「キョート・ヘル・オン・アース」破「ライジング・タイド」#7

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「貴方が呼んだの……」ナンシーがディプロマットに問うた。ディプロマットは頷いた。「弟とイグナイト=サンはネオサイタマで、この二人を探していた」「正確にはフェイタル=サンをだな。俺はコバンザメめいて命拾いした。人生、何があるかわからんものさ」ブラックヘイズが言った。 95

2012-08-10 02:01:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「情報の共有は、その怪我を処置しながらでも出来よう」彼は促した。「我ながらバカバカしい気分だ、お前達と顔を突き合わせるとは。ナンシー=サン」ナンシーは肩を竦めて見せようとし、苦痛に顔を歪めた。「……!」ディプロマットが眉間に皺を寄せた。「おい。潮時だ」「もう少し」 96

2012-08-10 02:10:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「来たぞ」フェイタルが彼らに背を向けたまま言った。彼女は奥の闇を見据えていた。「……そして、すまんが変身は今はここまで。回復に力を使いすぎた」屈強なその背中が数秒のうちに白くきめ細かい肌となった。そこにはもとの美しい女がいた。「発見したぞ!」奥の闇から緊迫した声が飛んで来た。97

2012-08-10 02:15:28
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「何だ、このトンネルは!」「ザッケンナコラー!」「スッゾオラー!」ヤクザスラングとザカザカという足音が無数に展開、マグライトの明かりが指揮ニンジャの姿をぼんやりと照らし出す。「……つまり、俺一人か?」ブラックヘイズが一同を見渡した。 98

2012-08-10 02:18:53
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「!」ディプロマットが目を見開いた。ポータル。01000100……ニンジャ存在が具現化し始める。ディプロマットは肩を揺らし、叫んだ。「来た。イグナイト=サンだ。来るぞ」「そうか」ブラックヘイズは言った。「そりゃ、謝らんとな」 99

2012-08-10 02:25:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(第2部「キョート殺伐都市」より:「キョート:ヘル・オン・アース」 破「ライジング・タイド」 #7 終わり。 #8へ続く)100

2012-08-10 02:26:41
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