- moritapodesu
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その前にこれをやっておかなければならんだろう。小野&古藤 #好きなコンビ上げて共感したらRT いや、早乙女も好きだけんどもね。やはり古藤にはまた戻ってきてほしいよ!
2012-09-04 22:40:41さて、『六とん』である。これと東野圭吾の『名探偵の掟』などを同列に語る人がいる…がだっ!これは大きな間違いである!あっちは本格ミステリを皮肉るという意味合いであり、こっちは「単なるバカ」である。笠井潔曰く「ただのゴミ」が最高の褒め言葉なのだ!では語っていこう。
2012-09-04 22:42:46まずはお気に入り。「しおかぜ17号四十九分の壁」。これは国内作家Mなどの作品にある、「逆叙述トリック」を一番最初にやった作品と言えるのではないだろうか!(声を大にして)
2012-09-04 22:46:04叙述トリックが「作中人物は全てを知っている(あるいは見ている)が、読者には隠されている」ということを本質として語るならば、逆叙述の本質は「読者は知っているが、作中人物は知らない(あるいは勘違いしている)」ということになる。その水準を「しおかぜ~」は巧くクリアしている。
2012-09-04 22:47:26わたしはあの県生まれなので、オチは速攻で気づいた。しかしだ!しかし登場人物である小野は気づかず、アリバイ物の定石を踏んで、時刻表と格闘したり、現地へ赴いたりする。それが「おかしみ」を誘うのだ。コントで言うとアンジャッシュのすれ違いコントや、昔だとドリフの「志村うしろー」に通じる!
2012-09-04 22:51:11あれこそアンチ時刻表トリックにして、逆叙述トリックという見事な決まり手ミステリなのである!(断言) あれが無ければ、国内作家Iのアレや国内作家Mのアレも無かった!(暴言)
2012-09-04 22:53:53さて、アリバイ物ばかり続くが、次は「丸ノ内線七十秒の壁」を語ろう。かつてミステリのトリックは「ただの机上の空論」だの「文字で書かれた数学」だのという扱いをうけてきた!しかしトリックが実践可能かどうか、それを確認するためだけに実行に移した作者がほかにいただろうか!否!いない!
2012-09-04 22:57:47『虚無への供物』の中に登場するある登場人物はこう言った。「何か面白いことはないかなあとキョロキョロしていれば、それにふさわしい突飛で残酷な事件が、いくらでも現実にうまれてくる」←わたしは彼にこう言いたい。それなら、蘇部タンを見習えと!
2012-09-04 23:07:04そう!トリックは死なぬ!作者がそれをやっちゃったんだから!そういう意味では、この短編は、あとがきまで読んで始めてわかる、メタアンチアンチバカミスというべきではないのか!嗚呼蘇武タン!貴方はどこまで蘇部タンなのと!あの著者近影を見たまえ。あのおっさんがアレしてる姿を想像したまえ!
2012-09-04 23:07:34「ガッツ石松!ガッツ石松!」本格ミステリ作家を含め、創作者はつねにレーダーを張り巡らしていなければならない。そう、日常のどこにアイデアが隠されているかわからないかである! だが、そのアイデア一発では回避できない問題もある。伏線の妙、所謂演出力である。
2012-09-04 23:12:32大きなトリックを思いついたとしても、それをどう演出するかによって大衆に受ける度合いは変わってくる。かの元ネ…ゲフン!島田荘司でさえも『占星術~』のあのトリックだけでは不安に思ったのか、きちんとした謎で演出できていた。「音の気がかり」はそんな演出力を生かしきれた作品と言えよう。
2012-09-04 23:18:05次!やっときたきた表題作の「六枚のとんかつ」!これは見事な一品である。さて、ここで皆様に聞くが「とんかつ」という料理。どのようなものを思い浮かべるだろうか。茨城産の高級梅山豚!山形産の庄内豚月山豚!そのような芳醇なロースでとんかつを作りたい!そのような欲望もあるのではないか?
2012-09-04 23:23:55あ、さっきの豚のつづきだよ。そう!高級な豚肉を思い浮かべる人もいるだろう!しかしだ!とんかつは下品で良いのだ!下品だが頼もしい!それがとんかつという庶民に愛される料理なのだ。近所の閉店間際のジャスコで買ってきた脂身ばかりの安い豚ロースで作る!それが美味い!そして頼もしい!
2012-09-04 23:28:22そんな、頼もしくも下品であるのが「六枚のとんかつ」なのである。『占星術~』をまんまパクっちゃった某孫の漫画にはできない芸当!こっちはアリバイ工作じゃ!これこそ見事な応用であり、オマージュであり、パロディといえるのではないか!?んん!あっちは高級牛肉のステーキだけど…。
2012-09-04 23:30:47さて、『六とん4』の、新たな芸術(音楽)ミステリの境地を切り開いたのではないかと思われる、「新×××殺人事件」や、案外伏線の貼り方が上手くてムッとさせられる「ひとりジェンカ」辺りはまた今度語ることにしよう。今回は『六とん』のステマだったから。
2012-09-04 23:42:08最後に蘇部タンに言いたい。最近の「六とんシリーズ」、文章もこなれてきて、伏線の貼り方も結構、上手くなって…ちょっと…そういうのは求めていないって!あの下品だが頼もしい初期ノベルス版が良かったんだよ!!!以上ッ!
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