絶姫 ElonaSS

絶姫さんの夜中にどんどん投稿されていくElonaSS エロい
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@zetsuhime

「…えっと、これは何?」 恐る恐る口を開き彼女に訊ねるが答えは返ってこない。 その代わりに床に刺さった千枚通しを引き抜いた。その後も言葉はなく不気味な沈黙が場を支配する。 「兄さん…………」 彼女がやっと口を開き言葉を紡ぐが、それは彼にとって悪夢となりうるものだった。

2012-07-22 00:46:40
@zetsuhime

「……両目か片目…どっちがいい……?」 何を、かは聞かなくともわかる。片手に持つ千枚通し、そして両目か片目かの選択肢……きっと刺す。こいつは絶対に目を刺すつもりだ。 「兄さん…………?」 千枚通しの先を目に近づけながら小首を傾げるが可愛さのカケラも無い

2012-07-22 01:00:04
@zetsuhime

「いやいやいやいや!!ちょっとまてッ!!!」 流石に冷静な対応はできずにじたばた暴れながら叫ぶが彼女の方は微動だにせず、逆に目に先を突きつけて無理やりおとなしくしさせる 「……両方どころが鼓膜も破って鼻を削いでもいいのよ……?」 そこまで言われてついに石像のように動かなくなった

2012-07-22 01:12:44
@zetsuhime

「なしっていうのは「ダメ」……」 相手の選択肢を選びたくないため嫌だと言おうとするが言い切る前に拒否されてしまい再び黙り込む。しかしこのままでは絶対に彼女は両目を潰すだろう。 いや、もしかしたらもっと酷いかもしれない。恐怖が思考を支配してまともに考えることができなくなる。

2012-07-22 01:26:09
@zetsuhime

「答えて……」 すでに近くにある針の先を眼球のすぐ数ミリ前まで近づける。 反射的に瞼を閉じるが瞼くらい簡単に貫通してしまうだろう。何か策は…… たった数秒の間に目まぐるしく思考を回転させるがこの状況下ではまともなものは思いつかない。 結局はどちらかの目を失うことに……

2012-07-22 01:42:45
@zetsuhime

結局、彼が口にしたのは彼女に屈服することを示す言葉だった 「……左目で」 一瞬両目を失うのもかっこいいと思ったが視界が閉ざされるのはこの先逃げるにしろ逃げないにしろまずい。 そのために一時的にでも屈しなければならないから、と自分を正当化させ、片目を失うことを選んだ。

2012-07-22 02:00:54
@zetsuhime

<左目やられちゃう!誰か助けて!

2012-07-22 02:08:33
@zetsuhime

「じゃあ…………これで許してあげるわ……」 彼女がにこやかに笑顔を見せ、大きく手を振りかぶり……振りかぶり? 「ちょっとエミリア待っづづづ!!!?」 静止の声など知ったこっちゃないといったふうに腕を振り下ろし、眼球を潰すどころか視神経まで千枚通しで貫き、声にならない悲鳴を上げた。

2012-07-22 02:21:34
@zetsuhime

次回予告 遂に左目を妹に潰されてしまったユーリ。 彼に希望はあるのか!頑張れユーリ!でもどうせ無理だユーリ! 次回 【タイトル未定】

2012-07-22 02:28:52
@zetsuhime

昨日までのあらすじ ユーリの左目乙った。 ちょうどその頃、夏に備えて納涼用スライムを作るためスライムの酸性を中和する作業をしていたローニャは薬品が足りないことに気付き、錬成フレイ、錬成ヴェセル、螺旋の王セシリーと共にネフィアを転々としていた 第幾つか知らん話 【死んだほうがマシ】

2012-07-23 00:02:06
@zetsuhime

左目の眼球のみならず視神経にまで達した千枚通しを、彼女はすぐに引き抜こうとはしない。 「…………」 そのまま千枚通しで何回か視神経を刺し、眼球をまるでたこ焼きのように綺麗に外にくり抜き取り出した。 既に過度なショックにより彼の意識はないがそれでもまだ彼女の奇行は終わらなかった。

