20120810@DrMagicianEARL先生の横取り勉強メモ

たくさんありすぎて説明できない
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⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

グレリンやグレリン受容体は心血管系にも発現しており,グレリン静注で心拍数は変化せず血圧が10mmHg程度低下する.機序としてはグレリンの交感神経抑制作用が起因していると考えられている.

2012-07-26 10:43:54
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

六君子湯はグレリンの分泌促進作用や分解阻害作用を有し(Biochem Biophys Res Commun 2011;412:506-11),グレリンシグナルの活性化にも関与する(Transl Psychiatry 2011;1:e23)機序見ると六君子湯は食前じゃないとダメかも

2012-07-26 10:48:32
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

抗癌剤投与により食欲抑制,アシルグレリン(グレリン活性型)低下が生じ,これらを六君子湯投与により抑制することがラットの研究で示されている.また,六君子湯の効果はグレリン拮抗薬の投与で消失する(Gastroenterology 2008;134:2004-13)

2012-07-26 10:55:02
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

ストレスが加わると視床下部でコルチコトロピン放出因子(CRF)が産生され,交感神経経由で食欲不振となる.CRFはアシルグレリン濃度を低下させる.六君子湯はCRFニューロンの5-HTによる活性化を抑制し,CRFを減少させる(Transl Psychiatry 2011;1:e23)

2012-07-26 11:01:08
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

六君子湯の消化管運動促進作用のエビデンス(日東洋医誌 1992;43:255-62/臨床外科 2008;63:473-7)胃排泄能促進作用のエビデンス(J Pharmacol Sci 2005;98:161-7)

2012-07-26 11:05:11
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六君子湯の胃適応性弛緩に対する作用のエビデンス(Drugs Exp Clin Res 1999;25:207-10/Drugs Exp Clin Res 1999;25:211-8/日東洋心身医研 2007;22:5-11)

2012-07-26 11:10:52
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抗癌剤投与によりグレリン抑制,食欲低下を引き起こす5-HT2c受容体,5-HT2b受容体に対して,六君子湯内の陳皮や甘草に含まれるフラボノイド類が拮抗作用を示してグレリン分泌を改善し,NPY/AgRP系を活性化して食欲を促進させる.

2012-07-26 11:22:44
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敗血症性DICに対してrTM群41例とコントロール群45例を後方視的に前後比較した単施設非盲検無作為化試験で,rTMは28日,60日,90日目の転帰,SOFA score,LISを有意に改善した(J Trauma Acute Care Surg 2012;72:1150-7)

2012-07-26 21:40:02
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

下の文献は確か去年の麻酔科学会で阪大高度救命救急センターの小川先生が発表してた内容と記憶してる。旭化成ファーマのMRさんが全文とともに配布しまくっている。rTMの敗血症性DIC死亡率改善を示した比較試験としては今のところ一番質がいいと思うが、それでも単施設後方視的前後比較非盲検…

2012-07-26 21:45:01
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

旭化成ファーマがSOFA score改善について強調してくるのはいつものことだが、この小川先生の報告ではLung Injury Score(LIS)もコントロール群よりrTM群の方が有意に改善したとなっており、ここを今回強調してきた。ARDSへの応用を期待してのことか?

2012-07-26 21:59:14
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

旭化成ファーマが配布している宣伝用アブストラクトでは患者背景について文献で提示されている23項目の中から特に5項目(年齢、性別、APACHEⅡ、SOFA、ARDS)を抜き出して掲載し、APACHEⅡがrTM群で有意に高いこと以外は有意差がないとしている。ここでひとつの疑問がわく

2012-07-26 22:03:48
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

rTMがLISを有意に改善した報告なのになぜ患者背景のLISを掲載していないのか?原文では患者背景23項目のうちAPACHEⅡ以外の22項目は有意差がなく、そこにはLISも含まれている。これを掲載していない理由だが、LIS改善効果のグラフを見ると謎が解ける。

2012-07-26 22:06:40
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

文献ではLISがベースラインからどれだけ変化したかで比較しており、スコア変化量は7日目で約0.5-0.6の差があり有意差があった。一方LISのベースラインはrTM群2.5、コントロール群2.0。つまりLIS絶対値で見れば7日目のLISはほぼ重なる。これは有意差はあるのだろうか?

