Specula #3 「セカイ系という想像力」まとめ
世界観と物語は相関関係にあるのでは? RT @tokada: 前島:岡田としお『オタク学入門』=オタクは作品の差異、細部、引用に注目。大塚英志『物語消費論』=ガンダムを通じてガンダムの世界観を消費している。つまりオタクたちは物語を消費していない。 #specula2010
2010-07-17 15:12:37前島:オタク文化の現在。「けいおん!」などの日常系、空気系。「生徒会の一存」「俺妹」のようなパロディ的(楽屋落ち的)作品。「東方project」「ニコ動」のようなCGMのブーム。コミュニケーションが主題となり、創作すらもその過程のなかで行われている。 #specula2010
2010-07-17 15:15:36前島:セカイ系のムーブメントは終わったが、しかしそれが担っていたものの新たな受け皿は生まれていないのではないか。創作がコミュニケーション的に行われている現在、自意識、物語、批評性……=作家性はどこへいくのか? #specula2010
2010-07-17 15:17:43前島さんはやっぱ「話がわかりやすいオタク」という感じ。オタク的拘りとそういう自分や自分の周囲に対する客観性が絶妙。やっぱみんなオタクの生態や興味の対象は知りたいから、この語りがウケるのだろう。続いて黒瀬さんの現状認識・問題提起。 #specula2010
2010-07-17 15:21:52アートをサブカル的に図式化していくことで新しいあり方を捉えていくことの重要性。日本における現代美術も椹木さんによって「セカイ系」的に読解されてある程度図式化されたものになったのではないか。 #specula
2010-07-17 15:20:43ここでいうモノとは従来の作家性、個人に回収される作家性のメディア。情報とは誰にでもいつでもという、匿名性に回収されるメディア。 #specula
2010-07-17 15:30:07せっかく千葉さんが冒頭、第一回での「社交的な現在性」問題に言及したのなら、そこに接続した話もして欲しいところ。セカイ系にしろカオスラウンジにしろ、それを基盤に成立している気がするので、彼らからの岡崎さんへの応答が聞きたい。 #specula2010
2010-07-17 15:34:39黒瀬:感情移入装置を強引にアニメの文脈に乗せたのがエヴァンゲリオンだった。椹木さんも同じようにアートの文脈に図式化の装置を乗せたものだったと思っている。 #specula2010
2010-07-17 15:47:50黒瀬:カオスラウンジ宣言で言いたかったのは、モノと情報の対立をいかに解消するかということ。モノと情報が解離している現在、情報体、情報的身体としてのキャラクターが要となる。 #specula2010
2010-07-17 15:47:51池田:椹木さんは敗戦のトラウマを遠方に据えた物語性を持っている。敗戦から70年代までは近代化の理念が機能していたが、万博を境に虚構としてしか機能しなくなった。セカイ系はそういった形の遠近法が成立しないような特異性があるが、椹木さんはそれと違うのでは。 #specula2010
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