広島教採塾さん「模擬授業と英語教員志望者」についてのツイート。

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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

模擬授業の時の板書に関して初歩的なことを5つだけ。 1.黒板には四分六分の構えで臨む。黒板が四分か六分かはケースバイケース。完全に子どもに背を向けてはいけない。四分六分の構えでも自由に字が書けるように練習しておかなければいけない。

2012-04-14 14:07:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

板書の初歩 2.黒板に書く文字の大きさは、一般的には握りこぶし(グー)でちょうど隠れるくらいの大きさ。強調する語句や題名などは、開いた手(パー)で隠れるくらいの大きさ。これを意識しなくても、常にこの大きさで書けるようになっていなければならない。

2012-04-14 14:09:41
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

板書の初歩 3.子どもは年齢によらず教師が板書したことは自動的に書き写そうとする。いつ書き写すのか、どこを書き写すのかの明確な指示が必要。板書を書き写すことが授業の妨げになったりしないように、書き写すTPOをしっかりと示すことが重要。

2012-04-14 14:12:21
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

板書の初歩 4.黒板にいったん書いたら不用意に消さない。子どもが書き写していたら、子どももみんな消すことになる。書いたり消したりの板書は見苦しいし、理解の助けにもならない。あたかも黒板に薄い点線で下書きがしてあるかのように、粛々としかもインパクトを持って板書はしていくものだ。

2012-04-14 14:14:59
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

板書の初歩 5.線はまっすぐ引く。円はきちんと丸く書く。たとえ定規やコンパスを使わなくても相当程度、正確に簡単な図形を書けることは教師としての資質。特に小学校教員には必須の能力。三角形には見えない三角形や、どう見ても楕円にしか見えない円を書くようではプロにはなれない。

2012-04-14 14:17:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

他にも、漢字の筆順や、小学校の先生なら学年別漢字配当表に従った学年ごとの漢字の使い方などに注意しなければならない。例えば、算数の「算」も「数」も小学校二年生で習うから、小1では「さんすう」、小2からは「算数」となる。教科書の表ページもそうなっている。お気づきでした?

2012-04-14 14:22:16
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

小学校の教師志望者は、学年別の漢字配当表はちゃんと頭に入っていますよね。ある漢字を第何学年で学ぶかを大体は知っていないと、ある学年の板書でどの漢字を使うべきか、使うのを控えるべきなのかが分かりませんよ。

2012-04-14 14:24:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

「10歳にして愛を知った」。これは昔、文房具の広告のキャッチフレーズだったのですが、意味がわかりますか? そう。「愛」という漢字は小学校4年生の配当漢字。つまり、10歳で知るのです。 「10歳にして愛を知った。」というコピーは天才的コピーライターの眞木準さんの傑作です。

2012-04-14 14:27:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ある模擬授業を見ての感想。 「丁寧な説明と、回りくどい説明とは違う。」、「スムーズに本時の本題に入れないのは、単なる準備不足だ。」、「子どもの間違いやつまづくところを予想していないから、まごつくんだ。」、「ある子どもの不規則発言はちゃんと拾って全体に返せ。」 

2012-04-14 15:50:57
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

小1を対象とした模擬授業なら、小1が分かる言葉で理解しやすく話さなければなりませんよ。「ちなみに」なんていきなり言われてもねえ。小1はやっと具体的思考から抽象的思考に移行する時期ですよね。でも、まだまだ具体的思考の方が得意。ピアジェの理論は教育心理の筆記だけのためじゃありませんよ

2012-04-14 16:30:27
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教育心理で学んだ様々な知見は適切に授業や指導に反映させましょうね。特に小学校では大事ですよ。今度、教育心理を指導に応用するというテーマでツイートしますね。教職教養の筆記試験以外では、一切、教育心理で学んだことを応用しないなんて、まったくただの受験生。教師にはなれませんよ!