2012-07-23 00:10:24
@zetsuhime

次に彼女は消毒のつもりなのか眼孔に軽傷治癒のポーションをかけた。軽傷治癒治癒程度では目が復活するはずもなく、精々血が止まる程度だが、それは彼女自身もよくわかっている。 次に彼女は懐から丁度眼球程度の大きさの硝子玉を取り出した。 そして彼の眼孔と硝子玉を交互に見た後……

2012-07-23 00:16:02
@zetsuhime

彼の瞼を片手で開き、硝子玉を無理矢理眼孔に収める。眼球をくり抜く時のようなぐちゃりとした不快な感覚はなかったが、この作業自体とても正気ではできなかっただろう。そう、正気なら。 眼孔に収めた硝子玉をくるくると指で回して遊びながら鼻歌まで歌うその姿は見ているだけで狂気度があがりそうだ

2012-07-23 00:26:30
@zetsuhime

ふと思い出したように未だ意識のない彼の胸に耳を当てる。とてもゆっくりだが脈が聞こえるのを確認するとほっと一息吐いて身体を起こした。 眼球を奪ったことでうっかりショック死させてしまっては元も子もない、これから永遠に二人で過ごすつもりなのだから 多少の不安が残ってはいるが大丈夫だろう

2012-07-23 00:38:02
@zetsuhime

もうじき彼も目覚めるだろう、そう思いただ待つのも勿体無いと立ち上がり、ベッドの下に放り込んでおいた彼から没収した物のうちの一部を物色する。殆ど売り払ってしまい残っているものといえば酒やポーション等の液体、売り払うのも躊躇われるような巻物ばかりだ

2012-07-23 00:55:02
@zetsuhime

いやぁ、とぅぎゃっといてくれる人がいると楽だ

2012-07-23 01:05:07
@zetsuhime

進化のポーションは不必要だ。媚薬はまだあるが残しておきたい。水なんて今は使い道がない。巻物も似たような物だ。 他に何かないか。するとポーションや巻物以外にもまだ取っておいたものがあった。杖だ。 しかもモンスター召喚やファイアボルト等のこの場所では普通要らないものばかり。

2012-07-23 01:10:29
@zetsuhime

昨日までのあらすじ 眼孔に硝子玉埋め込まれて再生しねぇ。 そしてその頃ローニャ一行は自宅警備をしていたアンドロイドを仲間に加え、ヨウィンで引っこ抜いた野菜をカレーに調理し、皆で美味しく頂いていた。 第??話 【硝子玉がごろごろして痛い】

2012-07-24 00:09:28
@zetsuhime

目を抉られてからどれくらい経っただろうか。とにかく、やっと彼が意識を取り戻したのは少なくとも数時間は経過した後だった。 それだけの時間気絶していたことすらわからない彼は取り敢えず起き上がろうとして、動きを止めた。 手にはまだ手錠がかかっていたからである。

2012-07-24 00:13:03
@zetsuhime

「……ん?」 起き上がることは無理だと悟った直後、ある違和感に気付いた 左目が見えない 何故なのか、そう考えようとするが、すぐに思い出した。それと同時に恐怖と焦りが彼の心に再度宿る 一体あの後目はどうなったんだ?そもそも目は治るのか?増えたのではないからエーテル抗体は無意味だろう

2012-07-24 00:18:40
@zetsuhime

聖なる癒し手ジュアのポーション……祝福でもされてないと再生しないだろうか?昔出会ったセビリスとかいう男は片目がなかった気がするが…… もしかしたら治らないのでは?と嫌な予想が頭に浮かぶがすぐに振り払う。それはない。ローニャちゃんだって治るんだから俺も治るはずだと自分に言い聞かせた

2012-07-24 00:23:55
@zetsuhime

目のあった場所に何か詰め物をされているような気持ちの悪い異物感はあるがきっと気のせいだろう。 ……流石に無理がある。これは絶対に何か入れられている。そうでなければ自分の狂気度が今までの出来事で急上昇し、発狂でもしているのだろうがそれもありえない。まだ自分は正常だ。

2012-07-24 00:29:33
@zetsuhime

何か確認する方法はないか。幸いこうなってしまった原因である彼女の姿もない。壁際に転がり、その壁によりかかりながら無理やり上半身を起こした。 すると運良く反対側に大きな鏡を発見することができたが、それを見た途端に絶句した。 両目がある。いや、あるように見える。

2012-07-24 00:37:26
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