「墨だまり」「すみとり」について

印刷すると文字の内側のカドにできるインクのにじみ。これを避けるための対策も古くから行われてきました。英語で言うinktrapに相当する日本語もいろいろあり、同じ単語が複数の意味に使われるなど混乱しています。
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なんでやねんDTP/おぢん @works014

これは手動写植機の文字盤でもありましたよ(ごく一部の書体…ある時代の技術的な制約かも)…切り込み… RT @koikekaisho: @KAN0U さんが、inktrapのこともいうとリプくれたけど、欧文書体の場合、墨だまり防止に切り込みを入れる形なんで、これもズレがある…

2012-08-23 18:15:23
カムイ @hakubaouji

@works014 @koikekaisho @KAN0U 一部じゃないですよ、切り込みは。ゴナLやM。岩田新聞明朝や欧文で言えばユニバースとか。名前知らないけどユニバは角にヒゲ見たいのも付いてたよね。結構ありましたよ。当時片っ端しにデカクしてトレースしてたからw

2012-08-23 18:20:33
なんでやねんDTP/おぢん @works014

@hakubaouji そうでしたか、申し訳ありません…目立たないですね…モリサワの細ゴだったかは印字・現像後もそれと肉眼で判別がつきましたので…もちろん文字盤も一目瞭然でした… @koikekaisho @KAN0U

2012-08-23 18:24:28
カムイ @hakubaouji

@works014 だからそういう細かい処理が出来ていなかったBBB1やMB系(101除く)は嫌いだったんですよ〜ww ユニバースはホント勉強になりましたw @koikekaisho @KAN0U

2012-08-23 18:27:23
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@longvillage さんが説いているような、起筆を表現するデザインを墨だまりというケースはかなり多い。が、私はこれも筆押さえという派。父の三画目と同じ。

2012-08-23 18:15:56
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

書道の場合、筆の根本が墨で固まることと、折れる画で紙に墨が溜まって乾きにくいことの二つの意味。良くないことだが、後者を効果的にも使えるようだ。

2012-08-23 18:19:10
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

活版印刷では、交叉する画でインキがはみ出して不安定な汚れを起こすこと、またそれへの対策…となるのかな。その処理をした活字の原字をデザインとしてオフセットの文字に転用することもあって…

2012-08-23 18:22:59
正木香子/文字の食卓 @mojisyoku

TLで思わぬ波紋をよんだ? 墨だまり問題、ご指摘を拝見して、私の解釈では限定的すぎたと反省しまして、でも私にはたぶんついていけていないところもあるので(`-д-;)ゞ表現を無難に直してみました。今後ともアドバイスいただけたらありがたいです。http://t.co/tgnzxj97

2012-08-24 21:40:07
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@mojisyoku 元ネタの問題ですから「食卓」は悪くなかったんですけどね。

2012-08-24 21:54:55
正木香子/文字の食卓 @mojisyoku

@koikekaisho ありがとうございます(>_<) それにしても定義が難しい不思議な言葉なんですね。

2012-08-24 22:04:47

明朝体の画数表現としての「墨だまり」について

長村玄 @longvillage

@koikekaishoいま帰宅して拝見しました。私は縦画や左ハライの起筆につくるコブを墨ダマリと呼び,又の2画目など右ハライ起筆に付く修飾を筆押さえとしていますが,ここでいう墨ダマリを筆押さえと呼ばれていますか? http://t.co/OjjTLOOn

2012-08-23 23:55:54
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@longvillage はい、この図の左の単独の起筆は皆筆押さえと呼んでいます。問題は横画に接して起筆する丁のような場合で、昔これを墨だまりと教わったような気がします。ただ、これも起筆の表現で、技術上の処理ではなさそうなので筆押さえにまとめてもいいかとも思います。

2012-08-24 00:06:36
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

活字が手彫りの種字から作られていた時代の専門用語は明確に定義されていないというか文書化されていないので難しい。昭和30年代の記録を見ても用語の不統一で誤解を生じている。

2012-08-24 00:18:26
長村玄 @longvillage

@koikekaisho なるほど。たしかに起筆で筆を押さえた形の表現ですから納得感はあります。ただ,「筆押さえの有無は新旧の字体差,墨ダマリの有無はデザイン差」といった区分がしやすいのが,用語を分けるメリットかとも思っています。

2012-08-24 09:18:16
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@longvillage 起筆墨だまりは画数確定の根拠となるので、筆押さえより字体差寄りだと(笑 筆押さえも右払い、入屋根、八屋根と細かく分類する羽目になってますし^^;

2012-08-24 09:36:57
aisasaki @mashcosan

@koikekaisho @longvillage 横からごめんなさい。改刻の秀英明朝はかなりこまかく墨だまりつけました。うちの字体担当の宮田が、小池さんおっしゃるように画数判定をはっきりさせたかったようです。逆に起筆のおさえなどはデザインなので、優先度下げました。

2012-08-24 09:42:50
狩野宏樹 @KAN0U

@mashcosan @koikekaisho @longvillage 敝に従う字に全て打ち込みをつけた本文書体は初めてでは? 丁寧なお仕事されてますね。(3つ並んだ「蔽」の左はCID 3603(jp90)、右は13505(jp83)) http://t.co/xJTxTxlB

2012-08-24 11:51:42
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写植における「スミ取り」の存在意義について

大曲 都市 @Tosche_J

インクトラップは日本語だと「墨取り」と習ったと書いたことがあったが、あれは正しくは「隅取り」であり、しかもインクの溜まりを取り除くのではなく、写植の感光の甘さから生じるボケを防ぐために隅(角)を取る(確保する)ためのものであった。どちらも結果は同じだが原理までは共通しない。

2012-08-29 10:40:11
大曲 都市 @Tosche_J

隅取りはなにもカウンターを深く削り込むだけではなく、黒い側の角を出すためにも用いられる手法。欧文のセリフも基本的には碑文に当たる日光の落とす影を最大限に活用するために付けられた物なので(前後の説明を省きすぎではあるが)、隅取りは原理的にインクトラップよりセリフに近い。

2012-08-29 10:50:27
きえだ ゆうすけ(清閑堂/ハクバオウジ)@『数式組版』ラムダノート @p_typo

「スミトリ」を「隈取り」と書いてまずいのは,「くまどり」があるから説.

2012-08-29 11:19:55
窮狸校正所 @mori_taksi

@p_typo インキを引き込むから「墨取り」?

2012-08-29 11:23:03
藤田重信 @Tsukushi55

@Tosche_J インクだけでなく当時の写植自動機の高速回転円盤文字盤にストロボ照射印字ですので、レンズ収差ボケ+ブレ対策。 とにかく画像下段12Qではスッキリですね。 ユニバースはハース社写植用に習ってヒゲを付けた。 http://t.co/rXeEhYVu

2012-08-29 11:45:20
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藤田重信 @Tsukushi55

@koikekaisho @tosche_j 写研見本帳の ISNMKLB(岩田新聞明朝)でした。

2012-08-29 11:53:21