2012-04-14 16:32:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

高校商業の国際ビジネスの模擬授業が終了。挑戦者は参考書を丸読みみたいな感じの授業だった。それではいけない。高校生を本時の授業テーマに引き込む導入が必要。国際貿易を語るなら、まず、黒板に世界地図を書いて、貿易を視覚的に表してみる工夫も必要だ。何もかも箇条書きの板書だけではダメだ。

2012-04-14 18:28:36
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

中学校技術の「かんなの削り方」の模擬授業は良かった。板書と説明、そして、教師による実演が非常にうまくコーディネートされていた。実技系の科目、技術や体育や音楽、美術は、教師による説明と教師による実演、そして、生徒に実演させてみるということの組み合わせとバランスが重要だ。

2012-04-14 18:31:57
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

現在、夜の部の受講生たちは指導案の執筆中。一人は高校商業の簿記の「固定資産」、一人は中学校技術で「エネルギーの変換」、一人は小学校1年生の二桁の数の減法、そしてもう一人は小学校4年生の図形の四角形(平行四辺形、台形)。30分で指導案を書きあげて15分で模擬授業を行う。

2012-04-14 18:40:03
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

模擬授業は最初の2分がダメなら子どもの興味は引けない。最初の2分でいかに子どもにinterestingを感じさせるかが勝負だ。小1の算数であろうが高校の商業であろうが、最初の2分で子どもの心をつかまなければならない。そして、それこそが教採の面接官・採点官の心をつかむことになるのだ

2012-04-14 18:42:55
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

添削にはいろいろな手法で対応している。詳しいコメントをする場合。全文を書き変えた修正サンプルを提案する場合。一刀両断に却下する場合。褒めちぎる場合(笑)。時には、日本語原稿からクリエイティブに英語に直して(翻訳ではなく、英語でリメイク)して返すような場合もある(英語教師の場合)。

2012-04-15 18:30:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

いずれも、その人の現在の実力、想い、文章力等を勘案したうえで、更なる刺激とモチベーションになるように対応しているつもりです。詳しいコメントの場合は、文章を書くことの意義と方法を理解してほしいのです。一刀両断の場合は、あまりにもくだらないことを自覚してほしいのです。

2012-04-15 18:31:42
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

褒めちぎる場合は、本当に上手いから心から賞賛しているのです(微笑)。日本語の文章なのに、わざわざ英語にリメイクするのは、英語教師志望なら、このくらいの英語で自己PRや志望動機も言ってくださいねという刺激を差上げているのです。

2012-04-15 18:33:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

前も少し話しましたが、英語教師志望者は英語は上手けれど、英語で教育について語れる人が少ない。子ども観や教育観、教材観を英語で語れないのです。これでは、英語教師とは言えない。英会話ができるのが英語教師ではありません。英語で教育ができる、英語で教育を語れるのが英語教師です。

2012-04-15 18:35:05
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

英語で教育ができるとは、ただ単に教室での説明を英語で・・・なんていう単純なことではありません。language of instructionが英語が母語かなんて、私は別にどうでもいいと思います。それよりも、英語教師なら、英語で教育を語り、夢を語り、理想を語れる人であってほしい。

2012-04-15 18:36:21
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

単に英語で何かが言える人ではなくて、英語で「すごいこと」、「かっこいいこと」、「あこがれること」、「人の心を動かすこと」が言える人が英語教師であってほしいなあと思います。少なくとも私はずっとそうありたいと思ってきましたし、そうあり続ける努力をしてきました。

2012-04-15 18:38:19
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

昨日、高校英語教師志望者に、Why do you want to teach English at high school level? という質問をしました。残念ながら、答えはありふれたものでした。生徒に使える英語を教えたいとか、そんな程度のものでした。

2012-04-15 18:41:04
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

でも、質問をよく考えてください。なぜ、英語を教えたいのか? なぜ高校レベルで教えたいのか? という2段構えの質問になっています。ここがポイントです。

2012-04-15 18:41:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

Why do you want to teach English at high school level? という質問なら、なぜ英語を教えたいのか、なぜ高校レベルで教えたいかを応える必要がありますよね。つまり、英語科という教科への教科観と高校生にという子ども観を述べる必要がある

2012-04-15 19:22:13
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教科観と子ども観を英語で、シンプルに話せるかどうかの課題です。しかも2文か3文くらいでですよ。シンプルかつインパクトを持ってですよ。

2012-04-15 19:26:27