銀河漂流バイファム感想
さて、最終回だが……素晴らしいじゃないか。ゼーガ以来に泣かされるエピソードへ出会った。(最終回に関してはガオガイガー以来かと)
2012-10-03 21:51:38名無しが一番泣いた所はカチュアとジミーが11人と別れるエピソードであり、ケンツが彼らの船を追う描写である。
2012-10-03 21:54:04ケンツが泣く描写は確か15話以来だと思うが、それとはやはりシチュエーションが違う。シャロンのもとに抱きついて泣く描写に関してはシャロンの「くそったれ……」という画面に良く表れているかと。
2012-10-03 21:55:12そして最後の紙飛行機だが、この展開を考えついた方は天才か何かだろう。主砲から放たれる紙飛行機の発想は映像としての美しさや「君はス・テ・キ」の起用もあって実にすばらしい。
2012-10-03 21:56:33あぁ。OPから毎回出てきた紙飛行機はここに結び付いたのだろうか。1枚だけとは違い大勢の紙飛行機がククトニアン側の艦へ従うように飛ぶ所は13人の子供たちを現すかのようだ。
2012-10-03 21:57:45そして地球へ帰る所で終わりな訳で、彼らのエピローグはないようだが、これで全然良かったとは言うまでもない。
2012-10-03 21:58:13そんな訳で以前書こうと思って書きそびれた各話感想についてと総評について。以前91点と評価した訳だがその事についても色々。
2012-10-03 21:59:01脚本とキャラクターについては、やはりハードな世界観でありながら逞しく生きる子供たちの成長の物語かなと。後半での路線変更が若干響いているところがあったが全体としては陽性な雰囲気が強い作品だったのではないかと。
2012-10-03 22:01:04ただストーリー面においては5ではなく4である。これに関してはやはり後半の路線変更によるものが大きい。前半までの親に会いに行く事のみで物語を続けることはやはり苦しかったのだろうか。
2012-10-03 22:03:17正直ククトニアンの事情についてそこまで深く掘り下げる必要はなかったと思うし、後半では前半と違ってわかっていない、案外負の面もある大人たちも描写されてしまっていた気がする。
2012-10-03 22:04:37先ほどベタ褒めした最終回にも「最初から攻撃を仕掛けてきていまさら和平とかないよな~」とか言っている兵士がいたので、その点では最終回にも若干後遺症が残ってしまったのかもしれない。
2012-10-03 22:05:24またククトニアンのキャラが登場する事と展開から13人の子供も後半での扱われ方が若干不憫になってしまった面々がいたかも。特にペンチは序盤から危惧していた事が現実になってしまったようである。
2012-10-03 22:06:36ただ、それでも13人の子供の描写については頑張っていたという事が正直なところである。何とか不遇な状況においても見せ場を与えようかと努力する姿とかは感じられた。
2012-10-03 22:07:21個人的には平野脚本の18、21、36話が面白かった。バイファムだと小ネタの寄せ集めのようなエピソードが結構上手く出来ているんだよね。
2012-10-03 22:07:54さて、名無しが13人の中では誰が好きになるのかってなると、意外かもしれないがケンツを挙げようかと思う。本当においしいキャラだった。
2012-10-03 22:08:56トラブルメーカーっぷりが確かにあるはあるのだが、中の人のおかげであんまり嫌な印象はなかった。その点では野沢雅子さんの演技に感謝しなければいけないだろう。
2012-10-03 22:09:40そんでもって友情を育むネタが一番多かったのもケンツである。カチュアへ真っ先に声援を送った16話やククトニアンの子供たちの別れの38話、そして最終回に関しては言うまでもない。
2012-10-03 22:10:38本当にここまで恵まれていたトラブルメーカーポジとは幸福な感じである。13人との絡みも一番多かったような気がする。
2012-10-03 22:11:35ちなみに次点ではバーツとマキかなと。バーツに対してはツッパリどころか実に頼れる兄貴ポジ。マキは出来る女とのイメージが凄く漂っていたかなと。このコンビが主役の34話も面白かったかなと。
2012-10-03 22:12:51メカに関して。ビームガンだけしかもっていないようなRVを中心とした描写を良く頑張っていたなと思う。シチュエーションが秀逸なものが多かった。
2012-10-03 22:14:06序盤のディルファムでの操縦訓練に関しても子供達の成長と絡めながらじっくり描いていた印象があり、高下駄作戦やとりあえず数でククトニアンを撤退させる作戦とか子供たちの手さぐり感が良く出ていたなって印象で微笑ましい。
2012-10-03 22:15:36また2クール以降も宇宙を舞台に戦うことにおいて無重力感を出そうと努力している所が見られた。体中に装備されたバーニアを噴かせるところとかね。
2012-10-03 22:17:05あと主役メカになってもおかしくないようなトゥランファムの扱い方とか、ジェイナスの装甲をシールドに転用する描写とかが3クール以降では好きだったかと。地上での戦闘は宇宙を舞台にしたものと比べるとやや劣るがまぁ悪くもなかったかなと。
2012-10-03 22:19:36やはり、子供たちの手探り感と足並みをそろえて戦おうとするところとかがメカ面でもよく表れていたと思う。後半でのテコ入れの都合で新型メカがいくつか登場したが、特別露骨なテコ入れとの印象もなかった。
2012-10-03 22:20:57足並みをそろえて戦う発想はガラット、ドラグナー、前半の08MS小隊などにも引き継がれているはずかと。ロボットアニメにおける神田作品の1つの原点はやはりバイファムなのかもしれないね。
2012-10-03 22:22:19