2012-07-26 22:10:14
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

つまり、rTMはLISの下げ幅で見れば有意差はあるが、有意差のないベースラインの差を考慮してLISの絶対値を見ると有意差はなくなる可能性がある。必ずしも絶対値で見る必要はないかもしれないが、幾分インパクトが落ちる。宣伝用アブストラクトにはこれがバレないようになっている

2012-07-26 22:13:44
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

この文献は他の項目も全て変化量で有意差をみている。まあビジュアル的に効果は分かりやすいんだけど、全体的に重症例がrTM群に多い背景で、患者が改善に向かうなら重症例の方が下げ幅は大きくなるとも考えられる。さて、これはrTMの効果だろうか?まあ死亡率で有意差ついてるけどね

2012-07-26 22:18:36
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

となると28日60日90日と長期間で見ていずれもrTM群で生存率が有意に高いなら、SOFAやLISやAPACHEの長期的推移も是非示してほしいところだが文献は7日目までのデータのみ。何で差がついたのか分かりにくい。

2012-07-26 22:21:02
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肺結核患者においてPA-824+MFLX+PZAレジメンによる14日間治療は有用性が高い(Lancet online 2012 Jul.23)PA-824は細胞壁脂質ミコール酸の生合成阻害と菌体蛋白質の合成阻害という複数の作用機序をもつ次世代抗結核薬であり,HAARTとの併用も可

2012-07-27 14:55:19
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

化学療法はEGFR遺伝子変異の頻度を非小細胞癌患者において減少させる(JCO 2012 Jul.23)

2012-07-27 14:57:48
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抗菌薬投与でPT INR>9.99に振り切れた経験が何度かある。probioticsをよく使うようになってから減ったが、実際どのくらいの頻度のもんなのかは知らないが、抗菌薬を使用してる全患者でPT INRスクリーニングするのも医療経済学的にナンセンスな気がする…

2012-07-27 21:18:38
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ちなみにDAP(キュビシン)で起こるPT延長は、遺伝子組み換えPT試薬使用時にも起こることがあり、これは実際にはPTが延長しているわけではなく検査試薬の問題。

2012-07-27 21:21:32
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

トラネキサム酸(TA)が出血を伴う外傷患者へ与える影響について274施設20211人の二重盲検RCTで,TAは全死亡率(14.5%vs16.0%),出血死(4.9%vs5.7%)を有意に低下.CRASH-2 trial(Lancet 2010;376:23-32)

2012-07-28 14:22:55
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CRASH-2 trialで出血死した患者のサブ解析では,受傷後3時間以内のTA投与で出血死が減少し,3時間以上の群では出血死リスクが1.44倍に増大した.TAはなるべく早く投与すべきであり,投与が遅れると有害な可能性(Lancet 2011;377:1096-101)

2012-07-28 14:29:01
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

ピスタチオによる収縮期血圧低下および末梢血管低下効果(Hypertension 2012;60:58-63)ピスタチオいいらしい。ただし、太った人には効果がないかもしれない→ArIM 2010;170:821-7

2012-07-29 12:21:28
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スタチン製剤は多発性筋炎,皮膚筋炎,壊死性ミオパチーなどの炎症性筋症の原因となり,それらをマスクすることがありえる(Atherosclerosis 2012;222:15-21)特に壊死性ミオパチーは抗HMGCR抗体血清患者との関連で注目されている

2012-07-29 12:32:04
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

人工股関節置換術(THR),人工膝関節置換術(TKR)の術後の急性心筋梗塞は2週目でそれぞれ25倍,31倍リスク増加をもたらす(ArIM 2012;1-7)当院の整形外科、患者や家族に肺塞栓リスクは話してるがAMIは話してない…

2012-07-29 12:59:04
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