大木さん「やたらユニットが細かく、独立戦車大隊まで再現されている、というのがよいのか。ポエニ戦争のゲームでも象とかそういうものを全部含めるのではなく、どこを切り捨てるかという判断がされているのでは」
2010-07-17 15:11:37大木さん「細部を積み重ねて全体を見るというのは80年代のモンスターゲームの考え方。シナリオはうまくいったりするが、キャンペーンではそうでもないこともある」
2010-07-17 15:14:43鹿内さん「全体像、というのはそもそも難しいのでは。人類の誕生、文明の誕生からさかのぼるわけにもいかず、どこかで切らなければならない」
2010-07-17 15:16:53高梨さん「ロマンとしてのゲーム。いいゲームというのはロマンである。SLGの面白さ、ゲームとしてのよさ、プレイしての楽しさを考えた場合、ゲームのロマンって?」
2010-07-17 15:19:47鹿内さん「軍事的課題とその解決は一方向では面白くなく、そのどれを選ぶかを互いに競うところが面白いと思っている。歴史どおりが面白い、というのもわかる。SLGが作品であり解釈。それに共感できたりできなかったりする」
2010-07-17 15:20:47鹿内さん「SLGの批評って何か。その人がSLGをどう見ているか、でもある。最初の基準を明確にせずに評価するとわかりにくくなってしまう。ロマンとか歴史どおりとかをよしとするのもわかる」
2010-07-17 15:21:48高梨さん「歴史どおり、といっても、無理矢理そうなるのもあるし、考えた挙句そうなっちゃうのもある。後者は良くできていると思うが、1回付き合えばそれでいいやと思ってしまう」
2010-07-17 15:22:34大木さん「SLGは軍事的合理性が通用する局面では本よりよいメディア。哲学や軍事的合理性を超えてしまった部分では厳しいときがある。ガダルカナルとかは大丈夫だけれど、昭和19年以降だとよいゲームがないんじゃないかと」
2010-07-17 15:26:13大木さん「絶望感を味わえるゲームがいいゲーム(場内笑)。作戦研究を嫌いと書いたのは定石研究ではないかと思うから。増援をどこにおけ、というのは解が1個しかないゲームの話ではないのか」
2010-07-17 15:29:52大木さん「SLGで計算ができちゃうのはおかしくないか。パズルなのか戦争シミュレーションなのかと思ってしまう。実際にはいくら兵力を集めても安心できないんじゃないか。ゼーロフですごく大軍が投入されるが、そういうものなんじゃないか」
2010-07-17 15:31:43大木さん「いくらつぎこんでも勝てるかどうかわからない、というのが絶望感。ゲームをやりこむのではなく、初見で「これでどうやって守るの?」というような絶望感が好き。その中でどう切り抜けるかが楽しい」
2010-07-17 15:32:40鹿内さん「作戦研究にはそもそも戦略が不可欠。たとえば第1ターンにここで5:1というのは、次にどういう展開にしたいか、という考えに基づいている」
2010-07-17 15:34:14