Tzさんによる出生前検査と陽性的中率の説明

自分の勉強用です。 中身は精査していません。
3
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:1】まず感度と特異度の解説。 陽性・陰性の二項で判定を行う検査を受ける人(全受検者)たちは、当然、検査陽性群、検査陰性群に分けられることになります。 しかし、どんな検査も絶対はないので、検査陽性群の中にも検査陰性群の中にも間違いが含まれることになります。

2012-08-30 12:50:37
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:2】そこで、検査「陽性」で本当にその「病気である人」を、「真陽性」、検査「陽性」で本当はその「病気でない」人を「偽陽性」 検査「陰性」で本当にその「病気でない人」を「真陰性」、検査「陰性」で本当はその「病気である」人を「偽陰性」と名づけます。

2012-08-30 12:51:22
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:3】感度とは、本当に「その病気である人」のうち、どのぐらいの人がその検査で「陽性」となるか、という割合の事です。 感度=「真陽性」数/「その病気である人」数。ちなみに「その病気である人」数=「真陽性」+「偽陰性」ですね。

2012-08-30 12:52:04
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:4】特異度は本当は「その病気でない人」のうち、どのぐらいの人がその検査で「陰性」となるか、という割合の事です。 特異度=「真陰性」数/「その病気でない人」数。ここで「その病気でない人」数=「真陰性」+「偽陽性」ですね。

2012-08-30 12:52:57
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:5】ここで、感度も特異度も、「その病気である人」数と「全受検者」との比(有病率)とは全く関係ない事に注意してください。 感度も特異度も、検査をする集団構成に関係なく、検査によって一定だという事です。 後で重要になります。

2012-08-30 12:53:52
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:6】さて、あなたがある検査を受けたとします。その結果が「陽性」である時、(そして検査に絶対はないという事を知っている時) あなたは何が気になりますか? 「陽性と言われた人」のうち、「本当にその病気である確率」はどのぐらいか?ではありませんか?

2012-08-30 12:54:59
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:7】これを、「陽性的中率」と言います。 「陽性的中率」=「真陽性」数/「全ての陽性」数。「全ての陽性」は「真陽性」+「偽陽性」ですね。

2012-08-30 12:56:24
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:8】さて。ここで一度、100人に感度90%特異度90%の検査を行う事を考えてみましょう。

2012-08-30 12:57:17
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:9】ケース1:その100人のうち20%(20人)が「その病気である」とします。 この時、真陽性は18人、偽陽性は8人、真陰性は72人、偽陰性は2人です。 ということは、陽性的中率は18人/(18人+8人)≒69.2%です。

2012-08-30 12:58:02
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:10】ケース2:その100人の内、10%(10人)が「その病気である」とします。 この時、真陽性は9人、偽陽性は9人、真陰性は81人、偽陰性は1人です。 ということは、陽性的中率は9人/(9人+9人)=50%です。 あれ?

2012-08-30 12:58:59
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:11】そう、あなたがこの検査で「陽性と言われた時」に最も気になるであろう、「陽性的中率」は、実は、「あなたが属する集団にどのぐらいいるか」=「有病率」に左右されるのです。

2012-08-30 12:59:51
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:12】さて、やっと本題に入りましょう。 あなたが今から件の検査を受けるとします。 検査会社のページに感度と特異度が載っています。 http://t.co/Fga6ef6s 21トリソミー検出の感度は99.1%、特異度は99.9%、とあります。

2012-08-30 13:00:53
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:12】ところで21トリソミーの有病率ですが、母親の年齢によって変化することが知られています。 例えばこのページ http://t.co/d744KX7M の物を採用してみましょう(あくまで参考。出生と発生には差があります。良い表があったら教えてください)

2012-08-30 13:03:02
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:13】ここから20歳、30歳、35歳、40歳の試算をしてみます。 20歳:39.3% 30歳:51.9% 35歳:72.2% 40歳:90.0%

2012-08-30 13:04:14
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:13】どうでしょう。感度・特異度から受けた印象と随分違うのではありませんか? あなたが30歳でこの検査を受けて陽性である時、およそ半分の確率で、その子はダウン症候群を持っていません。

2012-08-30 13:05:43
Tz @Tzweet

【出生前検査と陽性的中率:14】ここから何が倫理的であるかなんて、(僕個人の考えはありますけれども)何も言えません。 でも、知っておかなきゃいけない事ではあると思います。(連続ツイート終了)

2012-08-30 13:06:52
Tz @Tzweet

うーん、結局かえってわかりにくかったかもしれぬ。ツイッターで書くようなことじゃないと言われれば、その通り

2012-08-30 13:09:08