考え直しておきたい。報道では、男児が」

2012-07-11 07:54:47
島薗進 @Shimazono

2「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説7/7 「生前に臓器移植を拒否していなかったことを、家族の証言や健康保険証の記載などで確認したとのことだ。この一節が腑に落ちないと感じた人は少なくないだろう。そもそも6歳未満の子どもに脳死による臓器移植の是非についての」。

2012-07-11 07:57:09
島薗進 @Shimazono

3「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説7/7「判断ができるだろうか」「子どもが虐待された場合は臓器提供ができないが、病院が警察や児童相談所に連絡、虐待がないこと」が移植ネットによって確認されたとも報道されている。この記述の意義も読者には伝わりにくいのではないか。」

2012-07-11 07:57:37
島薗進 @Shimazono

4「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外日報』社説7/7「なぜ警察、児童相談所や「虐待」だけがそれほどに重要なのだろうか」「一般論として、親が子どもを心から愛していたのかどうか、例えば親が子どもに悪意を持つようなことがなかったかどうかが懸念されているのではないか」

2012-07-11 07:57:58
島薗進 @Shimazono

5「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外』7/7社説「そもそも子どもの身体に医学的措置(侵襲)を加えるのを親が認めることに伴う重い問題だ」。以上は、改正臓器移植法がはらむ未解決の倫理問題。加えて制定経緯にも問題。旧臓器移植法は脳死臨調での密度の濃い審議を経て制定。

2012-07-11 07:58:12
島薗進 @Shimazono

6「改正臓器移植法の倫理問題は未解決」『中外』社説「ところが「改正臓器移植法は、海外での臓器移植が困難になる」という事態を受け、脳死脳死臓器移植をめぐる倫理問題については必ずしも明るいとはいえない国会議員の自由投票で定められた」。制定経緯の不透明さも信頼度を弱めてる。

2012-07-11 07:58:50