グノーシス主義のデミウルゴス(ヤルダバオート)について

グノーシス主義についてのツイートから、それにおけるデミウルゴスと救済について@denki_hitujiさんが話をしてくださいました。ありがとうございます。
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denkinohituji @denki_hituji

想像してみよう。創造に失敗した世界での神の子がデミウルゴスであり、成功した世界での神の子がキリストであると。そしてキリストは別の世界の自分の元へと派遣される。

2012-07-29 12:11:12
タト @Leethoo_Tat

キレイダナァ…ナンデ ワレハ、アアジャナイ…。 ナンデ ワレは ニゴッテイル…!?(白面の者)

2012-07-29 12:15:04
denkinohituji @denki_hituji

新約でイヴに堕落の原因が帰されるのと同様にですね。一方でソフィアはホクマー、隠された知恵ともされ、また救済のためのイヴが派遣される物語もありましたね。@Leethoo_Tat

2012-07-29 12:22:38
タト @Leethoo_Tat

@denki_hituji もともと潜在的要素としてそういうイメージがあったのかもしれませんが、ボゴミール派について見てみると、彼らにそうしたイメージの精緻化と古代宇宙論への回帰をみることができるかもしれません。この場合サタナエル(造物主)とミカエル(=イエス・キリスト)ですが。

2012-07-29 12:22:48
タト @Leethoo_Tat

@denki_hituji はい、全くそのとおりでして。旧約のサタンに当たる蛇が教示者ソフィアに当たる動物として描かれますよね。だんだんこの位置づけが、キリスト教グノーシス主義になるとイエス・キリストに当てられてくると思いますが。

2012-07-29 12:26:18
denkinohituji @denki_hituji

@Leethoo_Tatあぁ、そうでした!またディックが『ヴァリス』で展開した宇宙論では、二つの、双子の宇宙が存在し、それがインマヌエルとサタナエルだとされていますね。

2012-07-29 12:32:59
タト @Leethoo_Tat

『うしおととら』の潮に嫉妬して白面の者の側についた「流(ナガレ)」の名前にしても、宇宙開闢原理が陰陽説だけど、白面との関わりで言えば、白面は渾沌=一気を原両親と見立てるなら投げ捨てられた子だ。「おぎゃあああ」という叫び方と最後の赤ん坊の映像もそこから考えてみるといいかもしれない。

2012-07-29 12:33:05
タト @Leethoo_Tat

@denki_hituji 先日ディック読みの方から彼のグノーシス的見解についてどう思うかとフォロワーさんから問われたのですが、恥ずかしながら『ヴァリス』はまだ未読でして(汗)。『警官は言った』の内容に加えてダウランドの『流れよ我が涙』とかはグノーシス色があるように思いましたがw

2012-07-29 12:39:08
タト @Leethoo_Tat

『真理の福音』が怖ろしいのは、イエスがパリサイ人らによって十字架刑に処されるという話が太母の陰謀によるというのが露骨であること。マリアじゃなくてプラネー(迷妄)。

2012-07-29 12:58:38
タト @Leethoo_Tat

とはいってもその陰謀自体が逆手に取られてそもそもの神話の始まりになってると思うのだけども。

2012-07-29 13:01:04
denkinohituji @denki_hituji

@Leethoo_Tat彼の物語はどれもグノーシス性を帯びていますが、『ヴァリス』は意図的なその集大成ですね。彼は事典でグノーシスの頁を見つけ、自分がこれまで何を書いてきたのかを知ったという内容 を書いています。

2012-07-29 13:01:20
タト @Leethoo_Tat

@denki_hituji なるほど。問題視もされてるようで噂程度には色々聞いておりましたが、近いうちに読んだほうがよさそうですねw。『虚空の眼』には訳者の結局解釈せずじまいの解説とか、題名が付けられる経緯などはともかく、ベーメの神の眼とかとあわせて考えると面白いと思いましたが。

2012-07-29 13:06:48
Aγαθοδαιμων(アガトダイモン) @Agathou_Daimon

『ヘルメス選集ⅩⅢ-ヘルメース・トリスメギストスが山上で子タトに語った秘められた教え――再生と沈黙の誓いについて-』より【隠された歌 第四詩】 http://t.co/lZ5F4yyk

2012-07-29 20:54:18
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