ガイガーカウンターミーティング(GCMふくしま)2012/7/16郡山会場
空間線量について。航空機マップ。残念ながら高いところがある。各地でガラスバッジの計測。年間2mSvを越える方が高いところにはおられる。が、例えば二本松では、年間1.5mSv越えた住宅を全戸訪問。高くなった原因を調査。長時間滞在する場所の線量がやや高い。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:06:17除染をどこからやるのか。Cs-134と137の割合からすると、放射線量は減っていく。KEK(放射線科学センター)のHPの図から。事故初期の線量から、3年で約1/2。最初2mSvなら2年後に1mSv。今4mSvなら8年で1mSv。今7mSvなら1mSvまで30年。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:08:53どこにどのような対策を加えるのか。個人線量を測る、空間線量を測る、そういったものから議論を加えていくことが必要。今年は決断の年だと思っている。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:09:42ここまでは物理の話。ここからは、セシウムがどういった化学的な性質を持っているのか、生物の中でどうなのか、ということ。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:10:28原子の性質、というのは原子核の周りを回っている電子の性質で決まっている。原子核はとても小さい。電子の軌道半径の千分の1?とか。セシウムの化学的性質はナトリウム、カリウムと共通(Ⅰ族)。+1のイオンになる、しかもセシウムはすべての原子の中で一番イオンになりやすい。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:12:25セシウムはすべての原子の中で一番大きい。セシウムを捕まえる籠は、サイズと電荷(マイナス)によってとても効率よく作れる。ゼオライトやバーミキュライト。空いている穴にセシウムがばっちりフィットする。一端吸着するとなかなか離れなくなる。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:14:26セシウム汚染があるのに、なぜ野菜にほとんどセシウムが含まれないか?土の中の粘土質にがっちりとトラップされているため。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:14:50生物の中ではどういう形であるか?体の中の水分に元素がイオンの形であることが必要。それで細胞の内外に電圧の差が作られる。細胞外にはNaが多い。内にはKが多い。しかし生物の中ではKとCsは積極的には区別されていない。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:16:32セシウムは、カリウムと性質が似ているため、カリウムが多いところに分布(例えば筋肉)。カリウムは毎日摂取し毎日出て行く(平衡)→セシウムも同じように動く。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:17:29今回の野尻先生の講演、「セシウムの化学と生物」はちょっと難しいけど面白い。ゼオライトやバーミキュライトによるセシウムの化学的な吸着、セシウムの生体内での挙動など。生物除染がナンセンスであることの意味がわかる。実況まとめや後日公開のスライドなど、ぜひご覧を。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:18:30何がいいたいか?生物除染はナンセンス、ということ。生物は中にセシウムを取り込んだらイオンとして存在する。食べ物の中にあるセシウムは、人間にとっても吸収しやすい形である、と考えられる。土の中からセシウムを剥がすと、人間の中に入りやすい形に戻すことと一緒。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:19:06例えば焼却灰。それを肥料として撒く。セシウムの入った農産物を燃やしてさらに肥料とすると、結局作物が吸いやすい形で撒くことになる。循環を止められない。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:20:00除染の基礎となる話。セシウムは土などに化学的に強く結着している→これを取り除くのは有効。生物中のセシウムは人間が取り込みやすい形であり、それに注意が必要→そういった可能性のある場所の対策を。また、粘土鉱物を除去することは、追加汚染に関して弱い可能性がある。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:22:10被ばく対策の合意形成のために。1.精密な被ばく量の調査が必要なはず。フィルムバッジは子どもばかり測っているが、大人の測定もしなければいけない。特に高いところを探して対策することを推奨。どこに住んでいたらどのくらい被ばくするか、を調べる必要。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:23:43放射線対策は、国が決めても、地方に降りてきて各地でどうするかを議論して考えなければ個別の対策にならない。(ここまでで何分???おお、昨日より状況がいい) #GCMふくしま
2012-07-16 15:24:55WBCの結果をどう受け止めるか。食品測定とWBCの違い。食品は捨てられるが、体は捨てられない。では結果をみて、自分はどうするのか、を決めなければいけない。食品の測定、WBCの測定、それぞれ結果がきっちり説明されなければうまく使えない。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:25:56WBC検査。体内量が少ないときの信頼性は少ない。体内にセシウムがなくとも、わずかな人は95%信頼区間を越える人は出てくる。これは偽陽性。セシウムおみくじ。「凶」が出てもこの一年で悪いことが起こるわけではない。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:27:36逆に本当にセシウムを持っていても、数え落としがありうる(偽陰性)。つまり、自分が危険だと思うレベルより、検出限界が十分低い、ということを認識するプロセスが重要。次に検出された場合に自分がどこにいるか、ということを確認すべき。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:28:50一番よくないこと。たくさんの人を測って、「全員1mSv未満」だという。しかし1mSvというのは25000Bq以上検出。幅が広すぎる。どこで誰がどのくらい検出されたか、という情報がない。もっと情報を出して貰う必要がある。 #GCMふくしま
2012-07-16 15:30:18