丸山天寿先生の「読み方で古典も艶本」

「若者よ古典を読もう」
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丸山天寿 @tenjumaruyama

さて日曜日のお遊び。夏である。女性は薄着になり男にとっては有難い季節。暑くて外出は嫌という方のために今日は屋内でも楽しめる艶っぽい本の話。お上はよく「艶書籍狩り」をやるが、男の妄想は常に政治を超えて行く。本日のお題は「読み方で古典も艶本」。教育者、真面目な学生諸子はスルーされよ→

2012-07-15 07:54:28
丸山天寿 @tenjumaruyama

「源氏物語」-内容は光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げながら出世する話、彼を取り巻く子女の恋愛、彼の子孫達の恋と人生から成り立つ。読者が多いから詳細は省くが要するに全編女性との恋愛物語。それも現代の倫理では許されない○○や○○などの関係も。国語より社会科で教えるべきではあるまいか→

2012-07-15 07:56:49
丸山天寿 @tenjumaruyama

「古今著文集」-平安~鎌倉まで七百余からなる説話集。説話だから少し説教くさいが、探せば面白い話もある。男性器に見立てた亀の頭を切り「もう浮気はしない」と誓う夫や、股間に黒い布を張り付けて夫の喪に服す女房の話など様々な性生活の様子が収録されている。この類の本は読み方次第である。→

2012-07-15 07:58:15
丸山天寿 @tenjumaruyama

「今昔物語集」-平安時代後期に書かれた31巻からなる説話集。これもいろいろな男女間の生活が書かれているが、特に凄いのは、「交合した後、男を柱にくくりつけて鞭打ちを楽しむ男装の女盗賊」の話。SM系統の話は他にもあるが、女王様+鞭打ちはこれが初めてだと思う。その趣味の人にお勧め。→

2012-07-15 07:59:38
丸山天寿 @tenjumaruyama

「沙石集」-鎌倉時代に書かれた全10巻の仏教説話集。もちろん日常生活の指針のために書かれた物だが、探せば凄い話も。「夫の寵愛を取り戻すために、自分の性器をぱちぱちと叩く古来から伝わる秘儀に励む某有名女性」の話などが収録されている。文字の間から女性の情感がひしひしと伝わって来る。→

2012-07-15 08:02:04
丸山天寿 @tenjumaruyama

「医心方」-簡単に言うと平安時代のハウツーSEX本。中国から伝来した本を書写した物で、本国には残っていないと言われる。物語性には欠けるが、交合の正しいやり方が細々と書いてあるし、物によっては図解説もついている。現代の下手な写真よりも素晴らしい。浪漫はいらないという即物主義の人に→

2012-07-15 08:03:43
丸山天寿 @tenjumaruyama

「とりかえばや物語」-平安期に成立。物語の主人公は権大納言の娘と息子。カンの良い人は気付かれただろう。これは古代の「性同一障害」の話である。氷室冴子先生が書かれた小説「ざ・ちぇんじ」の元ネタ。漫画化もされているが、やはり原典を読んだ方が面白い。小説には書けない話もあるから。→

2012-07-15 08:05:29
丸山天寿 @tenjumaruyama

「古事記」-日本史上最高の艶本。これを読んでいない人は人生の損をしている。何しろのっけからイザナギがイザナミを直接的表現で口説いた様子や、その後の体位まで書かれている。神話や伝説の多くは「人物誕生話」つまり性交の歴史から始まるが、これほどおおらかに書かれている物は他にないと思う→

2012-07-15 08:07:38
丸山天寿 @tenjumaruyama

「古事記」-全編読みどころ満載だが、中でも女装したヤマトタケルが熊襲猛を倒す所は絶品。「童女の髪の如、その結わせる御髪をけずり垂れ、そのおばの御衣御裳を服して、既に童女の姿に成りて女人の中に交じり立ちて、、」続きは本文で読んでもらいたい。そこいらの女装男性は裸足で逃げ出しそうだ→

2012-07-15 08:09:15
丸山天寿 @tenjumaruyama

日本の物に限らず、古典文学、特に神話、伝説には艶っぽい場面がふんだんにある。今日書いたのはほんの一部。「ウフン、アハン」だけがエロではない。若者よ古典を読もう。想像力が鍛えられるぞ。「人間のあくなき想像、そして好奇心と助平心」が歴史を作って来た。未来もそうだと私は信じている。了

2012-07-15 08:11:13