2012年8月23日

発がん性物質などの「基準値」のお話。

メッツコーラの発がん性がどうのという話でまたぞろ危険性だけ騒がれてるので、そもそも危険性とはなんぞやという話などを一席。 元ネタは畝山智香子さんの「安全な食べ物ってなんだろう?」とかそのへん。素人が飲み込んで吐きだした程度の内容ですが、居酒屋でドヤ顔でネタにするぐらいはできるかと。 不明な点があったらサーセン。コメ欄などで適宜訂正します。専門家の諸氏におかれましてはご指導ご鞭撻のほどオナシャス。
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ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

何かアレなんでコーラの発がん性の話、畝山さんの本の丸パクリですがちょっと書いておきますとですね。

2012-08-22 23:29:17
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

どんなものでも、それこそ水でも塩でも砂糖でも、摂りすぎると何らかの害になるわす。個体によって耐性が違ったりするんで量は一概には言えませんが、「これ以下なら症状が確認できない」とか「これ以上で100%死ぬ」とかそういう線が引けるわけです。実験上の数字なので例外はあるんでしょうが。

2012-08-22 23:32:01
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

毒物ではよくLD50というのが出ますが、これは「実験では体重1キロあたりこの量を投与すると50%の動物が死んだ」という数字です。これは種によって耐性が違ったり、摂取方法(経口とか吸引とか注射とか)によっても違ってくるんで、そういう記述が付されます。

2012-08-22 23:33:54
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

あくまで皆の関心は「人間の致死量」なので、一般にLD50つったら人間の致死量なんですが、こんなの人体実験しないと正確な数字がわかるわけないので、だいたい動物実験からこのへんが無難だろうって数字を出しています。あとは実際の中毒事件から類推したりとか。

2012-08-22 23:36:15
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

ただ、致死量なんて殺さないとわからんし、「半分死ぬ」数字がわかったところで、その量を投与しましょうって話をするわけでもないので、最近の動物実験反対の風潮もあって、最近はあまり細かい数字まで追ったり数字を洗ったりはしていないようです。

2012-08-22 23:39:21
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

で、それに対して「無有害作用量/無毒性量(NOAEL)」という数字があって、これは「実験では、この量をえても有害な作用を検出できなかった」という最大量です。

2012-08-22 23:43:43
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

ただこれは「一回に摂る量」と「長期に渡って取り続ける量」を考える必要があります。例えばビール30本飲んだら大抵の人が急性アル中になりますが、一日一本一ヶ月ならアル中にはならないでしょう。摂取形態によって効果が変わってくるので、あくまでその摂取形態で有害な影響が見られない量です。

2012-08-22 23:46:34
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

で、発がん性についてですが、発がん性物質も防護上は放射線と同じで「どんな小さな量でも摂取量に比例してリスクが増える」という考え方をします。実際には閾値があるくさいんですが、あくまで防護上なのでLNT仮説を適用します。このへん放射線と似ています。

2012-08-22 23:48:25
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

正確には「発がん性物質の一部」ですね。発がん性物質には、DNAに化学反応的な悪影響を及ぼす「遺伝毒性」と、炎症等の症状を起こしてその症状がガンに発展する「非遺伝毒性」というのがありまして、LNT仮説は前者にだけ適用されます。ていうか、後者には疫学上の閾値があります。

2012-08-22 23:49:59
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

まあ、ほとんどのいわゆる「発がん性物質」は遺伝毒性アリなんで、「発がん性物質=LNT仮説(稀に例外アリ」ぐらいに思っておけば間違いはないかと。

2012-08-22 23:51:17
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

で、例えば放射線の発がん性については、「被曝量/20Sv」というガン死率が求められますが、遺伝毒性についても動物実験でこのような数字が得られています。(物質により確度の違いはあると思う。)

2012-08-22 23:52:46
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

発ガンの場合は一般に慢性的な曝露によって起こるものなので(一遍にそれだけの量の毒物を摂ったら急性中毒で死ぬ)、「体重1kgあたり、その物質を每日何グラム摂取するとどれぐらいの確率でガンになるか」という数字が実験などから求められています。

2012-08-23 01:16:33
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

そこから、「この量を毎日摂ると100%発ガンする」という量を求めます。この量を「スロープファクター」といいます。

2012-08-23 01:17:32
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

動物実験で、「毎日摂取していると10%なり5%なりの確率でガンが発生する量」というのを求めます。LNT仮説に従えば、曝露量と症状発生率は線形比例しますから、それに対して10倍なり20倍なりしたものが「毎日摂取していると100%ガンになる量」が求まります。

2012-08-22 23:59:11
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

正確には「統計上95%の確からしさで、10%の確率で発ガンする量」ですね。ちなみにこの量をBMDL10と言います。実験によってBMDL5やBMDL0.5を求めたりする場合もあります。

2012-08-23 00:02:36
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

で、化学物質の規制値とか基準値の話です。

2012-08-23 00:04:53
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

人工の化学物質は、添加するのも添加量を減らすのも容易なので、かなり厳しい値を設定する場合が多いです。

2012-08-23 00:06:43
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

先ほど無毒性量の話をしましたが、動物実験での無毒性量に、種族の違いによる影響の違いを10倍ありうるものと仮定して、さらに個体差による影響の違いを10倍ありうるものと仮定して、「無毒性値の1/100」という数字を基準値にすることが多いようです。

2012-08-23 00:10:23
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

ですから、発がん性物質ではない農薬などの場合は、たとえ「基準値の5倍」が検出されたとしても、前述のように「無毒性値の1/100」が採用されているなら、まだ20倍ぐらいの余裕があるわけです。

2012-08-23 00:12:05
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

実際には、基準値がカツカツだったり、逆にかなり厳しい(安全よりの)数字だったりもするので一概には言えませんが、よくある「基準値をの数倍の○○が検出された」という話は、NOAELを見れば「健康に影響はない」場合が多いです。何万倍とかなら話は別ですが。

2012-08-23 00:14:17
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

では発がん性物質はどうかというと、これは無毒性量が求まらないので、先ほどのBMDL10の何分の一みたいなところで基準を引きます。

2012-08-23 00:15:20
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

ものすごく乱暴に言ってしまうと、「その物質を毎日一生摂り続けたときに、ガンになるのが100万人に一人以下ならリスクは極少、100万人に一人~1万人に一人なら普通、それ以上ならリスクは大きい」みたいなところで線が引かれる事が多いようです。

2012-08-23 00:18:58
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

東大阿呆の先生が「死の宝くじを引かせるのか」とか大層怒ってたみたいですが、そんなのずっと前からずっと引いてんだよって話ですね。

2012-08-23 00:20:14
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

コーラの4-MIの話で「カリフォルニア州では30μgが基準値」とか「30μgで10万に一人がガンになる」という記述をみましたが、この手の防護から考えるとこれはたぶん、「死ぬまで毎日を取り続けたときに」の話でそれも「体重1kgあたり30μg」ではないかと思います。想像だけど。

2012-08-23 00:24:03
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

尤も、発がん性物質には量の問題の他に「格」みたいな物もあります。IARCという組織が発表している発ガン物質の分類で、1(人間で発ガンが確認されている)、2a(発ガン物質の可能性が高い)、2b(発ガン物質の可能性がある)、3(発ガン物質かどうかは解らない)、4(発ガン物質ではない)

2012-08-23 00:27:27
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