相愛大学(2012.8.29〜31)内田樹先生による集中講義「みんなの現代霊性論」

聴講生の感想などをまとめました。
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佐藤友亮 @Satoh_kun

【ちょっと訂正】 内田先生が、「人間」と「非人間」の空間的モデルを黒板に書いたとき、「これはあくまで便宜上の図です」とおっしゃったのが、講義の最後にぐるっと回って自分の中に立ち上がって来ました。

2012-08-31 10:35:25
光嶋裕介 @yusuke_koshima

【内田樹先生の講義・対談ノート】韓国の朴先生が13年半、無罪の罪で投獄されていた間に日本語を勉強したお話から始まって、そこから「自分の生き方に対する自信」が放つ「佇まい」について講義は始まった。霊的な活動の低下は「知らないはずの事を知っている」というセンサーの劣化が背景にある。

2012-08-31 10:27:33
青山ゆみこ @aoyama_kobe

相愛大学『みんなの現代霊性論』最終日に向かうなう。TLでは、聴講生による講義ノートが散見。私もこの3日間は、自分にとってのすごいとこに繋がりそう。という「根拠のない自信」を確信。霊性を考えるとき、自分をどの時間軸に置くかで、意識がずれて、身体の感覚まで変わることにも気づきました。

2012-08-31 11:06:11
内田樹 @levinassien

おはようございます。今日で集中講義も最終日。鷲田清一先生を迎えて「他者との出会い」ということについてお話しします(たぶん)。三日目でようやく第一日の「先駆的直感」の話と第二日の「歩哨」の話とが「外部から到来するものへの開かれと可傷性」というテーマに収斂する予定です(希望的観測)

2012-08-31 10:54:33
内田樹 @levinassien

昨日「外部から到来する理解も共感も絶したものが善であるか悪であるかを判定する基準はあるのですか?」という質問を受けました。すごい。泉下のレヴィナス先生が聴いたら遠い目をされることでしょう。お答え。「基準」はありません。でも、わかるんです。感度を上げれば。

2012-08-31 11:08:19
内田樹 @levinassien

レヴィナス先生のお言葉を引用します。「私たちが論じているのはそれを受け入れるものに、それから逃れたり、それについて分析したりする時間を与えない善である。」(『タルムード四講話』)。それから「逃れられない」となぜ私たちは感じるのでしょう?それはそれが「自分宛て」だからです。

2012-08-31 11:10:49
内田樹 @levinassien

「善」と「悪」を隔てるおそらく唯一の指標は「善は固有名に宛ててられる」が「邪悪なもの」からのメッセージは「不特定多数にばらまかれる」ということです。遠くにいる恋人からの使信とスパムメールくらいに違うんです。固有名に宛てられたメッセージはそれ自体が「祝福」だから、わかるんです。

2012-08-31 11:13:04
内田樹 @levinassien

悪は匿名的であり、それは「不特定多数」に拡散することを望みます。誰だっていいんです。頭数さえ多ければ。だから、悪の切迫からは「あなた以外の誰もこのメッセージを理解しないだろう」という懇請の声は聞えてきません。

2012-08-31 11:14:56
内田樹 @levinassien

「私こそがその宛て先である」という感覚、「呼びかけられているという確信」がレヴィナスがvisageという術語に託した意味ではないかと僕は思います。メッセージのコンテンツがまったく理解できなくても、メッセージの宛て先が自分であることはわかる。だとすれば、それはすでに祝福なのです。

2012-08-31 11:16:59
内田樹 @levinassien

「宛て先」とは「あなたがこのメッセージを受信してくれなければ、メッセージは誰にも届かず空中に消え、忘れ去られてしまう」ということです。それは宛て先に「存在してほしい」と切望します。ですから、「メッセージの宛て先である」ということは「すでに祝福されている」ということなのです。

2012-08-31 11:19:24
内田樹 @levinassien

というような話をする予定でしたが、ツイッターに書いちゃったので、これが「結論」で話を済ますわけにもゆきませんね。困ったな、書くんじゃなかったよ。

2012-08-31 11:20:59
湯浅和海 @NekodanceArthur

@akismile 興味深い夢ですね。ちょうど昨日、相愛大学での集中講義で、「お掃除」について内田先生が少し言及しておられました。人間が生きている場所は、不可避的に絶えず汚れていくわけですが、その中で人が人らしく生きていくためには、誰かがお掃除をしないといけません。

2012-08-31 14:46:57
julie部第一号✨✨ @juliebudai1go

鷲田先生は、レヴィナスの『全体性と無限』を引用されながら、「最少のものの中に無限大が含まれる」それは「顔」であると。知らないものとの遭遇は、セレンディピティの知でもあると。 #相愛大學鷲田先生

2012-08-31 16:00:43
光嶋裕介 @yusuke_koshima

相愛大学にて「みんなの現代霊性論」三日間の講義&対談、打ち上げ、だん。森田くん、平川さん、鷲田総長という内田先生との極上リレーを目の前で体験できて、たくさん宿題をもらった気持ちでウズウズ、ウキウキ、ワクワク、しています。このバトンを温度差なしで、しっかりと繋げていきたいものです!

