「あるがある」芦田宏直先生存在論講義プレまとめその1

あるとは何か(略 関連まとめ 「心はフィクションである」の続き http://togetter.com/li/360407
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後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 言い方が悪かったかな?心の解剖学的主体は身体の方にあり、その主要部位は脳である、という科学常識を言っただけ。

2012-08-26 17:29:54
後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 その見解、渡邊PC比喩で何度も何度も聞きましたが、脳の生物史的な進化を軽視した認識だと思います。一昔前のtabula rasa だよね、それ。

2012-08-26 17:35:26
渡邊芳之 @ynabe39

たとえば知覚や認知のように「身体が全体として実現している機能」もわれわれは簡単に「脳の機能」だと考えてしまいます。素朴に「脳の機能」と考えられていることのかなりの部分は実際には「身体全体の機能」です。 @wordblow

2012-08-26 17:36:45
渡邊芳之 @ynabe39

タブララサとは違いますね。われわれは生得的に多くの「心的」機能を持って生まれてきますが,その多くは社会的動物としての人間とともに進化してきたもので,もともとそれ自体が「社会的文脈と相互作用して機能する」ように形作られています。@123_euglena

2012-08-26 17:39:26
渡邊芳之 @ynabe39

ギブソンが言ったことの最重要ポイントは「知覚や認知は身体全体のシステムによって実現されている」「脳はそのシステムの一部であって,われわれがこれまで考えていたほど支配的な役割を果たしてはいない」ということです。

2012-08-26 17:41:31
後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 ははは。要するに、視点が異なるだけなの。科学者の方は、心の解剖学的構造(動的な意味の構造ね)に視点があり、そこを研究している、というだけの話。この構造にとって、外部入力はどういう形で作用するか。渡邊さんは、外部と構造との相互作用の心的コンテンツに視点がある?

2012-08-26 17:42:47
後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 人間以前の生物史を引きずっているわけです。

2012-08-26 17:43:46
渡邊芳之 @ynabe39

そもそもわれわれの体や脳を含めた臓器もすべて「われわれが生きている環境への適応」によって自然選択されてきたものです。われわれの脳がこのようなものになることを決定したのはわれわれを取り囲んでいる環境です。 @123_euglena

2012-08-26 17:44:28
渡邊芳之 @ynabe39

たとえばわれわれは身体運動などを「脳が指令を出して,その指令が神経回路を通じて筋肉に伝わり,それで手足が動いている」と考えていますが,ギブソンは「そうとも限らないんだよねえ」と言うことをいろいろな実例をあげて論証していきます。

2012-08-26 17:50:52
渡邊芳之 @ynabe39

それでギブソンは「身体運動のほとんどは体の隣接した部分の協調動作が環境と直接相互作用して起きていて,脳はそれに細かく命令を出しているというよりは,各部分の間を柔らかくつないでいるのだ」というわけです。

2012-08-26 17:53:43
渡邊芳之 @ynabe39

こういうギブソンの考えを知るには(少し古い本になってしまいましたが)三嶋博之さんの「エコロジカル・マインド」(NHKブックス,2000)がおすすめです,と書こうとしてAmazonを見たらなんと絶版!。

2012-08-26 17:56:06
渡邊芳之 @ynabe39

なんでこういういい本が売れないかなあ。

2012-08-26 17:56:39
後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 社会文化的文脈という場合、普通は、個人の個体発生史についていうものだと思ってきました。

2012-08-26 17:58:55
渡邊芳之 @ynabe39

ギブソンの考えも「知覚はなんのためにあるのか」「知覚の目的と関係するどのような適応によって知覚が進化してきたか」が基盤になっています。

2012-08-26 18:01:00
渡邊芳之 @ynabe39

心理学者が「社会的○○」という言葉を使う場合にはそれは「2人以上の人間がいる環境で生じる○○」という意味です。「文化的」はそれがもっと大きなコミュニティに歴史的に共有されている場合を指すことが多いです。 @123_euglena

2012-08-26 18:02:53
渡邊芳之 @ynabe39

まあギブソンの著書は生前に出た3冊とも日本語訳が揃いましたし細かな論文も集められて翻訳されていますから,ギブソン自身が書いたことを読んだほうがいいかもしれません。どの本も翻訳の程度は比較的高いです。

2012-08-26 18:05:14
渡邊芳之 @ynabe39

電子書籍にもっとも期待しているのはこういう絶版とか品切れが少なくなることだよねえ。

2012-08-26 18:10:14
渡邊芳之 @ynabe39

あとiPadで論文を読む時に(これに最近まで気づかなかったのはほんとに恥ずかしいのだが)文中の知らない単語を選択すると辞書で調べることができるのには驚いた。これはほんとうに大変な時代がきたと思った。いまさらながら。

2012-08-26 18:20:43
後藤 健 @123_euglena

いや、僕自身のTW読み返したら昨晩⇒なことが!今朝(昼?)渡邊さんが真っ先に反応したのが⇒。やっぱし、昨晩は書くべきでなかったかな?本題を片付けてからという意味だったんだよ。QT @123_euglena @ynabe39: これには、今、反応しないでね(メモです)。

2012-08-26 18:24:47
渡邊芳之 @ynabe39

昔は「夏目漱石の小説に○○という言葉がどこで何回使われているか」みたいなことを数えて整理すると「研究」と言われた。いまはそんなことは検索機能で瞬時にできてしまう。

2012-08-26 18:26:09
渡邊芳之 @ynabe39

「コンピュータが代替することで人間の仕事がなくなる」のは研究の世界でも実際に起きていることだ。

2012-08-26 18:27:56
後藤 健 @123_euglena

@ynabe39 こういう、後藤の考え方はすべて分かっている、というようなものいいはやめて欲しいな。「意味しかなくて」ってどういう意味なんだろう?全体を部分に分ける分析作業を否定しているのかな?生物学的知識なく生命を総合的に理解する方法があるとでも?

2012-08-26 18:50:06
渡邊芳之 @ynabe39

@123_euglena 先生の言い方を真似ただけですよ?

2012-08-26 19:00:31
渡邊芳之 @ynabe39

「部分の要素に還元してそれぞれを分析し、それを総合する」という「還元主義」は自然科学の基本的な方法ですしその成果がいまの科学です。しかし還元主義ではわからない「全体」があるということは特に生命科学では私などが言わなくても常に言われることだと思います。 @123_euglena

2012-08-26 19:05:05
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