武雄市長がまたしても“広大な”とデタラメを議会で答弁した件

北京原人時代を目指す「知」曰く、「現代人よ、これが三分の一だ」
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三分の一が広大な事務室

武雄市長の樋渡啓祐氏が9月議会で松尾初秋議員に答えて曰く。
http://ustmovie.net/rec/25346545#00:08:25
「元々あの図書館っていうのは、三分の一がですね、あの広大な事務室。要りもしないような館長室。で、なおかつですね、え…今ある保存する所にも、ぼ…わたしも見てよく分かったんですけど、ほんっとに無駄が多いんですよ。」

デタラメを吹聴しているせいか、噛みまくりです。

広報たけお1999年5月号の図をもとに、「広大な」はずの事務室を紫、館長室を赤に塗ってみました。

一目瞭然ではありますが、念には念を入れてドット数をカウントして割合を算出してみました。

  • 事務室 5.2 %
  • 館長室 0.7 %

館長室も足し合わせたとしても、わずか 5.9 % にしか過ぎません。
三分の一と言えば 33.3 % 辺りでないとおかしいですね。

もの凄い広い広大な職員駐車場

「広大な」と聞いて思い出されるのが、歴史資料館の移転先として挙げられていた裏の駐車場です。

まとめ 武雄新図書館構想 歴史資料館の問題 武雄市図書館には歴史資料館もありますが、まともに検討されているようには思えません。 7月8日追記: もっともらしいことを言いつつ、結局蘭学館は取り壊すそうです。 7457 pv 92 4 users 1

もの凄い広い」「広大な」と言われた職員駐車場ですが、GoogleマップやYahoo! Japan地図の写真を見れば、広くもなんともないのが一目瞭然でした。そして今回もまた、市報の図面を見れば三分の一でも何でもないのが丸分かりです。

樋渡氏が「もの凄い広い」とか「広大な」とか言った場合、実際には全然広くないのがパターンのようです。

役に立った参考資料のありかと、ここでも役に立たないMY図書館

合併前の武雄市のサイトでは旧市報「広報たけお」を可能な限り掲載、広く公開してくれていました。そしてそれを国会図書館が収集して、現在でも閲覧することができます。素晴らしいですね。

以下の各号には武雄市図書館・歴史資料館の図面が掲載されています。

1998年1月号
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/243594/www.city.takeo.saga.jp/pdf/199801_1.pdf

1999年5月号
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/243594/www.city.takeo.saga.jp/pdf/199905_1.pdf

2000年10月号
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/243594/www.city.takeo.saga.jp/pdf/200010_1.pdf

一方で樋渡氏が市長になってからの武雄市のサイトのアーカイブは、残念ながら武雄市から公開の許諾をもらえていないようです。ましてFacebookに至っては、法に反してrobots.txtでクロールを弾いている始末。樋渡市政の無法ぶりはこの点でも遺憾なく発揮されています。

市報と言えば「それしかない」という勢いのMY図書館ですが、そもそも佐賀県民か、または武雄市に就学・就労していなければ利用することができません。そしてこれが通常の図書館と大いに異なる点なのですが、利用資格がなければたとえ現地に赴いても、閲覧することさえできません。糞の役にも立っていやしません。まったくの無駄ですね。樋渡氏は嘘八百の「無駄」は嫌っているようですが、正真正銘の「無駄」は大好きと見えます。