『西洋美学史』twitter読書会 6章~8章

小田部胤久著の『西洋美学史』を、なんとなく集まった専門バラバラ文系民で読み進めた読書会の試み第三回まとめ(8/15)。
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tieckP(ティークP) @tieckP

@nix_in_desertis 機知なんだけど、意識したら知性的快にならないって部分は似てるかな、と思いつつ、もう7章の機知に進みます? #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:48:14

もちろん終わらない。むしろここからが6章は長かった。

6章後半,ヘルダーと触覚について

シノハラユウキ @sakstyle

で、ライプニッツやバウムガルデンのことを研究していたヘルダーの話に移ります。ヘルダーは「下からの美学」が大事だってことで、「感情」とか「触覚」とかを重視。知性とも結びつく視覚に対して、それを基礎から支える「触覚」だと。#西洋美学史読書会

2012-08-15 22:30:06
シノハラユウキ @sakstyle

この「触覚」の重視はその後、モホイ=ナジやシュバンクマイエルといった20世紀の芸術家にも受け継がれてるよってので、6章は終わりです #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:30:31
シノハラユウキ @sakstyle

視覚から触覚へってのは、最近でもちらほら見るんですけど、こんなところに起源があったんだなーと思いました。ライプニッツのモナドロジーと繋がってるのも面白いし、もしかしたらベタなのかもしれないけど、「触覚の美学」は大事なのかなーとか思いました、まるw #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:32:53
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

ヘルダー Johann Gottfried von Herder(1744~1803)ドイツ古典主義・ロマン主義の大家。美術史的にはOssianブームの火付役として名高い。レッシングの『ラオコーン』批判では「重要なのは形式・形態ではなく意味内容」と述べている。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:35:52
tieckP(ティークP) @tieckP

ヘルダーは、いろんなところで「え、こんなことをこんな昔に言ってたんだ」っていう発見をさせてくれる人だな、と思う。先駆的すぎて見逃されてる発見がまだありそう #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:34:17
tieckP(ティークP) @tieckP

ヘルダーさんはいろいろすごい人です。カントの弟子であり、ゲーテをロマン主義に染めた人物でもある。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:37:37
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

クリスティアン・ヴォルフ Christian Wolff(1679~1754)バウムガルテンの先駆者。上位表象能力を演繹,下位表象能力を経験に当てはめた。バウムガルテンはここから経験を感性に入れ替えて理論を発展させている。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:37:40
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

まあ,ヴォルフはライプニッツとバウムガルテンの中継者の一人なのかな。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:38:23
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

リーグル Alois Riegl(1858~1905)様式史の構築という点ではヴェルフリンの協力者であったが,一方「芸術意思(Kunstwollen)」という一種の内在的動因,一般意志を認め,唯物史観では美術史を構築できないと主張した。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:40:59
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

そんな主張をしたため,当時の風潮的に唯物史観な人たちから批判されまくった。個人的には,彼の言ってることも間違ってないと思う。というよりも,様式自体が一般意志なのではないかと。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:41:31
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

ヴェルフリン Heinrich Woelfflin(1864~1945)言わずと知れた様式史の確立者。バロックと古典の二系統を整理したことは,あまりにも偉大。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:38:57
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

モホイ=ナジ・ラースロー Moholy-Nagy(1895~1946)名前からしてわかる通り,ユダヤ系ハンガリー人。モホリ=ナジという表記もある。写真家,画家。ナチスの侵攻によりイギリス,アメリカに亡命。バウハウスで活躍。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:42:08
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

シュヴァンクマイエル Jan Švankmajer(1934~)チェコ人の芸術家。主要な活動領域は造形と映像。劇団イヌカレーがリスペクトしているというあたりで作風は察して欲しい。しかし,チェコはやはりそういう風土なんだなぁと。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:42:30
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

日本で出版されている画集の版元が国書刊行会というのがそれらしすぎて良い。画像は公式サイトがあるのでそちらで。http://t.co/SCa3qvVR #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:42:45
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

しかし,こんなところで劇団イヌカレーの名前を見ることになるとは思わなかった。イヌカレー空間は確かにシュヴァンクマイエルの世界に近い。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:43:43
tieckP(ティークP) @tieckP

@twidokusho どうでもいいけど、国書刊行会と聞くと高まるクラスタ

2012-08-15 22:50:12

国書刊行会というのは、まあ変わった本をたくさん出す出版社で、「国書」と言う名前とは違って外国文学の翻訳も精力的になされています。個人的なお勧めは、ロマン派全集や、怪奇文学の選集など。スタニスワフ・レムの「ソラリス」などもいいなー。(tieckP)

「HPラヴクラフト全集」も国書刊行会だよ!(DG-Law)

tieckP(ティークP) @tieckP

@twidokusho 人が動物と神の間だとすると、下からと上からっていうのも両者に対応すると思って。普通はこの前提だと後者を重視したくなるっていう気持ちに、あの時代に反発したのがヘルダーのすごさですね。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:46:23
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@tieckP ロマン主義が人や社会から離れたものに憧れるとすると、そういう動物や下の側に注目が行くというのは割りと理解できるところかもですね。#西洋美学史読書会

2012-08-15 22:53:23
tieckP(ティークP) @tieckP

@ja_bra_af_cu そこはけっこう、ロマン主義は下よりは上に行く方が強かったかなとは思います。文学だけで言えば、そのあと唯物論が来てからの自然主義の方が動物的な側面に注目がいくかなと。 #西洋美学史読書会

2012-08-15 22:58:02

ロマン主義は、童話の収集で擬人化された動物なども扱いますし、猿が教養を身に着けて人の社会へ、みたいな話もありますが、どちらかと言えば上に目を向けていたと思います。自然への注目も、神の暗号がそこに読み取れるから、という意識がありました。なお、人を動物に結び付けて自然主義に大きな影響を与えたのは進化論であり、ダーウィンの「種の起源」は1859年。(tieckP)

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