2012-08-31 20:14:39
光嶋裕介 @yusuke_koshima

今日、鷲田総長のキルケゴールに胸ぐら掴まれるようにして読んだ、内容が二割しか分からなくても、得した気分になる、そして、人生の愛読書としていついつまでも再読するお話を聴いてアーレントの『人間の条件』を無性にまた読んでみたくなった。僕にとっての、最も挫折感が強い本。

2012-08-31 20:47:20
光嶋裕介 @yusuke_koshima

本当にヒントを沢山いただいた3日間でした。一見背反するもの同士が実は表裏一体で、似ているということ、自己肥大と共身体形成、シグナル、知らないはずのことを知っていることなどなど、レヴィナスの読み方が多様であるように、内田先生自身のお言葉も実に多様に解釈できる豊かさを包含している。

2012-08-31 23:43:31
takayuki kondou @takayukixxx7

相愛大学にて「みんなの現代性霊性論」だん。先生方につられ、頭がブィ―ンと回転する音が聞こえるような爽快感と、とにかく笑いまくった3日間でした。それにしても凱風館メンバーの皆さんが羨ましいぜ。俺もあの中に入りたいワン。

2012-08-31 20:42:39
木村 譲 @yuzuru_kimura

夏休み最後を相愛大学で行われた「内田樹 現代霊性論」に三日通って、脳に刺激を供給。楽しかった。三十数年ぶりに講義を聴いてノートをとってみた。それだけでも新鮮。良い機会に出会ったなぁ。

2012-08-31 22:26:01
三島邦弘 @mishimakunihiro

相愛大学での内田先生の講義、最高に面白かったです!最近ずっと考えていたメディアの役割についても多大なるヒントをいただいた。「宛て先」をもったメッセージを発する。完全なる媒介者に徹する。一見、背反するこの二つを同時に満たす。そこにメディアの本質があることがわかりました。あとは実践!

2012-08-31 23:38:07
平松邦夫 @hiramatsu_osaka

こんばんは。相愛大学の集中講義、初日は参加できませんでしたが、2日目と最終日に受講できました。最終日の鷲田清一さん、いきなり大爆笑の渦。哲学の難解な言葉が如何にわけがわからないからカッコ良く聞こえるかを例をあげてのお話。その時点で内田ワールドと鷲田ワールドが見事に融合し始める。

2012-09-01 01:25:05
平松邦夫 @hiramatsu_osaka

相愛大学の集中講義は去年が中沢新一さんを講師に、今年は内田樹さん。釈徹宗教授曰く、「公開講座に本当に多くの応募があり、抽選で参加して頂くのが続いています」とのこと。当日来られない方をある程度見越して定員以上の当選案内をしているそうですが、今日は200人を超えてました。

2012-09-01 01:31:54
平松邦夫 @hiramatsu_osaka

以上、雑駁な私なりの2日間受講生の記録でした。相愛大学の皆さん、会場にいらした皆さん、ありがとうございました。

2012-09-01 01:58:16
うみちゃん @miyuhomi

承前) 講義の中で、内田樹さんも指摘されていたが、会場となっている相愛大学のある咲州(さきしま)って、神社仏閣がない。陸の孤島のよう。

2012-09-01 01:36:59
佐藤友亮 @Satoh_kun

内田樹先生の集中講義「現代霊性論」(@相愛大学)。とても面白かったです。色々なことが頭に浮かんできますが、現段階で特に印象に残っている二つの言葉は「歩哨」と「祝福としてのメッセージ」です。「歩哨」のお話には、ミーツでの街場の現代思想の頃から繰り返し接していますが、今回はぐっと身体

2012-09-01 06:43:35
佐藤友亮 @Satoh_kun

にしみ込んできました。やはり凱風館での活動が始まった事が大きいように思います。「他人の耳には届かない、非人間的なものの声を聴く事が出来る人間がいる。歩哨とはそのような能力を持った人間である。歩哨の仕事は、非人間的なものから人間を守る事である」。

2012-09-01 06:48:01