確率的影響と確定的影響

ICRP 60 から抜粋
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Seiichi Ushikubo @sushikubo

確率的影響:1個あるいは少数の細胞の死は、多くの場合組織中に何の影響も生じないであろうが、最終的に悪性腫瘍となる遺伝学的変化または形質転換のような1個の細胞の修飾が、重大な影響をもつことがあるかもしれない。これらの影響は確率的となづけられた。ICRP pub60 B24より。

2012-03-17 06:29:12
Seiichi Ushikubo @sushikubo

確定的影響:ヒトにおける確定的影響は、生きている細胞の増殖では補償できないほど多量の細胞致死をおこすような、組織の全体的または局所的照射によって起こりうる。ICRP pub60 (B27)

2012-03-17 06:31:25
Seiichi Ushikubo @sushikubo

高LET放射線に対する曲線は、次の式で表される。S = e^(-D/D0)、この式においてS=生存率、D=線量、D0=生存率37%における線量すなわち勾配の逆数である。ICRP pub60 B29

2012-03-17 06:35:22
Seiichi Ushikubo @sushikubo

低LET放射線に対する曲線は、次の生存率で与えられる。S = 1 - (1 - e^(-D/D0))^n。ここで、nは線量ゼロにおける外挿値、D0は生存曲線の指数関数部分の勾配の逆数である。ICRP pub60 B29

2012-03-17 06:39:07
Seiichi Ushikubo @sushikubo

線量が0から5 Gy の間の最初の領域は、多くの生物系では、致死事象の平均頻度(F)に関する線形二次方程式のして知れれている次の式によってもっとよく表現することができる。F(D) = αD + βD^2。

2012-03-17 06:41:44
Seiichi Ushikubo @sushikubo

確率的影響:一般的結論は、高線量高線量率での線量反応関係はほとんどの生物系において線形二次の形らしいことであった。しかし低線量率での低線量被ばくでは、反応はしばしば線形二次反応の低線量域で期待されるように事実上直線である。ICRP pub60 B55

2012-03-17 06:46:56